Facebook は、企業など向けの "ブランドページ" である "Facebookページ" のすべてを、この3月30日に、新デザインの<タイムラインに強制移行する>( 【 引用記事 2 】参照 )と伝えられている。
企業によるページマーケティング支援をてこにすることで、Facebook にとっての "マネタイズ" をなお一層強化する路線のようである。
既に "株式公開(IPO)申請済み" の Facebook が、念には念を入れた "仕上げ" を進めているかに見える......。
そんな折、この日本での "Facebook 人気" はますます高まっていると言う。これまで日本では "SNS 老舗" と目されて来た "mixi" が、追撃(?) 寸前の迫られ方だと......。
一方で Facebook は、<直近の月間ログイン利用者数が1,000万を超えた>のに対して、片や、<昨年12月のmixiの月間アクティブユーザー数が1520万であり、12月は高かったもののmixiは昨年7月以降アクティブユーザー数を減らしている>( 【 引用記事 1 】参照 )のだそうだ。
こうした勢いに乗って、<実名制のFacebookは日本では流行らないと言われていた>事情を覆しつつある Facebook は、<日本に対して積極的>な構えで本格的な上陸を果たそうとしている......。
【 引用記事 1 】
Facebookの日本のログインユーザー数は1000万、社員採用も本格化
Facebookが日本でどうなっているのかは多くの人が関心を持っているだろう。数週間前にニューヨークで開催されたfMCが今日、東京版として開催されているが、Facebookのカントリーグロースマネージャーである児玉太郎氏の発表によれば直近の月間ログイン利用者数が1,000万を超えたことを明らかにした。この数字は日本からPCやモバイルデバイスから一度でもログインしたユーザーをカウントしたものだという。
昨年12月のmixiの月間アクティブユーザー数が1520万であり、12月は高かったもののmixiは昨年7月以降アクティブユーザー数を減らしている。もちろん、ユーザー層の違いがあるが、いよいよFacebookはソーシャルネットワークのサービスの標的としてmixiを撃ち落せる照準に入れたのかもしれない。
Facebookはいよいよ日本での本格的な上陸を考えているようだ。fMCの会場で児玉氏は現在シンガポールで行われている広告関連のオペレーションを日本に移し、そのほかの採用も本格的に始めることを明らかにした。昨年9月にFacebookは都内のマンションからビジネスオフィスに場所を移転しているが、すでにその近くにある広いオフィススペースを探している噂が聞こえていたので、この噂を裏付けるものとなる。採用の中心となるのは、マーケティングやセールス、パートナーシップなどのビジネス面での強化が多くなるのだと予想される。
そして、日本では、過去、ケータイ電話での対応やユーザー一人に複数言語の名前を持つ設定や直近ではFacebookを災害利用のためにつかう機能などをリリースしている。これらは日本だけにと止どまらず世界に向けても使われるようになっている。ここ最近、Facebookは日本に対して積極的であることがわかる。昨年、f8の簡易版を開催して、fMCも他国に先駆けて東京で開催している。これについてアジア・パシフィック地域のバイスプレジデントを務めるErick Johnson氏はFacebookは決して日本だけにフォーカスしているわけではないが、日本はユーザーの伸びしろもあるし、震災や高齢化など日本独自の特性があって深い関心を持っていると語っている。
実名制のFacebookは日本では流行らないと言われていたが、その本格始動が始まりそうだ。 ......
( Facebookの日本のログインユーザー数は1000万、社員採用も本格化/Techcrunch/2012.03.16 )( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛箇所を施しています。)
【 引用記事 2 】
<Facebookページ、競ってタイムラインへ、10日間で3700万ページ中800万が移行
3月30日、FacebookはすべてのFacebookページを新デザインのタイムラインに強制移行する。しかし、Facebookが私に伝えたところによると、3700万以上あるFacebookページのうち800万ページが、わずか10日間のうちに設定を変更したという。山ほどのFacebookページが作られたまま忘れられていることを考慮すると、この数字は、追加された機能が利用者の望んでいたものであったことを示す成功の証しであると言える。
しかし、タイムラインが実際にページマーケティングをより効果的なものにするかどうかは、まだわからない。これまでに、切り替えの済んだ人気ページの中でアクセスの伸びたところは殆どない。さらによく見てみると、「いいね!」ボタンの陰が薄くなっているようにも感じる。
Facebookマーケティング・カンファレンスで発表されたリーチ・ジェネレーターと、定額を支払うことでコンテンツがファンの75%以上に配信されることが保証されるしくみは、利用者を伸ばしている。......
ライバルに遅れを取りたくないというブランドの思いもあるのだろう、公開初日以降、毎日約100万ページがタイムラインに移行している。今彼らは過去に遡って意味のない記事や効果のない記事を隠し、物語に節目の出来事を書き加えているに違いない。 ......
ロングテールのFacebookページ群が積極的にタイムラインに移行しているのに対して、Facebookで最も人気の高いページ群は採用に慎重な構えだ。...... これはユーザーが「いいね!」ボタンの位置を覚え直さなくてはならないためである可能性がある。
( Facebookページ、競ってタイムラインへ、10日間で3700万ページ中800万が移行/TechCrunch/2012.03.14 )( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛箇所を施しています。)
今どき、 "上陸" 騒ぎでもなかろうと思われもするが、"日本勢" がジワジワと追撃されている光景からは、妙にその言葉の妥当性を感じさせられたりする...... (2012.03.18)
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