{SIMロック解除→携帯端末と通信料金の分離→ユーザー選択肢拡大}の趨勢が加速! ......

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 スマートフォンなどの携帯通信端末において、"SIMロック解除" の趨勢が加速しているようである。
 これまでは、"携帯端末と通信料金との一体化" 路線が "キャリア(大手通信事業者)" によって実施されていた。ユーザーには、自由な選択肢が許されていなかったわけだ。
 それが、いわば "規制緩和" の一環として開放され、自由化されたと言えよう。
 スマートフォンなどのユーザーにとっては、基本的には歓迎すべき環境変化のはずである。ただし、選択に当たっては "自己責任" のスタンスで "機能と料金" について十分に吟味する必要がありそうだ。
 "テザリング" ( ※ 注 )を利用しているユーザーにとっは、若干の注意を要する場合もありそうである。

( ※ 注 ) "テザリング" とは、スマートフォンを "モバイルルータ(Wi-Fiルータ)" として利用する機能であり、別にモバイルルータやデータ通信端末を準備したり、スマートフォンをUSB接続したりせずに、さまざまな機器を無線LANから3Gネットワーク経由でインターネットに接続できる機能のこと。国内の大手通信事業者が提供しているスマートフォン向けの料金プランでは、こうした機能を利用すると上限が1万円を超えてしまったり、上限がなく青天井で料金が請求されたり、そもそもテザリングが禁止されていたりもする。

ロック解除で立ち上がるSIM単体市場、ドコモの本格提供で広がる選択肢
総務省が「対応できるものからSIMロック解除を実施」とガイドラインで定めた2011年4月1日が過ぎた。現時点ではSIMロック解除可能な端末はわずかで、SIMロック解除自体のユーザーのメリットは限定的。一方でSIM単体で入手できるプランが続々と登場。端末と通信を分けて選ぶことができるようになり、ユーザーの選択肢は広がっている。
 ......
 SIMロック解除の本質は、一般に言われるような「事業者間のSIMの差し替え」とは別のところにある。SIMロック解除の推進役といえる日本通信の福田尚久代表取締役専務 CFOは「これまで一体だった携帯端末と通信料金を分離し、それぞれに競争をもたらすこと」と言う。各市場に新規プレーヤーが登場することこそ、ユーザーのメリットになると強調する。
 実際、既にSIM単体市場が立ち上がりつつある。2010年から11年にかけてMVNO(仮想移動体通信事業者)や携帯電話事業者からSIM単体の販売プランが続々と登場している( 表1 <表1 ●主なSIMフリー端末向けのSIM単体プラン> )。MVNOが提供するSIM単体プランの多くが、携帯電話事業者の通信プランよりも格安で、ユーザーの選択肢が増えている。海外製のSIMロックフリー端末の流通も拡大しており、SIM単体プランと組み合わせて利用できる。

ドコモの狙いはiPad利用者の獲得
 NTTドコモも4月1日から、他社や海外製のSIMロックフリー端末を対象にSIM単体提供を本格開始した(写真1)。iPhone 4やiPadが採用するマイクロSIM(miniUIM)も用意する。
 単体SIMの利用にあたっては、料金に注意が必要だ。NTTドコモの音声通話が可能なSIMの場合、端末のテザリング対応の有無によって料金が異なる。テザリング非対応端末のパケット料金は月額上限が5460円だが、対応端末の場合、上限が1万395円と割高になる(図1)。現在、市場に流通しているSIMロックフリー端末のほとんどがテザリングに対応している。一方、データ通信専用SIMの月額上限はテザリング非対応/対応にかかわらず5460円だ。
 以上から、NTTドコモのSIM単体利用で最もメリットがあるのは、iPadのような音声に非対応の端末での利用にある。SIM単体提供の狙いも、iPadユーザーの取り込みにありそうだ。

 NTTドコモがSIM単体提供に本腰を入れ始めたことについて、日本通信の福田CFOは「大きなインパクトがある」とする。「これを受けてメーカーや販売店がどう対応するかに注目している。メーカーは向こう半年のうちに、携帯電話事業者に端末を納めるのではなく、独自の流通網を通じて端末販売を始めるのではないか」(福田CFO)とする。

 既にヨドバシカメラなどの大手量販店が、SIMロックフリー端末の取り扱いを始めている。SIMロック解除を契機に、SIM単体市場に加えて携帯端末単体の市場も立ち上がる可能性がある。ユーザーの選択肢が増えることは、歓迎すべき変化と言えるだろう。>(<ロック解除で立ち上がるSIM単体市場、ドコモの本格提供で広がる選択肢/ITpro 日経コミュニケーション/2011/06/01>)

 "通信" に関しては、"通信速度" の問題もあって、単に "低コスト" だけが決め手となるものでもなさそうだが、デバイスやサービスの提供側に "自由競争" 原理が働いて、よりユーザー志向へと変化して行くことが望まれる...... (2011.06.03)













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