スーパーマン(クラーク・ケントという記者)は、米国のコミックの代表作で、コミックのみならずアニメ、映画、TVドラマ作品と半世紀以上にわたり人気を博してきたスーパーヒーローだ。
TVドラマ(1952年~1958年)放映時には、最高視聴率:74.2% だったというから驚きの人気だ。
ご存知、この "遠い星からやって来た異星人" のスーパーマンは、日頃は<「デイリー・プラネット」という新聞のクラーク・ケントという記者>( 下記【 引用記事 1 】)に身をやつしている。
そのクラーク・ケントという記者が、最新版のコミック誌では、とうとうその新聞社を辞めたということのようだ。
何でも、
<クラーク・ケントは、会社で「スクープ記事が少ない」と言われてけんかになりました。そして、会社の幹部と話し合ったときに、「新聞が娯楽のためのものになっている」と会社の考え方に反対して、新聞社を辞めてしまいました>
とある。
"娯楽" の雄であるコミックの主人公が叫ぶ「新聞が娯楽のためのものになっている」という批判的セリフが気が利いている。
すでに "ジャーナリズムの危機" が叫ばれて久しいが、そうした懸念はネットを通じた "デジタル・コンテンツ" の普及によって増幅されているかのようだ。
こうした懸念は、ジャーナリズム(ジャーナリスト)側の問題であるには違いないが、受け手側の姿勢にも目を向ける必要がありそうだ。
下記の【 引用記事 2 】では、<そもそもニュースを楽しむ人が減っている>という "さもありなん" とでも言うべき事実が伝えられている。
"新聞" はもとより、"ニュース" にも関心が向かないほどに "日常的関心" のあり様が変化してしまったということか......。
こうした "感性" の "維新" で "巻き戻す(?)" ともなるとほとんど不可能かと思われもするが、その意味では、
<「クラーク・ケントは、インターネットにニュースのウェブサイトを自分で作るかもしれません」>
という点には興味が湧いたりする......。
【 引用記事 2 】
......
■そもそもニュースを楽しむ人が減っている
ニュースを楽しむ人がここ数年、減少傾向にあります。
ニュースを非常に楽しんでいる人の割合が、2004年~2008年の52%をピークに、2012年には43%までダウンしました。
30歳未満の若年層が24%(2008年は38%)が最も減っていますが、全年齢層でダウンしているのも注目です。
( 米メディア環境の最新調査レポートを公開、もはやオンラインの成長は止まった!?/PRFREAK/2012.10.14 )( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
【 引用記事 1 】
スーパーマンが新聞社を辞める/NHK NEWS WEB/2012.10.25
アメリカの漫画のヒーロー、スーパーマンは、いつもは、「デイリー・プラネット」という新聞のクラーク・ケントという記者です。そして、本当はスーパーマンだということは周りの人に知らせていません。
24日に出たいちばん新しい雑誌の漫画は、次のような話です。クラーク・ケントは、会社で「スクープ記事が少ない」と言われてけんかになりました。そして、会社の幹部と話し合ったときに、「新聞が娯楽のためのものになっている」と会社の考え方に反対して、新聞社を辞めてしまいました。
スーパーマンの漫画が始まってから約70年の間、クラーク・ケントはほとんどずっとこの新聞社に勤めてきました。このため、辞めると知って、世界中のファンが驚いています。
アメリカの漫画を売っている店の人は、「漫画を読むと、その時代が分かります。今回は、漫画などの紙のメディアが、今、大きく変わっているところだということを描いています」と説明しています。
スーパーマンの今の作者は、アメリカの新聞に「クラーク・ケントは、インターネットにニュースのウェブサイトを自分で作るかもしれません」と話しています。これからクラーク・ケントがどうなるか注目が集まっています。
"新聞"や"ニュース" への関心に代わって、今や "ソーシャル・ネットワーク" のチャンネルが多くの人々の興味をそそっている。この辺の動向については、スーパーマン(クラーク・ケント)はどう見つめているのだろうか ...... (2012.10.28)
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