スマートペット SMP-501W |
この "犬型ロボット" の格好が愛らしく、可笑しかったという点もあるが、それよりもこの製品が "ヒット商品" 狙いの匂いをぷんぷんさせているように思えたからだ。
まるで、社内の "ヒット商品・アイディアコンテスト" の険しい道のりを、このワンちゃんが猛烈な勢いで駆け上がって行くかのような、そんなイメージが彷彿としてきたものであった。
"素材" は先ずもって申し分ない。"iPhone" といい、"お犬さま" といい、今や "好感度指数" の上位を占める人気ものたちだ。これらを "単品" で扱っても、コンテストのほぼ上位10位には入るであろうと思われる "素材" である。なのに、これを "セット" にしたものだから、当然上位5位以内に食い込む......。
特に、人は "既に所有しているモノ" と "連携" するような商品に対しては財布の紐が緩みやすいと言う。その意味でも "iPhone" との "連携商品" という企画は強みだ。
さらに、"iPhone" の "アプリ" が秘める柔軟な可能性の魅力が "力説" されたならば、企画室の満場が拍手喝采したはずである。これで、優勝 or 準優勝のステイタスがほぼ確定された......。
「問題は『価格』ということになるなぁ......」と、皆が異口同音に呟く。
「ザックリ言って、スマホの月額通信費相当ということになりますかねぇ......」とアバウトに口にした営業の言葉で、大筋が見えてきた......。
とまあ、以上は、そうじゃないかなぁ、という部外者の類推でしかない。
それにしても、"なるほど、なるほど" と感じさせる "ヒット商品候補生" といった新商品だと言えそうだ......。
バンダイ、iPhoneが顔になる犬型ロボット
バンダイ(東京・台東)は、米アップルのスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)「iPhone(アイフォーン)」が顔になる犬型ペットロボット「スマートペット」を4月28日に発売する。
手持ちのiPhoneに米アップルのソフト配信サービス「アップストア」から無料の専用アプリをダウンロードし、犬の体の形をした本体にセットすると、iPhoneが犬の顔となり様々な表情を映し出すほか、本体も愛らしい動きをする。
画面の前で手を動かすと本体が前進や回転したり、声をかけると動くなど、本物のペットのように指示を出すこともできる。顔の表情と体の動きの組み合わせで計100種類以上のリアクションが楽しめるという。携帯音楽プレーヤー「iPodタッチ」でも使用可能。
店頭実勢価格は6500円程度の見通しで、色は白と黒の2種類。家電量販店や雑貨店、玩具専門店などで取り扱い、2013年3月末までに20万個の販売を目指す。〔日経QUICKニュース〕
"スマホ" のような "売れ筋商品に引っ掛けた" 新商品を企画するのは、"定石" と言えばそうなるだろう。いずれにしても、こんな時期、どの企業も何とかして "ヒット商品" を掘り当てたいに違いない...... (2012.03.28)
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