とかく、このご時世にて "稼ぐこと" は至難の技となりつつある。まあ、そんな実感を深めたからといってどうなるものでもないが......。
そんな中で、目を向けたくなるのが "日当たりが良い" と見える "スマホ・アプリ" なのかもしれない。
しかし、このジャンルとてかなりシビァであることは、以前にも書いた。
<問題なのは "マネタイズ(収益化)" が可能なのか? 以外ではないようである。特に、"モバイル向け" の "アプリ" 開発では、その "有償価格帯" の低水準を見るならば、一般ユーザーからでさえ「そんなことでペイするの?」という老婆心が働く。 まさに、"薄利多売" の世界であり、"手数料" で潤う "プラットフォーマー"(土俵設置者!) は十分に "マネタイズ" できていたとしても、"アプリ" 開発側の首尾はどうなのか? という懸念が打ち消し難い。恐らく、この点については、"電子書籍(e Books)" についても同じ事情のはずであろう。>( 注目度は高いが"なかなか儲からない"スマホアプリ!"アリバイ"にしていないか?( 当誌 2012.03.17 ) )
今回着目してみた下記引用サイト:iOS アプリ開発者の59%は赤字/japan.internet.com/2012.05.07 が伝えるところでは、<個人の iOS アプリ開発者がアプリ販売で利益を出すのは困難になりつつある>ということだそうだ。
<モバイル開発者のうち59%はアプリ販売は赤字であると回答>したという。
また、100人以上の調査対象のうちで<80人は、アプリ販売による収益は、それ単独でビジネスを運営するのには不十分なものであると回答>したと伝えている。
たとえ "Apple のプラットフォーム" であろうとも、<アプリのマーケティングとプロモーション活動>に費用をかける必要性が生まれるようであり、その額は<平均すると3万ドル>に及ぶそうであり、その点でも<個人の開発者が Apple のプラットフォームで利益を出すことは、徐々に難しくなっている>というわけなのである。
ということは、<マーケティングとプロモーション活動>の方が "日当たりが良い" ジャンル(?)ということになるのだろうか......。
iOS アプリ開発者の59%は赤字
マーケティング企業 App Promo は2012年5月2日、アプリ開発者に対する調査「First Annual Developer Survey」を公表した。同調査は、個人の iOS アプリ開発者がアプリ販売で利益を出すのは困難になりつつあるという実態を浮き彫りにした。
同調査は、アプリ開発者100人以上に対して実施したアンケート調査をまとめたもの。調査により、対象となったモバイル開発者のうち59%はアプリ販売は赤字であると回答していたことがわかった。また、調査対象のうち80人は、アプリ販売による収益は、それ単独でビジネスを運営するのには不十分なものであると回答している。
また、同調査により、アプリの販売でトップレベルの利益を得ている開発者は、平均すると3万ドルの費用をアプリのマーケティングとプロモーション活動に費やしていることもわかった。マーケティング費用をかければかけるほど、アプリストアのリストに表示されやすくなり、販売も伸びる、という実態があるようだ。
3万ドルもの費用をマーケティングに費やすことは、個人の開発者には困難だろう。個人の開発者が Apple のプラットフォームで利益を出すことは、徐々に難しくなっているようだ。
ソーシャルゲームのジャンルでは、"コンプガチャ違法ショック"( c.f.「株式市場に"コンプガチャ違法ショック" グリー、DeNAがストップ安」/ITmedia ニュース/2012.05.07 )問題が取り沙汰されているようだ。
ゲーム主導型の "スマホ・アプリ" のジャンルにも新たな動きが訪れるのか...... (2012.05.09)
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