相変わらず、"不可解" なプリインストール・アプリ "Carrier IQ" の問題には、スマートフォン・ユーザーからの疑心暗鬼の視線が注がれている。
情報収集・模様眺めとばかりに記した昨日のブログへの関心も低くない。( ◆参照 「"Carrier IQ"問題の報道でメディアは埋め尽くされている!主な報道のリンク集!」 )
大きな進展はなさそうであるが、3点("集団訴訟"、"対策アプリ"、"国内"問題)ほど新しく追加されたかのような情報が目についたので、[続報]として書き加えておくことにした。
なお、記事【 14 】については、<Carrier IQ の除去機能>云々の記述もあったが、<失敗したというケースも報告>とあり、慎重な対応が望まれる。このゴタゴタ状況の中で、スマートフォン愛機を "自己責任" 的トラブルに陥らせたのではシャレにもならない......。
【 13 】<Carrier IQ、スパイウェア疑惑の払拭に懸命--「責任は通信事業者に」
......
製造業者も次々と、一目散にCarrier IQを見捨てようとしている。Appleはすでに、「iOS 5」のファームウェアにCarrier IQのソフトウェアを組み込むのを取りやめたと明言した。
なぜ誰もがCarrier IQのデータ収集問題から大急ぎで逃れようとしているのだろうか?Al Franken上院議員が、データは開発企業に戻されているのか、それともサードパーティに渡されているのか、および米国消費者のプライバシーの権利は侵害されてきたのかどうかを問いただして、激しく非難してきたからだろうか? そうではないだろう。彼らが割れた窓から離れる子どものような勢いで逃げている本当の理由は、Carrier IQや通信事業者(AT&T、Sprint、T-Mobile)、端末製造業者(Apple、HTC、サムスン)がすでに第1弾の集団訴訟に直面しているからだ。
最初の2件の集団訴訟は、認可されていないデータの収集に関する連邦通信傍受法に基づくもので、Carrier IQ、HTC、サムスンが被告となっている。 >( CNET Japan/2011.12.05 )
【 14 】<Carrier iQ 対策アプリCarrier IQ をめぐる騒ぎが大きくなる中、Android アプリ開発者達はスマートフォン内に Carrier IQ がインストールされているかどうかを検出するアプリを開発している。
「Voodoo Carrier IQ」は、無料のオープンソースアプリ。Android Market から入手できる。開発者によれば、同アプリはまだ開発段階にあるという。このため、Carrier IQ の有無について誤判定するケースもあった。だが、利用者からのフィードバックをもとに数度のアップデートを実施。現在はかなり精度が高まっている。同様のアプリとして「Carrier IQ Detector」もある。
なぜこういったアプリが必要なのか?どの機種の携帯電話に Carrier IQ ルートキットがインストールされているのか、はっきりとわかっていないからだ。Carrier IQ は携帯電話キャリアまたは携帯電話製造メーカーによってインストールされる。Carrier IQ の Web サイトによれば、同ソフトウェアは1億4,000万台の携帯電話にインストールされているという。だが、自分のスマートフォンにインストールされているかどうかがわかる一覧などはまだ現時点では存在しない。
さて、ではこれらのアプリを使って確認した結果、自分のスマートフォンにCarrier IQ がインストールされているとわかったらどうしたらよいのだろう? ...... Carrier IQ Detector の作者たちは、携帯電話製造メーカーや携帯電話キャリアに連絡を取ることを勧めている。多くの利用者からの苦情が殺到すれば、各社は Carrier IQ 利用に関するポリシーを変更するかもしれない。>
( japan.internet.com/2011.12.05 )
【 15 】<au INFOBAR A01にユーザの行動を監視するCarrier IQの日本版「LifeLogService」が見つかり問題にauのシャープ製Androidスマホ「INFOBAR」でjp.co.sharp.android.lifelog.databaseパッケージの「LifeLogService」なるサービスが購入時から稼働していていることについて、KDDIに問い合わせた件 ...... >
( アルファルファモザイク/2011.12.04 )
しかし今回の問題は、"気味が悪い" し "バカんすんな!" という憤りを禁じえない。問題の焦点は、ユーザーの使用履歴を仕手側が "入手" していたかどうかではなかろう。その "入手" が技術的に可能であること自体が、ユーザーのプライバシーを脅かしている点! それが問題なのではなかろうか...... (2011.12.06)
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