ここしばらくは、"3D(三次元)プリンター" に照準を合わせたエントリーを進めてきた。
今回で5編目であり、ちなみに他の4編は以下のとおりとなる。
◆ 参照 "3Dプリンター"は"軍事用(米軍)"にも開発されている!? 言われてみると成程感が伴う!( 当誌 2012.11.16 )
◆ 参照 携帯可能な"3Dプリンター"の動画!3Dプリンティングの実動作と、パーソナル化が納得!( 当誌 2012.11.15 )
◆ 参照 3Dプリンタ!"ものづくり・3次元造形"をまさに超次元的に飛躍させる魔術的ツール!?( 当誌 2012.11.14 )
◆ 参照 デジタル化時代の"第3次産業革命"! デスクトップ&ガレージでの"ものづくり"最前線!( 当誌 2012.11.12 )
妙に興味がそそられる "3D(三次元)プリンター" であったため、情報収集的に関連記事を漁ってきたが、どうも "総論的" な周辺情報に終始してきた嫌いがあった。
が、"犬も歩けば棒に当たる" のたとえどおりに、ようやく "各論的" な記事に巡り合えた感触である。
と言うのも、下記引用サイト記事:複数の静止画像から3Dモデルを作成する無料アプリ「123D Catch」など、パーソナルファブリケーションを身近にするオートデスク/デジライフNAVI(DIAMOND IT&ビジネス)/2012.11.16 では、"3次元造形" のために "3D(三次元)プリンター" へと送るべき "3Dモデル"(データ)作成の "アプリ" に言及しているからである。
しかも、その "アプリ" が、"3Dデザイン ソフトウェア" では名高いあの "AutoCAD" を発売した米オートデスク社が、無料で提供しているというのだから、"歩き回った犬" にとっては手応えのある "棒" だと言うほかない。
◆ 参照 "123D" ダウンロードページ
なお、こうした一連の "3D(三次元)プリンター" 関連のムーブメントの火付け役ともなった『MAKERS』著者クリス・アンダーソン氏の興味深い記事についても参照したいものである。
◆ 参照 誰もが「作り手」になれる時代、エンジニアの存在価値とは?~『MAKERS』著者クリス・アンダーソンに聞く【キーパーソンインタビュー】/エンジニア type/2012.11.12
複数の静止画像から3Dモデルを作成する無料アプリ「123D Catch」など、パーソナルファブリケーションを身近にするオートデスク/デジライフNAVI(DIAMOND IT&ビジネス)/2012.11.16
「オリジナルグッズを作りたい」「欲しい物がなければ自分で作る」という、「パーソナルファブリケーション」の動きが、いま活発になっている。
その背景には、モバイル端末で利用できるクリエイティブソフトや、個人でも購入可能な3Dプリンターの登場といったテクノロジーの進化がある。これまでは、プロか一部のマニアしか携わることができなかった本格的なモノづくり。このフィールドに一般消費者が手軽に踏み込める時代が到来した。
「FabLab Japan」は、こういったモノづくりに興味を持つ人をつなぐネットワークだ。現在、渋谷、鎌倉、筑波の3ヵ所に工房を開設し、3Dプリンターやレーザーカッターを駆使した様々なワークショップを開催している。
3Dプリンターは、3次元のCADデータをもとに、樹脂を積層してそのまま物理的な造形を作ってしまう機械。レーザーカッターは、文字通り、レーザー光を直径数マイクロメートル以下の微小スポットに集光することで材料を鋭利にカットすることができる。
これらの機器を活用すれば、PC上でデジタルデザインしたものを、個人レベルでオブジェとして成形することが可能だ。まさに「世界でひとつだけのモノ」を所有することができる時代になってきたわけである。
こうしたムーブメントを踏まえ、一般向けのクリエイティブソフトも続々とリリースされている。その筆頭が、米オートデスクの「123D(ワンツースリーディー)シリーズ」だ。
同社は、3Dデザイン ソフトウェアを提供する世界的な企業。1982年にAutoCADを発売し、設計・デザイン分野のソフトウェアを牽引してきた老舗。アカデミー賞の視覚効果賞の受賞対象者に17年連続で同社の顧客が選ばれるなど、エンターテインメント分野での活躍も目覚ましい。
ここ数年、同社は一般向けにも画期的なクリエイティブアプリを提供してきた。3Dモデルからボール紙の模型を作製する「123D Make」、複数の静止画像から3Dモデルを作成する「123D Catch」、3Dモデルを紙粘土のように手でこねて変形させる「123D Sculpt」。いずれもPCはもちろん、iPhone、iPad上での操作が可能だ。しかも、すべて無料である。
3Dと聞くと、これまでは専門知識を必要とするハードルの高いソフトであった。しかし、このシリーズ、使い方は想像以上に簡単である。例えば、123D Catchの場合、20~40枚の画像から自動的に被写体の3Dデータを生成できる。これを3Dプリンターに送り、成形にかけるだけである。実際にFabLabでは、123D Catchを使い、自分の顔をペットボトルキャップにしてしまうユニークなワークショップも開催している。
オートデスクのアプリに関する情報は、日本語のFacebookページ「オートデスク モバイル」で随時提供中だ。各ソフトに関する情報、基本操作の紹介に加え、作成事例、ワークショップの情報、モノづくり全般の情報を発信している。また、フォーラムを開設するなど、ユーザー支援も積極的に展開している。
新しいモノづくりの潮流を描いた『MAKERS――21世紀の産業革命が始まる』の著者クリス・アンダーソンは、このほど、スタートアップのCEOに就任すると発表した。その企業は、簡単に組み立てられるラジコン飛行機を製造する、いわばパーソナルファブリケーションのベンチャーだ。
欲しい物は自分で作る。この動きは、コンピュータソフトウェアの世界における「オープンソース」という一大変革にどこか似ている。大量生産をベースにした、これまでのモノづくりのあり方から、個人生産の時代へのシフト。今後の技術発展によっては、「パーソナルファブリケーション」は、消費経済の根本を変える力になるかもしれない。
(吉田由紀子/5時から作家塾(R))
上記の "アプリソフト"(for MAC ?)については、まだ試用していない段階なのであるが、かつて "のめり込んだ(?)" 3D グラフィックの乏しい経験を思い起こしながら楽しんでみようかと思っている...... (2012.11.18)
コメントする