最近は、"天気予報" への人々の関心がにわかに高まっていそうだ。TVでニュースを見なくとも "天気予報" 番組には目を向ける人が多くなったのではなかろうか。
言うまでもなく、"気候" の変動に穏やかさがなくなり、"急変" や "異常気象" が当たり前のようになったからであろう。
つい先日も、突然の "竜巻" が日常生活の場に襲いかかり甚大な自然災害が発生したばかりだ。また、"寒暖の差" の激しさも異常だとしか言いようがなさそうだ。
こうした "異常気象" の感触を挙げれば切りが無いほどに、昨今の "気象" 状態は荒れ模様である。
これらの "異常気象" 現象と "二酸化炭素の排出量" 増大による "地球温暖化" 現象との定かな因果関係は不明だとはしても、両者に密接な関係がありそうな点は疑う余地がなさそうである。
そんな中で、下記引用サイト記事:世界のCO2排出量 去年過去最多/NHK NEWS WEB/2012.05.26 によれば、<去年1年間に世界で排出された二酸化炭素の量は、中国やインドといった新興国での増加が続いたことなどから、316億トンとなり、これまでで最も多くなった>という。
一頃は、大きな関心が向けられていた "CO2排出量" 問題であるが、どうも最近はその関心度も冷めているかの気配がないではない。
喫緊の関心事である不安定な国際経済情勢に加えて、日本の場合には "巨大地震発生" の可能性や、"原発稼動の是非" を巡る "電力エネルギー" 問題も浮上し、"CO2排出量" 問題がやや "霞む" 傾向に追いやられていそうか......。
元々、"CO2排出量規制" に関する "国際的合意" は困難さを極めてきたわけだが、ここに来て、"IEA=国際エネルギー機関" は、<「目標の実現に向けた道のりは、閉ざされつつある>という<厳しい見方>を表明するに至ったという......
世界のCO2排出量 去年過去最多
去年1年間に世界で排出された二酸化炭素の量は、中国やインドといった新興国での増加が続いたことなどから、316億トンとなり、これまでで最も多くなったことが、IEA=国際エネルギー機関のまとめで分かりました。
【 NEWS 動画より抜粋 】
IEAが24日発表した推計によりますと、石炭や石油の消費などによって世界全体で排出された二酸化炭素の量は316億トンで、前の年から3.2%増えて、これまでで最も多くなりました。
国や地域別にみますと、石炭から二酸化炭素の排出量が少ない天然ガスへの切り替えが進んでいるアメリカや景気が低迷しているEU=ヨーロッパ連合で排出量が減りました。その一方、最大の排出国である中国やインドでは、いずれも前の年より9%程度増え、経済成長が続く新興国での増加が、全体の排出量を押し上げた形となっています。
一方、日本は、東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、各地で原発の運転が停止して火力発電の利用が増えた影響で、排出量は前の年より2.4%増えました。
温室効果ガスの主な排出国は、産業革命以降の気温の上昇を2度未満に抑えることを目標としていますが、二酸化炭素の排出量が最多となった今回の推計を踏まえて、IEAは「目標の実現に向けた道のりは、閉ざされつつある」と厳しい見方を示しています。( 世界のCO2排出量 去年過去最多/NHK NEWS WEB/2012.05.26 )
"異常気象" による "大災害" が発生した際には、"二度とこんなことが......" と天を見上げて意を決するわれわれではあっても、具体的には抜本策に移れないのがわれわれ...... (2012.05.28)
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