『どこでもドア』(ドラえもん)のように超便利に使っている "スマホ" であるだけに、その本体を "紛失" したり "盗難" にあえば、"被害なし" とは考えにくい。
<携帯電話をなくすことによる今年の合衆国消費者の損失総額は300億ドル以上になるそうだ。...... 平均して、合衆国の消費者は1年に1度は携帯電話をなくしている。それらが見つからなかった場合の平均被害額は、年に250ドル以上となる。>( 下記【 引用記事 2 】 )
なお、<なくす場所のトップは、コーヒーショップとバーだ。そして時間帯では、夜の9時から午前2時まで>とあるから、ホッと一息入れている状況で発生させているようだ......。
被害内容の実態は定かにされていないが、概ね見当はつくというものだ。そして、その大半が "情報漏洩" に起因していることも言わずもがなであろう。
たとえ、ちょっとした "紛失" というケースの場合でさえ、"情報漏洩" につながっている可能性が高い! という危険な事実、それを報じているのが下記の【 引用記事 1 】:<スマホ紛失のリスクって? 拾った人の6割がメールなど中身チェック/SankeiBiz/2012.03.24> だ。
<結果は驚きだ。発見した人の6割がソーシャルメディア情報や電子メールを見ようとし、さらに発見者の8割が企業情報にアクセスしようとしたらしい ...... 重要な情報を他人に見られることのリスクのほうが高い> というわけである。
したがって、次のような "事前対策" を講じておくこと以外に手はないのかもしれない。
< ○ きちんとパスワードでロックして、他人が使えないようにしておく。
○ そのスマートフォンが一体誰のものなのか、発見者がどうすれば持ち主に連絡できるのかを、スマートフォンを操作しなくても分かるようにしておくこと。
○ ロック画面に連絡先を表示するのもひとつの手。
○ 万が一ロックが突破されても内容を見られないように、遠隔操作で内容をワイプ(消去)できるようにしておくこと。 >
【 引用記事 1 】
< スマホ紛失のリスクって? 拾った人の6割がメールなど中身チェック
セキュリティー大手のシマンテックが興味深い調査結果を発表した。シマンテックスマートフォンハニースティックプロジェクトと呼ばれるもので、紛失したスマートフォンの行方に関する実験だ。(夕刊フジ )
あらかじめ、ダミーの企業データや個人データを入れたスマートフォンを、パスワードなどのセキュリティー対策なしの状態で、わざと各所に置き忘れ、それを見つけた人がどのような行動をとるかを調べた。調査は全米の5都市で行われ、スマートフォンでどのような操作がされたかはシマンテックのサーバーに送られる仕組みになっていたという。
結果は驚きだ。発見した人の6割がソーシャルメディア情報や電子メールを見ようとし、さらに発見者の8割が企業情報にアクセスしようとしたらしい。スマートフォン自体は半数が持ち主に戻されようとしたとのことなので、発見者の行動を善意に解釈すれば、持ち主が一体誰なのかを調べようとしたとも考えられるが、重要な情報を他人に見られることのリスクのほうが高いといえる。
盗まれた場合と紛失の場合では、状況は異なるとは思う。ただ、いずれにしてもダメージは大きい。経済的な損失は仕方ないが、データ漏洩はいろいろな方法で食い止められるのだから、対策は施しておくべきだろう。自分自身の情報は、クラウドに保存しておくことで失われることを回避できる。一方、会社や他人の情報については、発見者に見られる前に消失させてしまうほうがいい。
( スマホ紛失のリスクって? 拾った人の6割がメールなど中身チェック/SankeiBiz/2012.03.24 )
まず、きちんとパスワードでロックして、他人が使えないようにしておく。そして、そのスマートフォンが一体誰のものなのか、発見者がどうすれば持ち主に連絡できるのかを、スマートフォンを操作しなくても分かるようにしておくことだ。ロック画面に連絡先を表示するのもひとつの手だろう。さらに、万が一ロックが突破されても内容を見られないように、遠隔操作で内容をワイプ(消去)できるようにしておくことだ。 ...... (山田祥平)
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛箇所を施しています。)
【 引用記事 2 】
< スマートフォンの紛失や盗難による2012年の被害総額(アメリカ合衆国)は300億ドルを超える
個人的経験としても、携帯(とくにスマートフォン)をなくすことは、がっくりすると同時に高くつく。モバイルのセキュリティサービスを提供しているLookoutが行った携帯の紛失に関する調査によると、携帯電話をなくすことによる今年の合衆国消費者の損失総額は300億ドル以上になるそうだ。この調査研究の一環としてLookoutは、Mobile Lost & Found(モバイル遺失物取扱所)というサイトを立ち上げた。ここで人びとは、携帯を一体どこでなくしたか、いちばんなくしやすい場所はどこか、紛失の被害額はどれぐらいか、などなどを知ることができる。
またAndroidとiOS用のLookoutアプリでは、なくしたり盗まれたりした携帯電話を地図上で見つけたり、あるいは近くにあれば警報音で知らせてくれたりする。
Lookoutは1500万人以上ものユーザのデータを分析して、携帯電話をなくしやすい地域と、なくすことが多い場所や時間帯などを見つけた。また全体傾向としては、2011年にLookoutの紛失携帯電話発見サービスが所在を見つけたスマートフォンは900万台で、それだけでも3.5秒に1台という数値になる。平均して、合衆国の消費者は1年に1度は携帯電話をなくしている。それらが見つからなかった場合の平均被害額は、年に250ドル以上となる。
地域別では、...... 犯罪発生率の高い都市だ。とくに多い都市は、クリーブランド、デトロイト、オークランド、ニューワーク(Newark)など。
また、なくす場所のトップは、コーヒーショップとバーだ。そして時間帯では、夜の9時から午前2時までが、携帯電話をいちばんなくしやすい時間帯である。
( スマートフォンの紛失や盗難による2012年の被害総額(アメリカ合衆国)は300億ドルを超える/TechCrunch/2012.03.23 )( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛箇所を施しています。)
見るところ、"四六時中手放さない" ようにも見える、そんな "スマホ" でさえ "紛失" させるのが人間だということなら、"事後" に "事前対策" の成果に寄りすがるしかなさそうだ...... (2012.03.26)
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