侮るべからず北朝鮮ミサイル発射!技術進歩面には"技術輸入"アプローチだって想定可!

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 北朝鮮ミサイル発射の顛末で、"何でもあり!" の時代となってしまっていることをつくづく感じさせられた。
 "発射延期" だの "ミサイルを発射台から撤去" だのという "フェイント" もさることながら、そうした "カモフラージュ" が通用してしまった根底には、"北朝鮮の技術水準" への "侮り" が潜んでいたことが否定できないのかもしれない。
 "所詮、北朝鮮のミサイル技術は......" といった "思い込み" である。

 何も、"北朝鮮のミサイル技術" を称賛するつもりはさらさらない。そうではなくて、"北朝鮮の技術水準" を想定する際に、事によったら "国産技術" という点に視野が狭隘化してはいなかったか、という観点なのだ。
 要するに、北朝鮮にとってみれば、"国産技術" でなければならない理由はどこにもないはずだからである。自国に好意的な国々( 【 引用記事 3 】の "エジプト、ソ連/ロシア" etc. )からの "技術輸入" なぞは十分に可能であろう。
 現時点のような、産業スパイが横行するほどの "アナーキーな国際情勢" であれば、そんなことは "当然視!" されて然るべきではなかろうか。

 そして、その結果かどうかは別としても、<物体が軌道に到達 米が声明発表>(【 引用記事 1 】)に至ったわけであり、<北朝鮮の技術、急速に進歩した可能性も 専門家指摘>(【 引用記事 2 】)となったわけである。

 日本の "危機管理体制" を云々する際には、"何でもあり!" の時代が見渡せる "柔軟な想像力" が何よりも欠かせないのだと痛感させられた......。

【 引用記事 1 】

 北朝鮮ミサイル発射:物体が軌道に到達 米が声明発表/毎日jp/2012.12.12

 北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は11日、北朝鮮が発射した長距離弾道ミサイルが2段目を分離後、ミサイルに搭載されていた「何らかの物体が軌道に達したとみられる」との声明を発表した。


【 引用記事 2 】

 北朝鮮の技術、急速に進歩した可能性も 専門家指摘/msn 産経ニュース/2012.12.12

 北朝鮮が12日に実施した事実上の弾道ミサイルの発射について、専門家は「打ち上げとしては今のところ正常だろう」と指摘。3段目が予定通りに飛行しているかどうかに着目している。

 11日にはミサイルを発射台から撤去したという報道もあったが、1日で撤去と修理を終えるのはほぼ不可能で、実際には撤去していなかったと専門家はみる。八坂哲雄・九州大名誉教授(宇宙工学)は「故障があっても軽微か、もしくはチェックの単純なミスと考えられる」と指摘する。

 北海道大の永田晴紀教授(ロケット工学)は、予告海域に2段目が落ちた時点で従来の技術水準には達しているとし「その先はまったく新しい成果だ」と話す。また、「人工衛星が確認されれば、地球を南北に周回する軌道にほぼ正確に入ったことになる」として、北朝鮮の持つ技術が急速に進歩した可能性を指摘している。


【 引用記事 3 】

 北朝鮮ミサイル発射:技術向上、想定海域に落下/毎日jp/2012.12.12


 北朝鮮が12日に実施した「衛星」打ち上げと主張する長距離弾道ミサイルの発射実験ミサイルは想定した海域に落下したとみられ、技術の向上を見せつけた。昨年1月にはゲイツ米国防長官(当時)が「5年以内に北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を開発するだろう」と言及するなど、高まる北朝鮮の弾道ミサイル技術への懸念は広がっている。

 北朝鮮が09年4月に発射したとみられる「テポドン2号」の改良型は全長約30メートルの3段式で射程約6000キロ。1段目を分離後、東北地方の上空約400キロを通過し、2段目以降は発射地点から3000キロ以上飛んで太平洋に落下した。

 北朝鮮は81年にエジプトの「スカッドB」(射程300キロ)を輸入。改良型の「スカッドC」(射程500キロ)を量産し、90年代までに射程約1300キロの「ノドン」を開発して日本のほぼ全域を射程内に収めた。防衛省は「特定施設をピンポイント攻撃できる精度には達していない」と見るが、核弾頭でなくても生物・化学兵器を搭載して攻撃されれば、大きな被害が出る可能性もある。日本のミサイル防衛(MD)はノドンを想定するが、約300基が配備され、車両から撃てるため発射位置の特定は難しい。

 北朝鮮は98年8月にはノドンを1段目、スカッドを2段目に使った「テポドン1号」を発射。日本列島を飛び越え、発射位置から約1600キロの三陸沖に落下させたが、10年で射程は大幅に延びた。現在、テポドン2に加えて、韓国「2010国防白書」はソ連の潜水艦発射ミサイルを改良した射程2500〜4000キロの「ムスダン」が07年に実戦配備されたとの見方も示している。射程は米軍のグアム基地まで広がったことになる。射程が6000キロに延びれば米アラスカの米軍施設を捉えることになる。


 インターネットの進展によって、"技術の国籍" が失われる状況( 技術流出 )が広がっているかに見えるのだが、この傾向が"軍事的" ジャンルにもジワジワと波及して行くのであろうか...... (2012.12.13)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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