まん延する"文法ミス"!ほとんど必然的な成り行きのようにも思える "social"化時代!

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 職場と "ソーシャルネット" との関係はいろいろな角度から議論されているが、職場で "文法ミス" が "まん延" していることを憂えるという記事についてははじめて出合った。
 しかし、よくよく考えてみれば "必然的な成り行き" だとも思えてくる。
 極めて限られた文字数によって綴られる文章もそうだが、"ソーシャルネット" とはいわば "仲間内空間" だ。したがって、"仲間内言語"( ex. スラング)が飛び交うし、それがむしろ言外での共感を形成したりする。
 また、あえてユニークな言い回しをしてみたり、それが奏功する場合もある。"誤解" を招くリスクなぞは埒がいとされる傾向が強いのかもしれない。(それが "問題" を引き起こすケースも少なくなさそうだが......。)

 要するに、"ソーシャルネット" 空間でのコミュニケーションと、"従来型世界" でのコミュニケーションは、かなり "異質" だと見なさざるを得ない。
 だから、"従来型世界" でのコミュニケーションを支えている "文法" の、その活かされ方に "差" が生じてきたとしても、"必然的な成り行き" ではないかと思えるわけだ。

 ただ厄介な問題は、"プライベート" 空間の延長と見なされがちな "ソーシャルネット" 空間と、"オフィシャル(公共的)" 空間との仕分けが曖昧となり、前者での "言語習慣" が意識されずに後者へと雪崩込みはじめたということであろう。その一つとして "問題視" されはじめているのが、<"まん延" する "文法ミス">という現象なのであろう。

 こうした現象をどう見るのかとなると、下記引用サイト記事:米国の職場にまん延する文法ミス メールやツイッターの多用が原因/THE WALLSTREET JOURNAL/2012.06.22 でも、見方が "二手に分かれている" ように難しい。
 "使い分ければいい" という安直な答えもあろう。ただ、社会の "social" 化がここまで来ると、もう一歩踏み込んで考える必要がありそうだとも思える......。

 米国の職場にまん延する文法ミス メールやツイッターの多用が原因/THE WALLSTREET JOURNAL/2012.06.22

 ミーティングの最中、同僚に「There's new people you should meet.(みなさんにご紹介したい人たちがいます)」と発言した際、上司のドン・シルバー氏が割って入った、とカレン・バーグ氏は言う。バーグ氏はフロリダ州フォートローダーデールにあるマーケティングとクライシス・コミュニケーション関連の事業を展開する会社のシニアバイスプレジデントだ。

 シルバー氏は「"are" を使うべきところで"is"を使っているのを聞くと、毎回、ぞっとする」と言う。同社の最高執行責任者(COO)であるシルバー氏はインターン(一定の時期だけ働く学生)らに対しても"like(みたいな)"という言葉の多用をやめるよう厳しく言う。長年、シルバー氏は新規採用者に対して、違反1件につき25セントの罰金を課してきた。しかし「いくらやっても効果がない」とシルバー氏は言う。

 管理職は職場でまん延する文法ミスと戦っている。くだけた言葉使いは顧客に悪いイメージを抱かせ、販売促進資料を台無しにし、コミュニケーション上の失敗の原因になると多くは指摘する。

 しかし簡単に直す方法はない。上司や同僚のなかには、従業員の間違いを正す人もいるが、研修に助けを求める人もいる。今年実施された調査によると、対象となった430人の雇用主のうち約45%が従業員の文法力やほかのビジネス・スキルを向上させるため、研修を増やしていると回答した。米人材マネジメント協会とAARP(全米退職者協会)の調査でわかった。 ......

 しかし、作家で世代間の問題に関するコンサルタントでもあるタマラ・エリックソン氏は、問題は20~30代のスキル不足ではないと指摘する。携帯メールやソーシャル・ネットワーキングに慣れたこれらの世代の若者は、「新しい規範を作り出した」というのだ。

 例えば、シアトル本拠の個人向け生産性向上ソフトウエア開発会社、レスキュータイムでは文法のルールが問題になったことは一度もない。同社の従業員はほとんどが30代だ。プロダクトマーケティング部門のバイスプレジデント、ジェイソン・グリムス氏(38)は、「140字以内で適切なバイト数」におさまっている誠実で明確な表現は良いコミュニケーションの証とされるが、「王が用いる文法」ではない、と言う。「誠実でしかも携帯メールやツイッターができ、フェイスブックでコミュニケーションがとれる者こそが成功する」と同氏は語る。 ......

 「25年前は、プロによる編集作業を経ていない文章を手にとることはほとんど不可能だったが、今はプロが編集した文章を手にとることのほうが実際難しい」とガーナー氏は話す。

記者: Sue Shellenbarger 米国の職場にまん延する文法ミス メールやツイッターの多用が原因/THE WALLSTREET JOURNAL/2012.06.22

( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)

 "文法" の問題の本質は、煮詰めれば "表現" と "伝達" とに関わった重要な事柄なのだろうと思われる。"オフィシャル" な次元と "ソーシャル" な次元との乖離がもはや見過ごせなくなった時代環境を反映している...... (2012.06.23)













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