"米小学校乱射事件"から窺い知れる現代社会の危うい一面!ex.秋葉原無差別殺傷事件!

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 "米小学校乱射事件"からは、米国社会が抱え込んだ "難問と戸惑い" とが覗えて余りある。下記引用サイト記事:コラム:米小学校乱射事件が問う「国家の根幹」/REUTERS/2012.12.16 からでさえ、シャープな論調と言うよりも "苦渋と戸惑い" とが見え隠れしている。

 確かに、長く続いてきた "銃社会米国" に固有の問題は大きい。
 しかし、下記記事でも指摘されているように、事件の背景にあるのはそればかりではない。"個人と社会" との関係を、"メディアが奇妙に塗り替えている(?)" という実情! そして、それと対応するかのように、そうした "メディアに取りつかれた" 個人側の異様な日常世界が横たわっているようだ。

現代社会は、ランザ容疑者に個人的な苦悩を世間に知らしめることを許した。この若者はこうした事件でも起こさない限り、世界に自分の足跡を残すことはほとんどなかっただろう。恐らくは不満を抱え、怒りに満ちていたランザ容疑者は、メディアの注目を集める方法で母親と自分の命を終わらせるという考えに取りつかれていたのではないか

メディアに取りつかれた世界では、真の目標を実現させたり、本当の幸せを見つけたりするよりも、有名になることの方がはるかに重要であるかのように見える。有名になるためには、乱射事件を起こすことさえ次善の策となってしまったのかもしれない

インターネットやモバイル端末の普及により、ある家族の問題は瞬く間に国家的悲劇となり、心理的動揺の拡大は次の惨劇の引き金にもなりかねない

 こうした "指摘" を目にする時、日本でも<「秋葉原無差別殺傷事件」(2008年)>というような一脈通じるような経緯があった事実を想起せざるを得ない。決して米国だけの問題ではなさそうだと考えざるを得ない。

 こう考えると、"銃規制" 強化という方向は探られるべきだとはしても、問題の土壌はほかにも広く蔓延していることに注意を向けなければならない。
 極度に問題含みの現代社会を前にして、このコラムに込められた "苦渋と戸惑い" は共有せざるを得ないもののようだ......。

 コラム:米小学校乱射事件が問う「国家の根幹」/REUTERS/2012.12.16

By Nicholas Wapshott

 米東部コネティカット州のサンディフック小学校で男が銃を乱射し、児童ら26人を殺害した事件。自殺したアダム・ランザ容疑者が何を考えていたのか、正確に推し量ることはできない。さまざまな報道などから知り得ることは、この若者が、同小学校で教師をしていた母親との間に問題を抱えていたということだ。

 報道によると、この事件で児童20人のほか、容疑者を含む大人7人が死亡。惨状を目の当たりにし、恐怖におののく子供たちの姿が社会を震撼させた。

 ランザ容疑者いったい何を考えていたのか。なぜ家族のいさかいが、多くの関係のない人たちの命を奪う事件へと発展したのか。武器携帯を保証する合衆国憲法を守るため、我々はどれだけの犠牲を払い続けなくてはいけないのか

 米社会では個人の自由は間違いなく尊重される。人は平等であり、一人一人の考えに価値があり、重要であると繰り返される。こうした信条こそが、世界中から多くの人々を米国に引き寄せてもいる。こうした個人主義は国家の根幹を成すものであり、譲れない部分だ。

 建国当初の米国は、未踏の大陸で個人が未来を築くことのできる開かれた地だったしかし今では、かつてないほど相互に依存し合う社会となっている。200年前に比べ、個人の自由の境界線は曖昧になった。ソーシャルメディアや携帯電話の普及は、さらに人々の結びつきを強めている。

 現代社会は、ランザ容疑者に個人的な苦悩を世間に知らしめることを許した。この若者はこうした事件でも起こさない限り、世界に自分の足跡を残すことはほとんどなかっただろう。恐らくは不満を抱え、怒りに満ちていたランザ容疑者は、メディアの注目を集める方法で母親と自分の命を終わらせるという考えに取りつかれていたのではないか

 メディアに取りつかれた世界では、真の目標を実現させたり、本当の幸せを見つけたりするよりも、有名になることの方がはるかに重要であるかのように見える。有名になるためには、乱射事件を起こすことさえ次善の策となってしまったのかもしれない

 インターネットやモバイル端末の普及により、ある家族の問題は瞬く間に国家的悲劇となり、心理的動揺の拡大は次の惨劇の引き金にもなりかねない

 不幸なことだが、教育現場での乱射事件は、メディアの注目が長く続かないほどに増えている。ランザ容疑者の名前も間もなく忘れ去られるかもしれない。しかし我々は、あまりにも幼くして人生を奪われた犠牲者たちのことを決して忘れてはならない。そして、こうした悲劇が起きる度にただ肩をすくめて見せ、憲法を笠に着る人たちも決して許してはならないのだ。


 ネット社会時代にあっては、その "テクノロジー" 面(マーケティング面)の華やかさだけに目を奪われずに、それがもたらしている "ネット社会" と "リアル社会" との関係の問題や、個人意識/感覚の変容などが地味に考察される必要が大いにありそうだ...... (2012.12.17)













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このページは、yasuo hiroseが2012年12月17日 00:01に書いたブログ記事です。

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