"iPhone 5が「退屈」な理由!" 革命(revolution)的サプライズと現代人の慢性退屈症!

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 なるほど! と感じさせる記事である。
 下記引用サイト記事:iPhone 5が「退屈」な理由/WIRED JAPANESE EDITON - CULTURE/2012.09.14 は、近々リリースされる "iPhone 5" を決して揶揄しているというのではなく、米アップルがこれまで "偉業!" を進めてきたがゆえに、いわば "宿命的な「退屈」感" を振り撒くことになっている、と指摘しているのである。

 その<奇妙なパラドックス>は、"歴史におけるパラドックス" とでもいう現象を彷彿とさせる。
 つまり、歴史上の "革命(revolution)" 的出来事の多くは、いつしか "日常" に融け込み、風化して、やがて "退屈" へと埋没していく "宿命" にあったかと思われる......。
 下記記事では、韻を踏んで<革命(revolution)は進化(evolution)になった>と洒落た言い回しをしている。

 こうした視点から眺めると、"革命(revolution)" 的製品をリリースし続けることがいかに大変なことかを、一方で痛感させられる。
 と同時に、思いを寄せざるを得ないのは、"現代人の生き方" だと言うべきか......。とかく、"新奇なモノ" に目敏くなり、あるいは "サプライズ" に慣れ切ってしまっている "超・耳年増(?)" になった現代人にとって、皮肉にも最大の敵は "退屈感" ではないかと思えるからだ。現代人がことさら "サプライズ" を待望する事実がそれを裏書きしている。

 自身の "生きざま" に忍び寄る "退屈感" をどう払しょくし、"革命(revolution)" 的とまでは行かなくても、リフレッシュされた躍動感をどう創り出していくか......。そうした課題は決して小さくはないはずだからだ。
 市場に現れる "新奇なモノ"や"革命(revolution)"的製品を待望する日々ではなく、何か手立てはないものか......、と。

 iPhone 5が「退屈」な理由/WIRED JAPANESE EDITON - CULTURE/2012.09.14

「iPhone 5」が世界最高のスマートフォンであることは疑いない。しかし同時に、それは残酷なまでに退屈だ。その「奇妙なパラドックス」について分析する。


 「iPhone 5」が世界最高のスマートフォンであることは疑いない。しかし同時に、それは残酷なまでに「退屈」だ

 iPhone 5は驚くべきテクノロジーの結実であり、年ごとにどんどん改善されている。しかしiPhoneは、もはやわれわれの人生を変えるものではなく、革新的に異なった体験を提供するものですらなくなるだろう

 市場最高の製品でありながら、退屈であるということ。これは奇妙なパラドックスだ。

 アップルは、オリジナルヴァージョンの「iPod」「iPhone」「iPad」「MacBook Air」で人々の頬を平手打ちしてきた。「iMac」でさえ、1998年に登場した当時は衝撃的だった。接続ケーブルが無い!プラグインするだけ!それに青い!!

 アップルは常にわれわれの精神を吹き飛ばすだろうという感覚が、確かに存在するときがあった。スティーブ・ジョブズが2007年にiPhoneを発表したときは、生まれて初めてチョコレートを食べたような感じだった。iPadも時代を画す製品だった。数年のあいだにアップルは、テクノロジー業界の革命家として、革新に次ぐ革新を続け、人々は腕を突き出して「もっと!」と叫ぶようになった。「"One More Thing"をお願い!

 しかしアップルは、簡単に「次」に移動する企業ではない。リリースすること自体を目的に、新製品を気軽に発表することはなく、製品ラインを集中させ、細心の注意を払って年ごとに改善を重ね、少しずつ良い製品を作っていくのだ。これはつまり、特にインダストリアルデザインに関していえば、アップルの製品は4代目か5代目以内に頂点を極める傾向があるということであり、その後変更を続けても、必ずしもより良い製品になるとは限らないことを意味する。第3世代「iPod Shuffle」のように、逆に悪化する場合もある。......

 6回のバージョンアップが行われているiPhoneは、製品としてすでに非常に完成されているので、あまり大きな改善を施す余地はない。それでiPhone 5は基本的に、iPhone 4を「長く薄く」したものとなった。

 iPhoneは、他企業のほかのスマートフォンともよく似ている

 アップルのデザインが「退屈」になった大きな原因は競合他社にあるだろう。どのメーカーもアップルを真似する。MacBook Airの模造品はあまりに多いため、ウルトラブックにおけるひとつの製品カテゴリーになってしまった。サムスンのスマートフォンやタブレット、HTCの全モデルは、驚くほどアップル製品に似ている

 スマートフォン自体が退屈になってきているということもあるのだろう。わたしたちはこれまでiPhoneを通して未来を見てきた。それはガラスであり時計であり、拡張現実であり、あらゆる種類のデヴァイスを含むものだった。......

 アップルは、状況を再び変えようとするだろう。同社はおそらく、ホームエンターテインメントの分野で何か驚くようなことをすると思われる。同社が車のダッシュボードや家庭用の通信デヴァイスに参入していくのは楽しみだ。個々の物がインターネット対応になる「iThings」などが出てくれば、非常に素晴らしいことだろう。

 しかしiPhoneは退屈だ。そしてそれは、近い将来ずっと、退屈であり続けるだろう。それは悪いことではない。革命(revolution)は進化(evolution)になったのだ。ユーザーのポケットやショーウィンドウにあるスマートフォンは、単なる生活のひとこまになった。ユーザーが利用し、依存するツールであり、使ったあとはその存在すら忘れてしまうようなものになった。もちろんそのこと自体が、驚くべきことではあるのだが。

TEXT BY MAT HONAN
PHOTO BY JOHN BRADLEY/WIRED
TRANSLATION BY ガリレオ -向井朋子/合原弘子

WIRED NEWS 原文(English)

( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)

 ヒット商品の "秘密" は、さまざまに分析されてきたが、現代人の "退屈感" を吹き飛ばす、"革命(revolution)的サプライズ" の提供!という一点こそが正鵠(せいこく)なのであろう。
 米アップル(S.ジョブズ氏)は、まさに "正鵠を射る" ことで登り詰めたわけだ ...... (2012.09.15)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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このページは、yasuo hiroseが2012年9月15日 00:01に書いたブログ記事です。

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