"ソーシャルメディア" を駆使している "OWS運動" 参加者たちが、"ギーク" らを中心に、下記引用記事のとおり<合作映画 『 99% ― The Occupy Wall Street Collaborative Film 』>を制作中だという。
"ギーク" ら75人の映画制作者たちが、いわば "Social Film!" の制作とも言える活動によって "OWS運動" の一里塚を打ち立てようとしている。
この "OWS運動" は、"ソーシャルメディア" が駆使されているとともに、多くの "ギーク" たちが参画していることは以前にもこのブログで次のように記した。
< ウォール街占拠デモの宿営地(ズコッティ公園内)内部の光景が、Photo アルバム風に紹介された。参加者たちの "クール × 熱意"、およびそれらに接して、"感染(?)" したに違いない記事制作者たちの "ハイテンション" がスンナリと伝わってくる貴重な記事だと思えた。
その記事では、アメリカの俗語で "ギーク (geek) " と呼ばれる卓越した知識がある者たちの活動光景がいろいろな角度から伝えられている。まるでかつての映画 "大脱走"風の、スペシャル協業(?) をエンジョイ(?) しつつ、運動を持続させようとしている、そんな雰囲気がリアルに伝わってくるのだ。
言うまでもなく、かつての映画 "大脱走" は、ナチスドイツの捕虜収容所からの大量脱走だったわけだが、今彼らは、"金融経済社会" = "超格差社会" からの "大脱走" という、言ってみれば "The Impossible Dream"( MAN OF LA MANCHA )に挑もうとしつつ、その持続スタイルを虎視眈々と模索しているように見える。
現代の "IT" は、その "レバレッジ" のパワーによってスピーディに膨大な規模の "マネーゲーム" を遂行している。
そこで、彼らもまた、存分にその "IT・レバレッジ" をカウンター・パワーとして活かしつつ、運動の裾野を急速に広げようとしているかのようだ......。>( 「ウォール街占拠デモ」のギークたち/まるで映画"大脱走"風のスペシャル協業?( 当誌 2011.10.12 ) )
これまでにもこの "運動" の光景は、動画として単発的に YouTube に投稿されていたが、今回のように全米各地での "運動" が、参加者の視点で集大成され一本の "Social Film!" に仕上げられるというのは興味深い。( c.f. マイケル・ムーア監督『華氏911』)
いや、とかくマスメディアも腰が引けた報道に終始してきただけに、きっと "運動" の全容が克明に伝わることとなり、世界中で共感者を増やすことになりそうだ。
<全米の占拠運動を捉えた合作映画『99%』
米国各地で行われている「占拠」活動を撮影した、映画制作者75人による映像から合作される映画『99%』が制作中で、Kickstarterによる支援はすでに目標額を達成している。予告編を紹介。
米国各地で行われている「占拠」活動を75人の映画制作者たちが撮影した映像を編集した合作映画 『 99% ― The Occupy Wall Street Collaborative Film 』 が制作されようとしている。このプロジェクトを完成させるため、映画制作者のオードリー・イーウェルとアーロン・エイテスは、『Kickstarter』で17,500ドル集めることを目指している。
「映像の選択と編集という作業を行うための、ハードディスクと編集スペースを手に入れるために必要な金額だ」と、イーウェル氏らはKickstarterページで述べている。「このお金があれば、最低でも、プロモーション用の作品をまとめることができ、さらなる資金を集められるようになる」
資金をさらに獲得するため、映画制作者らはネット上で上映会を実施する予定だ。3.99ドルで、先行映像を見られるチケットを購入できる。1月7日(米国時間)の上映会は、イーウェル氏とエイテス氏のほか、プロデューサーのウィリアムズ・コールがホストし、その後、資金提供者との質疑が行われる。
[ Kickstarterキャンペーンは1月13日に締め切られるが、すでに17,500ドルの目標に対して17,925ドルが達成されている ]
TEXT BY Angela Watercutter>( 全米の占拠運動を捉えた合作映画『99%』/WIRED JAPANESE EDITON - CULTURE/2012.01.06 )
TRANSLATION BY ガリレオ -緒方 亮
それにしても、このご時世での "カネ" の流れは不均衡に過ぎるか......。"何兆円" という時価総額大企業が数多ある世界で、片や上記の運動への "ドネーション" はわずか "140万円程度(17,925ドル)" だという。この数字だけを見ても、"99%!" というスローガンの現実性に頷かされてしまう...... (2012.01.08)
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