電子書籍と"読み上げ"/先ずは"iPad/iPhone/iPod touch"での"VoiceOver"の場合? ......

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 電子書籍の "レーゾンデートル(存在理由)" について考える場合、先日も取り上げた "辞書機能" もそのひとつかと思うが、今ひとつ期待したいと思うのは、何と言っても "読み上げ" 機能だということになろうか。
 もっとも、 "Kindle" には "Read-to-me" という "読み上げ" 機能が備わっており、問題は "iPad/iPhone/iPod touch" の側の旗色の悪さだということになる......。
 そこで、その実情を確認しようと、"iPad/iPhone/iPod touch" の "VoiceOver" という機能について吟味してみることにした。
 Appleのサイトには以下のような解説がある。

―――― VoiceOver  iPadには、iPhoneと同じ画面読み上げ機能VoiceOverが標準で搭載されています。VoiceOverは、ジェスチャーによる操作を可能にした世界初の画面読み上げ機能です。VoiceOverがあれば、画面を見なくてもiPadを楽しみ、その便利な機能を活用していただけます。  VoiceOverを使えば、シンプルなジェスチャーで画面上のアイテムを操作できます。キーボードコマンドを覚えたり、矢印キーを何度も押してアイテムを探したりする必要はありません。画面に触れるだけで、指の下にあるアイテムを説明する音声が聞こえます。それにそって、ダブルタップ、ドラッグ、フリックといったジェスチャーでiPadを操作していきましょう。...... VoiceOverを使うには
 VoiceOverはiPadに組み込まれているため、追加購入やインストールは一切不要です。必要なのは、iPad、iTunes 9.1以降、そしてMacまたはWindowsパソコンのみです。iPadのアクティベーションとVoiceOverを有効にする設定は、iTunesと画面読み上げ機能(Mac OS Xでは付属のVoiceOver、Windows XPとWindows Vistaでは別売りのGW-Micro Window-Eyes®など)を使って、簡単に行えます。iTunesでiPadのアクティベーションが完了したら、iPadのVoiceOverを有効にして、すぐに使い始めましょう。ホームボタンを3回クリックすることでVoiceOverのオンとオフを切り替えるオプションも選べます。  一般ユーザーは、iPadの「設定」にある「アクセシビリティ」メニューを直接操作することでVoiceOverをオンにできます。
アクセスビリティ/Apple

 で、気になる点はと言えば、"iBooks" での電子書籍の "読み上げ" 機能であろう。

―――― アプリケーション  VoiceOverは、Safari、メール、App Store、iTunes、iPod、カレンダー、メモなど、iPadに標準搭載されているすべてのアプリケーションと連係します。そのため、ネットサーフィン、友だちへのEメール送信、カレンダーの管理、新しいアプリケーションのダウンロードや読書など、様々な操作ができるようになります。...... iBooks
 無料でダウンロードできるiBooksアプリケーションを使えば、電子書籍をiPadにダウンロードしたり、iPad上で整理したり、読むことができます。iBooksはVoiceOverに完全に対応しているため、電子書籍を21か国語で読み上げます。あなたが読みやすいように、iBookをカスタマイズするのも簡単です。......>
( 同上サイト )

 そこで、実際 "iPad" によって "iBooks" での "読み上げ" 機能の実情を確認してみることにした。
 先ずは、"VoiceOver" を使う設定となる。
 ホーム画面から、歯車を模したアイコンの "設定" をタップ。左側の "設定" に含まれるアイコンリストから、"一般" をタップ。
 右側の "一般" に含まれるリストから、下の方にある "アクセスビリティ" をタップする。
 そして、右側の "アクセスビリティ" に含まれるリストから、最上段にある "VoiceOver" をタップして、右側のスイッチを "オン" に移動させる。
 この後、今までの "タップ操作" は "アクセスビリティ" のモードに変わっているので注意を要する。慣れないと結構厄介である。

 ホーム画面に戻ったら、"iBooks" のアイコンがある右側のホーム画面に移動して、"iBooks" の本棚へと移動する。
 ここで、適当な電子書籍を選ぶことになるが、"ePub 電子書籍" の中にも、"読み上げ" が上手く機能するものとそうでないものとがあるようだ......。
 ちなみに "自作小説" の "ePub 電子書籍" (『海念と保兵衛』、『かもめたちの行方』)は、問題なく "読み上げ" が行われた。
  "読み上げ" の実情についてである。大きな特徴のひとつは、"一行づつ" が囲みカーソルで選択されて読み上げられ、その後、ユーザーが "行を移動" させて次の行を "読み上げさせる" 、という点。(一気に "読み上げさせる" 方法の有無は不明......)
 もうひとつ気付いた点は、目次などでその行が他のページへとリンクしている場合は、「(1) お坊さんは、ひょっとして沢庵和尚ですか、リンク」と "読み上げ" た後、その行が "リンク" していることを知らせている......。

 使ってみての感想である。悪くはない。が、(1) 女性らしき合成音声の雰囲気が......? (2) 漢字の読みの誤読が......? という点など、わがままな自分が期待した "読み上げ" イメージとはかなり異なっている点が否めなかった。
 改善されることを期待しつつも、"別なスタイル" で、つまり、電子書籍制作者側で "音声のビルトイン" などを行うべきなのかなぁ......、と思わされた。

 なお、"VoiceOver" の実情については、VoiceOver徹底解説/快技庵:高橋のページ が、動画(YouTube)解説をも駆使してかなり丁寧な解説をしていた。

 "紙の書籍" とは区別される電子書籍の "レーゾンデートル(存在理由)" を睨む時、 "読み上げ" 機能などは "最有力候補" のひとつに挙げられるかと思う。何とか、快適で爽やかな "読み上げ" が達成できないものか...... (2011.06.26)













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