うかつにも、"USBメモリスティック" の所定容量を超えた作業をやってしまった。明らかにオーバーしたものであればアラームが出たのかもしれない。
どうも微妙なサイズだったようで、アラームを見ることはなかった。その代わり、その後、その "USBメモリスティック" のドライブ内も見ることができなくなった。
"ドライブ自体は認識" されるのだが、"書き込み禁止......" との表示が出て、内部が完全に見えなくなってしまったのである。
しかも、この "USBメモリスティック" は、日常的に利用していて、たまたま最新のバックアップを取っていなかった。だから、一瞬うろたえることになった。
あれやこれやと思いつく限りの対処をしてみた。が、一向に "閉じて" しまった "USBメモリスティック" は内部を開示しない。はたと困ってしまった......。
よくは分からないが、思うに、"USBメモリスティック" の "ヘッダー" 領域にあたる部分が冒頭の作業によって "上書き" されてしまい、それで "玄関口" が閉じてしまい、内部にアクセスでなくなった気配であった。
多分、この種のトラブルの場合、相応のソフトツールがあるのだろうは思う。しかし、それらを探す余裕もなかった。
とその時、何の根拠からか自身でも自覚はしなかったが、"Ubuntu(Linux)" をインストールしたPCに接続してみたらどうなろうか、と思い立ったのだ......。 "ヤマ勘" 以外ではなかった。
ところが、"Ubuntu(Linux)" の OS で立ち上げたPCに、ダメ元でその "USBメモリスティック" を接続したところ、先ずは、瞬時に "マウント" されたのである。
Windows でもドライブとしては認識されていたから、それは不思議でも何でもない。問題はその後となる......。
ホーム画面に表示された "USB" ドライブのアイコンを恐る恐るクリックしてそのドライブを開いてみた。すると、何と、何の支障もなく数々のフォルダとファイル類が見事に表示されたのであった。
年甲斐もなく、ヤッターと口走る自分。ほぼ諦めかけていたものが、急転直下好転したのだから感慨ひとしおだったのである......。
この後、当該の "USBメモリスティック" ドライブ内部のすべてを、別な "USBメモリスティック" にコピーしたことは言うまでもない。
ところで、こうした試行錯誤を思い立ったのは、多少事情は異なるが、以前に書いた以下の部分を思い起こしていたからなのだろうと振り返っているところだ。
―――― <HDD は認識されている(HDDクラッシュではない)が、どうしても Windows などの OS が立ち上がらないというケース
......
こんな場合、方法は二、三あるものの、急場を凌げる最も簡単な方法は、"とある一枚のCD" に "救急援助" を任せるという方法がある。
"このCD" をCDドライブに挿入し、PCの起動設定( F2 や F12 キーなどを起動時に押して起動ドライブを指定する)をCDドライブにすると、"このCD" に収められた "とあるOS" が "暫定的" に立ち上がる。
そして、この "とあるOS" から、PCに内蔵された、"立ち上がれないHDD" の内部が覗けるばかりか、 "フルアクセス" が可能となる。
また、当該のPCに、USB デバイス(メモリ、外付けHDDなど)を接続するならば、それに目当ての "データ" をコピーして避難させることができるというわけだ。
こんな "とある一枚のCD" ならば、緊急用に是非備えておきたいと思われよう。
この "とあるOS" とは、"Ubuntu(ウブントゥ)" という "Linux" 系のオープンソースの OS のことである。>( "OS"が起動しなくなったドライブから即座にデータ救出を果たす無償"Ubuntu"CD!( 当誌 2011.08.06 ) )
"Ubuntu(Linux)" は、ドライブ構造を書き込んだ "ヘッダー" セクター領域が壊れても、個々のファイルに損傷がなければそれぞれに問題なくアクセスする、という理屈のようである...... (2011.09.09)
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