電子書籍のあり方に "多様性・新奇性" を求めるのも良いが、"平凡な機能" ではあるが、"紙の書籍" では叶わない機能、"辞書機能" を大いに活用すべきであろう。ただし、この機能は、"ePub eBook" では可能だが、 "PDF eBook" (画像だけで、Text が組み込まれていない PDF )は対象外である。
"平凡な機能" ではあるが、読み手(ユーザー)にとっては "有難い!" に違いない機能なのである。几帳面な読み手(ユーザー)にとっては、読書中に出会った単語の "読み、意味" が分からずに、イラつくこともあるかもしれない。わざわざ "紙の辞書" を本棚に探しに行くようなことがあったとしたら、それこそ "お笑い草" 以外ではない。
そして、この機能の便利さを十分に自覚した上で、制作に当たるべきだろう。と言っても、制作上で特別にすることがあるわけではない。強いて言えば、こうした機能が、通常の "eBook リーダー" には備わっていることへの注意を喚起するくらいであろうか。
とかく、人々は "注意力不足(?)" が相場なのであり、TVでも音声部分をご丁寧に "字幕表示" をすることで喜ばれる環境なのだから......。
そこで、"老婆心" ながら、電子書籍で "辞書機能" をどのように使うかの手順を [図解!] してみることにした。
(1) これは "自作 ePub eBook" の表紙。"自作もの" であっても、"辞書機能" 活用に問題はない。 |
(2) これは "自作 ePub eBook" の中表紙。 |
(3) 調べたい単語を "長押し" して、その単語の "範囲" を指定すると、これらをどうしますか? と尋ねてくるので、 "辞書" をタップする。 |
(4) すると、吹き出しの中に、"辞書" の結果が表示される。好みの辞書をインストールしておくとさらに快適! |
(5) (3) と同じ。 |
(6) (4) と同じ。 |
こうした "分かり切った" 機能に目を向ける理由は、こうした電子書籍ならではの "ユーザー・サポート" への気配りの積み重ねこそが、電子書籍の "差別化" を際立たせることに繋がって行くと思うからなのである...... (2011.06.23)
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