昨日、図らずも "節電" について書いたところだった。すると、偶然にも日本マイクロソフトが、「Windows PC 自動節電プログラム」を無償で提供すると発表していた。
こちらの "節電策" は、さほどの "我慢" を強いるわけでもなく(この点が実は大きい!)、またプログラムを "無償で提供" という点も含めて実にリーズナブルな "節電対策" だと思えた。
―――― <Windows PC 節電策 マイクロソフトの検証において、Windows PC (以下パソコン) の設定を変更することで約 30% (1 台あたり 約 16W) の節電ができることがわかりました。夏の電力需要増加に向けて、1 人 1 人の個人、1 社 1 社の企業がパソコンの節電を積み重ねることによって、日本全体では大きな節電量になります。未曾有の災害によって引き起こされた電力不足という難局に対処するため、みなさまのご協力をお願い申し上げます。 マイクロソフトでは、節電に向けて有効な設定をまとめて適用できる「Windows PC 自動節電プログラム」を無償で提供しています。......>( Windows PC 節電策/日本マイクロソフト/2011年 6月 23日 )
これで、<仮にこれらすべてが約30%節電すれば、35万キロワット分節電可能──。>( 「Windows PC、ちょっとの設定で3割節電」MSが提案──ワンタッチ3割省電力設定ソフトも公開/ITmedia/PC User/2011年05月10日 )だと言うから、昨日の記事にあった<想定需要を約140万キロワット上回った>という実情に対しても、相応に手堅い対抗措置となりそうだ。
もう少し詳細に踏み込んでみると──。
―――― <「Windows PC、ちょっとの設定で3割節電」MSが提案──ワンタッチ3割省電力設定ソフトも公開
東京電力管区内のWindows搭載PCは約2284万台(Windows XP以降 2010年現在)。仮にこれらすべてが約30%節電すれば、35万キロワット分節電可能──。震災に由来する夏場の電力不足が懸念される中、普段多くの人が利用し、業務にも欠かせない道具となっているするPCでどれだけ節電対策ができるか。日本マイクロソフトがWindows搭載PCの節電に関する情報提供、および効果的な利用方法の訴求、提案に取り組む。( 同上ITmedia/PC User )
先ず、<離席や帰社でPCを使わないとき>の "節電策" だ。
―――― < 離席や帰社でPCを使わないとき、シャットダウンとスリープ(XPはスタンバイ)のどちらが節電効果が高いか。同社によると「1時間45分」前後が分岐点になるという。...... 「この積算電力量で比較すると、スリープとシャットダウン、どちらが節電効果が高いかの境目がWindows XP搭載デスクトップPCの場合、"1時間45分"前後になる。つまり、会議などで席をはずして1時間程度で戻るならスリープ。2時間以上の会議や帰社するならシャットダウンが勧められる。少しの時間離席するシーンでは(シャットダウンすると、再起動に余計な消費電力が必要なので)"積極的にWindowsのスリープ機能を活用"してほしい。なお、休止状態(ハイバネーション)はPC別に個体差が大きく複雑になるので今回は省略させていただいた。こちらはニーズに応じて追って検証したいと思う」(中川本部長)( 同上ITmedia/PC User )
そして<PC使用時>に注意すべき点はもちろん "ディスプレイの輝度" ──。
―――― < PC使用時は「ディスプレイの明るさ調節」が節電に効く。今回の調査によるとディスプレイの輝度を100%から「40%」にするとディスプレイ単体で平均38%、PCシステム全体で平均23%の節電に寄与するという。( 同上ITmedia/PC User )
なお、「Windows PC自動節電プログラム」が一体どんな自動処理をするのかについてである──。
―――― < Windows PC自動節電プログラムの適用により、電源プラン「省電力(AC電源接続時)」のディスプレイ輝度を40%、2分後にディスプレイを暗くする、5分後にディスプレイ電源オフ、10分後にHDD電源オフ、15分後にスリープ(XPはスタンバイ)、デスクトップのスライドショー背景を一時停止、ワイヤレスアダプタの設定を"省電力(高)"とする設定に切り替わる(デスクトップPCにおけるディスプレイ輝度の調整など、適用するプラットフォームおよびOSのバージョンに応じて一部省略する項目もある)。省電力のための独自機能を搭載しない、あるいはこれまで節電対策を施していない個人利用者や小中規模の企業向けPCに訴求する。対応OSはWindows 7/Vista/XPとなる。>( 同上ITmedia/PC User )
プログラムに組み込まれた省エネ対策項目は、既に実施している人も少なくなかろう。ただ、"ディスプレイ輝度" についてはどうであろうか......。"高止まり" 傾向となっていそうな気もする。しかし、"ディスプレイ輝度" は "目の健康" にも影響を及ぼしていると言われているので、この際、疲れにくい輝度へと下げた方が良さそうか...... (2011.06.25)
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