今さら聞けない"スマホ"の"スマート"という意味!/ガラケーやPCとの比較の視点 ......

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 "スマートフォン" という言葉を見ない、聞かない日がないほどに、この言葉は今や時の "頻出単語" となっている。では、その "スマート" という形容にはどんな "実質的" な内容が託されているのか?
 そんな疑問を抱いたり、質問をしないのが "スマート" なのぉ! デザインがスマートだしぃ、使い勝手だって超スマートじゃん、それでいいじゃん! と言われるがオチなのは分かっている。
 もちろん、形状デザインの "斬新さ"(大きなディスプレイ、シンプルなボディなど)だけでも納得できないことはない。それに加えて、マルチタッチ対応のユーザーインターフェイスを考慮すれば、既にそれで60点以上の回答になりそうだ。が、あえて今少し機能面に踏み込んで探ってみる。
 ただ、丸腰で臨むのはやめて、先日も紹介した本田雅一著『携帯電話がなくなる! これからスマートフォンが起こすこと。 パソコンは消える!』(東洋経済/2011.06.02 ※以下、引用部分は同書から)の関連ページを辿ることで進めてみることにする。

 多くの場合 "形容" というものは、何かと比較しての "形容" であるように思われる。 "何かと比較してみて ~ である" という "形容" が一般的であろう。
 とすれば、"スマート" という "形容" もまた、"何かと比較" されてのことであり、結論から言えば、従来からの "携帯電話" と、そして従来からの "PC(パソコン)" とが基準になっていることが見逃せない。

(1) "スマートフォン" と言うのだから、先ずは "フォン" との比較で、従来の "携帯電話(ガラケー/ガラパゴス・ケータイ)" と比較して "スマート" なんだかんネ! と強調されるわけだ。まあ、この著書のサブタイトルで<携帯電話がなくなる!>と謳われている点に注目すれば自ずと分かろうというものだ。

"スマートフォン" は、パソコンのように、ユーザーによって "自由" にアプリケーション・ソフトをインストールできる点や、パソコン水準で "自由" にインターネット利用ができる点が "スマート" だと実感される!

―――― <スマートフォンとは何か。ひとことで言い切るなら、それはパソコンである。"パソコンと同じことができる携帯電話" という説明を聞くことがよくあるが、これは正しくない。あえて言うなら "通話することができるパソコン" と説明すべきだ。......言ってみれば、ユーザーに対して "自由" を保障している>( 同上著書 )

 ただし、"ガラケー" のような "通信規制/拘束" を受けない傍若無人な "スマートフォン" は、一面では問題含みでもある。ex. "通信の輻輳(ふくそう)" 現象!
 したがって、この "スマート" さには、 "痛み"( smart という英単語にはこうした意味もある!)が伴うのも事実のようではあるが......。

(2) 次に、"スマートフォン" の "スマート" さは、"パソコン" との比較で照らし出されることになる。
 言うまでもなく、"通話することができるパソコン" が、文字通りの "パソコン" であったならば、決して "スマート" さを誇る超小型ボディに収まるわけがない。そこで、相応の仕組みが練り上げられた、と。

搭載機能を必要最小限に絞り込むという特化を進めることで、ユーザーが通常のパソコンよりも使いやすく便利だと感じられるよう、余分なことを考えずに目的に対して集中できるよう、そんなふうにパソコンのつくり自体が設計される。さらに、これが最大限に機能するようなアプリケーション開発環境や流通環境が効果的な仕組みで構築される! これらによって、ユーザーが実感レベルで感じる "スマート" さが裏打ちされる。

 これらの具体的な内実 ―― ハード増強よりソフト(OSを含む)機能で肩代わりする対処法、ネットブックが目指したウェブ・サービス(=アプリケーション)の徹底活用="コンテンツプレーヤー型"、"デバイスを特定ユーザーに結びつける設計"、ファイル/ディレクトリ構造の排除など ―― は、"スマート" さ実現のいわば本質面だとも思われるので、明日再び吟味した方が良さそうだ。

 いずれにせよ、かなりのパーフェクトさで "スマート" さが演出された "スマートフォン" の "スマート" さは、決してデザイン面という一重で構成されているのではなく、"多重的" な説得要素でユーザーを魅了している、その点に着目すべきなのであろう。

―――― <スマートフォンである iPhone は賢いわけではないが、それを生み出したアップルはやはり相当に賢いと言わざるをえない。>( 同上著書 )

 要するに、言ってみれば平凡でもある "スマート" という言葉に、現代的なアクティブな意味付けを成し遂げたアップルこそが最も "スマート" だということになりそうな気配だ...... (2011.08.29)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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このページは、yasuo hiroseが2011年8月29日 00:01に書いたブログ記事です。

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