Twitter や Facebook は、スマートフォンとの親和性が非常に高い点は頷ける。そして、両者に共通する点は、何と言っても "手軽な操作性" のはずであろう。
また、それゆえに、"何となく使ってみる" とか "何となく暇だから閲覧してみる" とかのユーザーが少なくないのでは......、と推定されても不思議はない。
下記引用の記事では、スマートフォンを通した Facebook や Twitter などの利用においては、意外と "書き込み、ツイート数" が少ない現状が伝えられている。それと同時に、注目したいのは、<閲覧だけするユーザーも増えている>点、<「何となく暇だから」閲覧のみをする隠れユーザー>について指摘されている点である。
別に、"何となく......" が悪いなどというつもりはない。ただ、そうした "何となく......" 派(?)が少なくないという事実は、一体何を意味するのかが気になるだけである。
また、勝手に決めつけてはいけないが、"1~2回/1日" のユーザーにしても、"何となく......" という色彩が強いのかもしれない、と思わされてしまう。
となると、スマートフォンを通した Facebook や Twitter とは、"何となく......" 派が、特に話題を持っているわけではなく、今 "つながっている" という実感だけを確認するために利用しているメディアだ、と理解することもできるという点なのである。
これは、まさしく、一時期の "ケータイ" が "つながり確認" のためだけ(?)に利用されていた様子と、全然違わないと、改めて感じたのである。
ひょっとしたら、Facebook や Twitter などの "ソーシャルメディア" とは、自身が "仲間" と "つながっている" 感覚( "つながり感"? )を持つための、あるいは、"つながっていない(=圏外!)" ことから来る不安感、恐怖感を打ち消すための "おまじない(?)" みたいなものなのであろうか......。
<第3回 意外とつぶやかないスマホユーザー 「Twitterつぶやき数」は1日2回以下が約70%
スマートフォンの普及に合わせて急成長しているように見えるTwitterとFacebook。第1回、第2回で見た通り、スマートフォンとの親和性は非常に高いと考えられるが、実際にユーザーの友人数や情報発信/収集数はどのような状況なのだろうか。......
TwitterもFacebookも書き込みやツイートは1日2回以下が多数
スマートフォンの場合、通信圏内でさえあれば、どこでもSNSを通して情報発信や情報収集ができる。「友達」の数やフォロワー/フォロー数も重要だが、どれほどの頻度でユーザーが情報発信しているかを知ることは、情報伝搬ツールとしてのスマートフォンを考える上で重要なデータとなる。Facebookでは1日あたりの自分からの書き込み数「0回」が32.2%、「1~2回」が約53.3%で8割以上が2回以下という結果だった(図3)。「いいね!」など他人の書き込みなどへの反応も「0~2回」が約67%と意外に少ない印象を受ける。
TwitterもFacebookと同じような傾向にある。「ツイート数/日」「リツイート数/日」のボリュームゾーンは「2回以下」(図4)。1ユーザーあたりの情報発信数は今後伸びるかどうかは別として、現状多くはない。ただ、SNSの性質上、1人の一言が拡散的に広まるケースは少なくない。また具体的アクションを起こさずとも、閲覧だけするユーザーも増えているようだ。スマートフォンがSNSにおいて、情報発信/収集という点での利便性をもたらしたのには間違いないが、「何となく暇だから」閲覧のみをする隠れユーザーにとっての使いやすさを提供していることも、間違いないだろう。......
>
( 第3回 意外とつぶやかないスマホユーザー 「Twitterつぶやき数」は1日2回以下が約70%/ITpro/2011.12.14 )
自身が "仲間とつながっている" というその感覚が、自身の "存在感覚" と直結していることは事実だろうと思える。こうした "つながり感" を "援用" するしか、人と人との "つながり" を求めにくくなっている、それがリアル世界全体の実態であるからだ。
ただ、そうした "つながり感" の "脆さ" を、"恐いもの見たさ" で覗いてみるのもムダではないように感じている...... (2011.12.16)
コメントする