ことさらに有難がる話題というわけでもないのだ。
去る 10月25日 にオープンした Amazon サイトの "Kindleストア" にラインナップされている "デバイス Kindle" シリーズ向け電子書籍の各々( 無料版を含む )を、専用の "デバイス Kindle" を未購入で、"iPad(iPhone)" で賄(まかな)ってしまおうという話なのである。
ことさらに有難がる話題というわけでもない理由は、"Kindle Paperwhite" という "高解像度、高コントラスト" で目に優しいデバイスを使わずに、"Kindleストア" の電子書籍を読むことにどんな意味があるのか？ という "つっこみ" が来そうだからだ。
確かにそう思う。"Kindle Paperwhite" という、電子書籍に最適なデバイスで "Kindleストア" の電子書籍を読むのが王道であるように思われる。
◆ 参照 即座に始まった"Kindle"の猛攻勢！日本での予約販売開始/"Kindleストア"10/25 Open！（ 当誌 2012.10.25 ）
しかし、ノー・コストでもあるので、知っておいて損はない。
"iPad(iPhone)" 向けで、"App Store" から "無料ダウンロード" できる "Kindle for iPad"（Kindle 無料アプリ！）がその立役者なのだ。
ここにこうした記事を書くのは、実は、自分で試してみてこのアプリが思いのほか "シームレスでスムーズ！" であったので感心したからだ。
また、あの "青空文庫" による、かなりの数の "古典作品" が含められている点にも気を良くした次第である。（ "青空文庫" を対象とした "iPad(iPhone)" 向けアプリがすでにあることはある）
そこで、意外と知らないユーザーも少なくないのかもしれないと思い、老婆心ながら、この "Kindle for iPad" の "使い方" の概略を以下のとおり紹介しておくことにした。
１. とりあえず "amazon" のサイトにアプローチ。（PCなりiPadなりで） "カテゴリーから探す" で、"Kindle ストア" を選ぶと、"Kindle for iPad" についての解説が表示される。ダウンロードのためには、"iPadでAppストアにアクセス" することが促される。
２. "iPad" で "Appストア" にアクセスして、"右上" の "検索らん" に "kindle" と入力する。ドロップダウンリスト（プルダウンリスト）の最上段の "Kindle for iPad" をタップする。
３. "Appストア" での "検索結果" から、"Kindle"／無料 の箇所をタップして "インストール" を実行する。これで、"iPad" に問題なくアプリ "Kindle for iPad" がインストールされて、アイコンが付け加えられるはずだ。
４. ここからは、"Kindle ストア" で電子書籍を "物色" する作業に入る。再度 "amazon" のサイトに戻り、タブ "ジャンル一覧" を選択してみると、さまざまな "ジャンル" 項目が表示される。ここではとりあえず、"文学・評論" を選ぶこととする。
５. "ジャンル" に含まれたすべての有料／無料の電子書籍リストが表示される。テストであるため、"右上" の "並べ替え" 入力らんから "価格の安い順番" を選択して、"無料" の電子書籍リストを上位に表示させてみる。
６. 何でも良いのであるが、ここでは "太宰治『ヴィヨンの妻』" を選んでみる。
７. "無料" であっても、"amazon" での購入の際にお馴染みの手順が踏襲される。 "配信先" のらんに "だれだれさん（購入者）のiPad" という表示を確認したら、"今すぐ買う" ボタンをクリック／タップする。
８. これまた "amazon" での購入の際にお馴染みの手順のラスト画面が表示され、"配信" が始まる。
９. "iPad" 上に作られたアプリ "Kindle for iPad" のアイコンをタップして、アプリの "ホーム" 画面を表示させると、"太宰治『ヴィヨンの妻』" の表紙アイコンが表示されて "青いインストール進捗バー" によってインストールが進行しているのがわかる。そこで、インストール終了後、これをタップする。
【 注 】 配信までには、多少の時間がかかる。表紙アイコンが現れない場合は、一度、アプリ "Kindle for iPad" を終了させて、再度、アプリの "ホーム" 画面を表示させてみると良い。
10. "太宰治『ヴィヨンの妻』" にアクセスされて、その表紙が表示され、読書スタンバイＯＫとなる。
こうしたアプリ "Kindle for iPad" を、"Kindle" が無料で提供するならば、"デバイス Kindle" が売れなくなるのではないか......、という余計な心配を誘うわけだが、"amazon" の "狙い" は、要するに "デバイス Kindle" ではなくて、"Kindle ストア" の賑わい以外ではないのであろう...... (2012.12.20）
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