最近は、"iPad/iPhone" をPC代わりに使って済ます人が増えてきた。
そんな場合に、不便なことがいくつかあったが、その一つとして、"Zip" などの "圧縮ファイル" への対処という問題があった。
たとえば、"iPad/iPhone" でのメール・チェック時に、メールの "添付ファイル" に "Zip 圧縮ファイル" が見つかった場合である。
PCであれば、クリックしさえすれば、何がしかの "ファイル圧縮解凍" ソフト(あるいは、OS にバインドされたソフト)が、それらを解凍してくれるが、"iPad/iPhone" では "これは開けないファイルです" とかの表示とともに黙殺されていた。
ところが、PCでの "Zip" ファイルの "圧縮解凍" で定番的位置を占めてきた "WinZip" が、"iPad/iPhone" 向け "無料 App" を今年の2月にリリースしている。(何を今頃になってと言われそう......)
この "無料 App" のリリースは "iPad/iPhone" ユーザーも "待ち焦がれて" いたようであり、"一週間ほどで50万ダウンロード" であったとか......。
ところで、"iPad/iPhone" における "Zip" ファイルの "圧縮解凍(特に「解凍」)" については、"意外に重要な意味!" があると考えられる。
結論から言うと、"ePub 電子書籍" のダウンロードに関する従来からの "ボトルネック" を解消してくれる、という点なのである。
また、"ePub 電子書籍" のダウンロードは、できることならPCでの "iTunes" を経由せず、"iPad/iPhone" でダイレクトにダウンロードしたいものだ。それが最も簡単でスピーディだからだ。
配信ウェブサイト上にダウンロードを許可する "ePub 電子書籍" があった場合、"iPad/iPhone" のブラウザでそのページを開き、"ePub ファイル" などがダウンロードできるボタンをクリックしさえすれば、ダウンロードがはじまり、完了すれば "iBooks" の本棚へとシームレスに導いてもらえるという流れはまさにスピーディである。
ところが、もし、"ePub 電子書籍" である "ePub ファイル" が、"ePub" 自体ではなく他のファイル類とともに "Zip ファイル" という状態になっていたらどうであろうか。これは十分に、あり得るケースであり、自分もそんなケースに遭遇した。
となると、その "Zip ファイル( 内部にePub ファイルを含む )" に "iPad/iPhone" のブラウザからアプローチした時、ダウンロードは可能であっても、"開けない Zip ファイル" を入手しただけで、その後は "お手上げ状態" になってしまう......。
しかしここで、"Zip" ファイルの "圧縮解凍(特に「解凍」)" のApp があったならば、事情は大きく異なってくるわけだ。
次のプロセスが実にシームレスに実行されるわけだ。
(1) "iPad/iPhone" のブラウザより "Zip ファイル( 内部にePub ファイルを含む )" をダウンロードする。
(2) "Zip ファイル" を検出した "圧縮解凍" のApp が "解凍" することを促してくれる。
(3) "解凍" 後、"ePub ファイル" が現れると、"開き方" を尋ねてくる。
(4) "Try to open it other App" という問いに対して、"Open in "iBooks" " と指定すると、直ちに "iBooks" の本棚に "ePub 電子書籍" が立ち現れる。
"電子書籍" その他の "電子コンテンツ" を、自前のWebサイトで "Zip ファイル" のかたちで "ダウンロード販売" をしたい場合、しかも購入者が "PCを介さず" に "iPad/iPhone" でスピーディに対処することを想定する場合に、"iPad/iPhone" 向けの "Zip" ファイル圧縮解凍 App"( "WinZip" )は、意外と大きな意味を持つことになる...... (2012.06.20)
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