これは何も "ゲーム(ソーシャルゲーム)" に限ったことでもなさそうであり、"新規性の刺激" で感性をくすぐる存在全般に共通する "宿命(?)" なのであろうか......。
今、国内では「コンプガチャ」問題でソーシャルゲームの熱気がワン・ステージを終えようとしているが、海外のソーシャルゲームのジャンルでも、ちょっとした "後退局面" が立ち現れているという。
下記引用サイト記事:<ソーシャルゲーム>あまりに激しい巣移りの儀式、飽きられ始めたジンガは没落するのか!!?/Social Networking.jp/2012.05.09 によれば、強い人気で支持され続けて来た米国のソーシャルゲーム会社 "ジンガ(Zynga)"(主にフェイスブック上)のサービスへの参加者数が下降の一途を辿っているという。
このジャンルのユーザーの "特性" を<一定の中毒症状(例えばフェイスブック疲れ)がある一方で飽きたら「巣移りの儀式」>のように "移動" する......、と表現しているのは実に言い得て妙だ。
また筆者が、<比較的客観性を重んじるグーグルの検索サービスに比べてソーシャルサービスは「感情」の要素が強く>と評しているのも、なるほどと頷かせる。
さらに、<フェイスブック疲れ>という、この間、指摘されていた兆候に意を払うならば、"飽き" という "無情な敵" は、 "ソーシャルゲーム" のみならず、"SNS、ソーシャルメディア" のあり方自体にひたひたと迫っていないとは言えないかもしれない......。
◆参照 SNSの個人情報、9割が「共有し過ぎ」と回答=米調査/REUTERS/2012.05.10
◆参照 SNS投稿を「一休み」、キットカットから新アプリ登場/REUTERS/2012.05.10
いずれにせよ、"情に棹さす" とされる "SNS" が、次なるステップへとさしかかっていそうな気配だ......。
<ソーシャルゲーム>あまりに激しい巣移りの儀式、飽きられ始めたジンガは没落するのか!!?
ビジネスインサイダーの記事ですが、比較的客観性を重んじるグーグルの検索サービスに比べてソーシャルサービスは「感情」の要素が強く、その為、一定の中毒症状(例えばフェイスブック疲れ)がある一方で飽きたら「巣移りの儀式」も特徴の一つです。
さて記事はソーシャルゲームのジンガから人々が離れていく様を描き出しています。
2011年第一四半期の毎日のユーザー数は62 million 人(6千2百万人)でした。それが第二四半期には59 million daily users (5千9百万人)になりました。そうしたデイリーの参加者の減少傾向に対処するためジンガはDraw Somethingを買収し、ゲームOMGPOP.を獲得しました。その結果、日々の参加者数は一時7千万近くに膨れ上がりました。
しかしそれも長続きせず、現在は買収前のデイリー参加者数とほぼ同じである5千8百万人にまで減っています。
と言うことは買収前のジンガのサービスは既に日々の参加者数が5千万人を割った問題会社だと言うことになります。
ソーシャルゲームは巣移りの儀式(ゲームからゲームへ、ソーシャルメディアからソーシャルメディアへの集団移動)のサイクルもコンソールゲームに比べて短いようです。
上場してまだ日が浅いのにあっと言う間にソーシャルゲームは飽きられ始め、ジンガはもうピークを迎えたのでしょうか??
ジンガの現在の伸びはもはや伝統的なソーシャルゲームではなく、iPhone and Android gamesなどのスマートフォンゲームだと言われています。
★★ Zynga Is A Flawed Company In Desperate Need Of A Breakout Hit
★★ CHART OF THE DAY: The Draw Something Bubble Bursts, And Zynga Is Back To Where It Started
ナレッジマネジメント学会 専務理事 山崎秀夫 borg7of9 twitter
昨日は末尾で、"持続すること" という観点に目を向けたのだったが、人々の "飽き" という "無情な敵" こそが、避け難い "伏兵" なのであろうか...... (2012.05.12)
コメントする