ソーシャルメディア興隆領域での"時代の寵児"とはどんなスキル保持の人材像か? ......

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佐々木俊尚
電子書籍の衝撃
 時代環境というものは、自身の姿を誇示するかのように己が手勢となる者たちを贔屓(ひいき)して止まない。
 "ソーシャルメディア" が時代のホットイシューと目されている今、このジャンルで才を発揮する者( "時代の寵児" )たちは、至るところから熱い眼差しで見つめられている気配である。
 何かと冴えない経済状況で喘ぐ "企業" サイド( "マーケティング" )から然りであり、また閉塞感が頂点に達しているかの社会情勢での "社会変革ムーブメント" サイド( "OWS運動" )から然り、あるいは身近な世直し活動サイド( "ソーシャル・グッド" )からも然りというように。また、当人たち自身からも "スタートアップ(起業)" に挑もうとする濃厚な構えが覗える昨今だ。

 では、熱い眼差しで見つめられているとされる "時代の寵児" たちは、一体、どんなスキルやセンスを保持した人材であり、その人材像はどう描けるのであろうか。
 "ソーシャルメディア" という存在自体の輪郭が不明瞭なままである今、こうした問いを発するのは尚早の観ありとはしても、問い始めることに意味があるとは思われる。
 それと言うのも、"ソーシャルメディア" は、人と人との "つながり" こそが焦点化されたメディアなのであり、その点から、この領域で活躍する者の "人物像" はさぞかし鮮やかなのではなかろうかと想像できるからだ。
 Web関連スキルはもちろんのことだとして、それ以外にどんなヒューマンスキルなりセンスなりが卓越しているのかに関心が注がれるところだ。

 先ず、一昨日、 SNS 時代には"面白いヤツほど会社を辞めていく"/創造的でワクワクする仕事求め!( 当誌 2011.11.11 ) にて引用した以下の部分に目を向けておく。

―――― < 私の知る中で、会社を辞めていく「面白いヤツ」はいずれも、
1.社外でも何らかのプロジェクト(被災地支援活動、スタートアップなど)を仲間内で動かしている
2.副業ができるだけの高いスキルを持っている
3.ソーシャルメディアを使いこなす高いITリテラシーを持っている と言った特徴を有しています。>
会社を辞めていく優秀な若手社員の求めるもの/現代ビジネス - ソーシャルウェブが未来を創る!/2011.11.08

 ここには、特別に目を引く指摘があるようには思えないが、"実践的" と言うか "現在進行形" 的な状態(<動かしている>、<副業ができるだけの>、<使いこなす>)であることの意味が注目される。

 次に目を向けてみたいのは、『電子書籍の衝撃』の著者:佐々木俊尚氏が、同著の<ソーシャルメディア時代を生きるスキル>という節において、実に示唆的な解説を行っている部分(なお、この節の直前には、音楽のアンビエント化環境の中で、独自な音楽を、MP3データでネット配信するブロガー:まつきあゆむさんの活動状況を紹介している。)である。

―――― ソーシャルメディア時代を生きるスキル

 少し話が横にずれますが、ニューヨークタイムズのソーシャルメディア部門で働くヴァリム・ラヴルシクさんと、彼の恩師であるコロンビア大学ジャーナリズムスクールのスリー・スリーニヴァサン教授がニューヨークで、「未来のジャーナリスト」 というディスカッションを二月に行いました。
 この中で二人は、「これからのジャーナリストに必要なスキル」 として以下のような項目を挙げています。

 ① 的確なタイミングで的確な内容のコンテンツを的確なスキルを駆使し、多様なメディアから情報を発信する能力。

 ② 多くのファンたちと会話を交わし、そのコミュニティを運用できる能力

 ③ 自分の専門分野の中から優良なコンテンツを探してきて、他の人にも分け与えることのできる選択眼

 ④ リンクでお互いがつながっているウェブの世界の中で自分の声で情報を発信し、参加できる力

 ⑤ 一緒に仕事をしている仲間たちや他の専門家、そして自分のコンテンツを愛してくれるファンたちと協調していく能力

 これらのスキルはジャーナリストだけではなく、ブログやツイッターなどのソーシャルメディア全盛時代に知的活動を行う人すべてに当てはまることなのではないかと思います。当然、本の書き手や音楽家も例外ではありません。>( 佐々木俊尚『電子書籍の衝撃』/ディスカヴァ一携書/2010.04.15 )


 これらのスキルは、まさに<ジャーナリストだけではなく> "ソーシャルメディア" という "人と人とのつながり" が焦点となった時代の "必須科目" 的スキルとセンスが上手く抽出されていると思われ、大いに共感が持てた。

 ここでも、前述部分と同様に、"実践的" と言うか "現在進行形" 的な状態の能力が着目されている点は変わらない。"能書き" を披露するのではなく、"やって見せて、アクティブな状態となっている"、その能力を見るべきだと......。
 なお、これら個々の能力を、私見で筆者なりに咀嚼して整理(全然、整理にはなっていないか......)してみると以下のようになった。

 ① 的確なタイミングで的確な内容のコンテンツを的確なスキルを駆使し、多様なメディアから情報を発信する能力。= "文脈(コンテキスト)" 洞察力、メディア操作能力
 ※ "的確な" が繰り返されている点からは、"的確な" 判断をそうあらしめる "文脈(コンテキスト)" を読み切る洞察力、それが焦点となっていることが了解される。これは、スキルというには器が大き過ぎる能力であり、総合的な能力であろう。しかも、メディア操作能力とセットになっている点が見逃せない。
 筆者としては、こうした能力をこそ大いに注目すべきだと考えている。

 ④ リンクでお互いがつながっているウェブの世界の中で自分の声で情報を発信し、参加できる力= "自分" という軸足を持った自己表現・参加能力
 ※ "ネットワーク" につながり合うことの意味を増幅させる "大前提" とは、"自分(の声)" を見失わないことではなかろうか。欧米にあっては当然のことであろうが、かと言って日本社会で不問に付していいことにはならない。自分に拘り続けることではないわけだが、ぶら下がったり、付和雷同に流れたりする愚行は、無縁なのではなかろうか。

 ③ 自分の専門分野の中から優良なコンテンツを探してきて、他の人にも分け与えることのできる選択眼= "専門分野" 発の伝達能力、成熟コミュニケーション能力
 ※ 上記の④とほぼ同値の、"言い換え" 表現として了解したのだが、"自分の専門分野"(= 自分)を、それ以外の人達(= 他者)に理解してもらうことこそが、コミュニケーションの核心であるはずだろう。成熟したコミュニケーション能力が要求される。

 ⑤ 一緒に仕事をしている仲間たちや他の専門家、そして自分のコンテンツを愛してくれるファンたちと協調していく能力= "コラボレーション" 能力、調整能力
 ※ これは、"コラボレーション" 能力のことだろうと思える。ただし、過度な協調が導く "仲良しクラブ" ではなさそうで、"異質さ" を "調整していく" 能力だとも言える。

 ②多くのファンたちと会話を交わし、そのコミュニティを運用できる能力= "コミュニティ" 参加・運用能力
 ※ この能力は、理詰めで獲得されるスキルのようなものではなく、センスと経験に根差す資質のように思われる。この資質獲得に当たって難航する人材は意外と少なくないのかもしれない......。

 とまあ、勝手なことをほざいたわけだが、時系列的にはまるで "突如、舞い降りた" かに見える "ソーシャルメディア" の興隆を前にしているだけに、この環境での適性能力を垣間見ることはあながち無意味ではないはずだと思っている...... (2011.11.13)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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