自サイトに "アフィリエイト" のバナーなどを置くことは、もはや "当たり前" とさえ言えそうである。まあ、ホンキで稼ごうという人と、ついでに......と言う人とに分かれるのであろうが、もし本当に稼ごうとするならば、"通販"の実態を認識しないわけには行かないはずである。
ちなみに、下記のような記事があった。
<通信販売で携帯利用急増 08年の約1・5倍に
日本通信販売協会が4日までにまとめた2010年の通信販売の利用実態調査によると、携帯電話や携帯端末でサイトを見て利用する人が全体の16・1%と、08年の約1・5倍に増えたことが分かった。29歳以下の女性に限れば54・3%に及んだ。
従来型の携帯電話に加え、スマートフォン(多機能携帯電話)の普及もあり、時間や場所にとらわれず手軽にネット注文ができるようになっていることが背景にあるとみられる。同協会は「スマートフォンは専用サイト開設も進んでいる。いずれ通販の主力になるのではないか」と分析している。>(<通信販売で携帯利用急増 08年の約1・5倍に/【共同通信】/2011/06/04 16:15>)
が、早とちりして、ならば "スマートフォン・サイト" を開設しなきゃ......、と急ぐほどのことでもなさそうだ。確かに、"スマートフォン" の利用増はマークしておくべきだろうが、「パソコンによるインターネット」を通しての比率がダントツなのである。
とかく、ニュースというものは "針小棒大" 化する傾向があるので要注意だ。ご本家のレポートは以下のように広報している。
<「堅調なネット通販。携帯端末からの利用者が増加!」~2010年の全国通信販売利用実態調査のダイジェスト~/(社)日本通信販売協会
(社)日本通信販売協会(事務局・東京都中央区、宮島和美会長、正会員520 社)では、市場拡大の続く通販の利用者像を把握することを目的に、通販の利用実態調査を継続して実施しています。2010 年(第18回)の調査結果をみると、通信販売の利用率は、ほぼ例年通りの水準を記録。また、購入には「パソコンによるインターネット」を利用した割合が52.8%と最も多く、5 年連続でトップとなっています。さらに、スマートフォンなどの普及を背景に、購入に「携帯電話、携帯端末によるインターネット」を利用した割合が、2008 年10.3%、2009 年12.8%、2010 年16.1%と年々着実に増加しており、通信販売の重要な広告媒体として、今後さらなる拡大が見込まれます。
なお、報告書の本体には、このほかにも、男女別、年代別、職業別にみた分析結果やマーケティングに役立つユーザー情報が多数盛り込まれております。
■調査結果の概要
2010 年の通信販売の世帯利用率(79.6%)、個人利用率(64.5%)は、ほぼ例年通りの水準を記録しました。そのうち、利用者の動向についてみると、購入するのに「パソコンによるインターネット」を利用した割合は52.8%と最も多く、5 年連続で一番利用される通販広告媒体となっています。
一方で、「携帯電話、携帯端末によるインターネット」の利用割合も08 年10.3%、09 年12.8%、10 年16.1%と着実に上昇しています。さらに購入商品についてみると、「婦人衣料品」34.9%、「化粧品」29.8%、「健康食品」26.5%がトップ3 となっています。時系列でみると、「食料品」「美容・健康・医療器具」「家庭電気製品」「TV・ビデオ・DVD 機器、カメラ等」の分野に微増傾向がみられます。
また、直近に利用した会社をたずねると、「Amazon」が14.8%と最も多く、「楽天市場9.0%」「ニッセン8.4%」「千趣会5.4%」「セシール5.3%」「ジャパネットたかた5.1%」「ベルーナ3.7%」と、品揃えの多い総合通販企業が上位にあがりました。
......
通信販売の利用理由は、「価格が納得できるから」49.8%、「買い物に行く時間を節約できるから」45.5%、「他で手に入れにくいものだから」39.7%がトップ3 であり、最大理由(単数回答)としても、この3項目がほぼ同率で並びます。これらの結果から、通信販売が多様な理由から利用されている様子がうかがえます。
......
◆年間利用率、女性が微増傾向
......
◆利用広告媒体は「パソコンによるインターネット」がトップ、携帯端末のインターネット利用者も増加
......>(<「堅調なネット通販。携帯端末からの利用者が増加!」~2010年の全国通信販売利用実態調査のダイジェスト~/(社)日本通信販売協会/2011 年5 月31 日>)
ちなみに、"アフィリエイト" での "鉄則" のひとつは、"売れ筋商品" を並べよ! というのが常識だとか......。
"売れ筋" 順位に関して、同レポートによれば以下のように紹介していた。
<◆購入商品、トップ3 は「婦人衣料品」「化粧品」「健康食品」
(1) 婦人衣料品
(2) 化粧品
(3) 健康食品
(4) 靴・鞄
(5) 食料品
(6) 本・雑誌・コミック
(7) 下 着
(8) 美容・健康・医療器具
(9) CD及びDVDソフト
(10) 紳士衣料品
(11) 地方特産品・産直品
(12) 子供・ベビー衣料品
(13) ゲーム機・玩具・ゲームソフト
(14) 家庭電気製品
(15) TV・ビデオ・DVD機器、
(16) カメラ等
(17) インテリア・敷物・寝具>( 同上サイト )
自分も含めての話だが、"売れそうもないモノ" を、単に "自己満足" で並べているアフィリエイターが少なくないような気がしてならない...... (2011.06.07)
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