パソコンの故障で難儀するのは、何と言ってもハードディスクドライブ( HDD )であろう。最悪の場合、HDD の "クラッシュ" ということにでもなると、当該の HDD へのアクセスまで不能となり、内部のデータの一切が消滅同然となってしまう。
OS やその他のアプリファイルは、再インストールをすれば済むので、その手間は厄介であるが取り返しはつく。取り返しがきかないのは、蓄積してきたユーザ・データだ。泣くに泣けない......。
こんな事態も含めて、ハードディスクドライブ( HDD )のトラブルを数多く経験してきた自分であるが、そこで辿り着いた自分なりの対策は、使用中のHDD の "クローン版" を作っておくというもの。"HDDクローン・コピィ" である。
各種の "バックアップ" 方法だと、"リストア(復元)" というこれまた煩わしい手間がかかるため、使用中の HDD とまったく同内容の HDD を定期的に作っておくのである。
これに関しては、過去何度もこのブログで紹介してきているので詳細は下記エントリを参照してください。
◆ 参照(0) "HDDクローン・コピィ"備えの勧め/悪意の"不正エントリ"による不具合にも有効!( 当誌 2011.04.30 )
◆ 参照(1) <"HDDクローン・コピィ"の有難さは忘れた頃に訪れる?/"IDE→SATA変換アダプタ"(当日誌 2011.02.06)>
◆ 参照(2) <"セレンディピティ"?/PC"起動"直後の"予定イベントキャンセル"の原因が判明!(当日誌 2010.10.19)>
◆ 参照(3) <久々の"HDDクローン・コピィ"/VersionUpされたFreeの"EASEUS Partition Master"(当日誌 2010.10.04)>
◆ 参照(4) <"HDDクローン・コピィ" と "変換アダプタ"(IDE→SATA変換)(当日誌 2010.03.26)>
◆ 参照(5) <"HDDクローン・コピィ" 作成手順をラクにしてくれる "アダプタ"(当日誌 2010.03.10)>
◆ 参照(6) <"HDDクローン・コピィ" フリーソフトに関する "体験的情報"(当日誌 2010.03.09)>
◆ 参照(7) <"HDDクローン・コピィ" も "パーティション編集" もできるフリーソフト!(当日誌 2010.02.11)>
さて、HDD トラブルの困ったところは、ほとんど "突然のごとく訪れる" という点なのかもしれない。
こうした文脈があるため、何か "予知" ができないものかと考えたり、願ったりするものだ。
下記引用サイト記事:PC故障、最大3カ月前に予知 東芝が新技術/朝日新聞/2013.01.14 この思いを煮詰めてある種の方法を実現たもののようである。
<東芝は、パソコンに内蔵されているハードディスクドライブ(HDD)の故障を最大3カ月前に予知する技術を開発した。166万台分の稼働データを分析し、故障するまでの経緯をパターン化。読み込み速度の変化やエラーの回数など43項目を調べて故障の可能性をはじき出す> と。
なるほど、"統計的な確率" からの推論で "故障の予知" はできるのかもしれない、と一応、頷かされた。予め、先手でのメンテナンスが施されれば、唐突な故障は回避されるというものだからだ。
ただ、トラブルは"突然のごとく訪れる" とは書いたが、振り返ってみると、"何らかの予兆" が無くはなかったようにも思える。
"いつもと違って、何かヘン!?" という "気付き" である。
"ブルー画面の表示" はもちろんのこと、"起動時、終了時でのもたつき"、"ちょっとしたフリーズ" などなどが要注意対象であり、こんな場合は、"ドライブのエラー・チェック" をかけておく用心があってよいはずだ。
これらの放置が、HDD の経年劣化と重なって致命的なトラブルに突き進まないとは限らないからだ。こうして、マメなメンテを施していれば、"唐突なトラブル" はある程度回避可能ではないか......。
PC故障、最大3カ月前に予知 東芝が新技術/朝日新聞/2013.01.14
東芝は、パソコンに内蔵されているハードディスクドライブ(HDD)の故障を最大3カ月前に予知する技術を開発した。166万台分の稼働データを分析し、故障するまでの経緯をパターン化。読み込み速度の変化やエラーの回数など43項目を調べて故障の可能性をはじき出す。
東芝は2008年から自社製のノートパソコンにHDDの動きを細かく記録するソフトを入れており、利用者の同意を得てデータを集めた。HDDは様々な情報を記録するパソコンの重要部分で、故障を予知できれば事前に修理に出したり、データを保存しておいたりできる。
東芝は13年度中に、有料で故障を予知する企業向けサービスを始める。将来は個人向けにもサービスを提供するという。
上記記事のサービスは、"ウイルス・チェック" ベンダーにも似たサービスといったビジネス・モデルの一つとしては一目に値すると言える。まして、PC の "ヘビー・ユーザ" が減少しつつあるご時世にあっては......。
ただ、この種の問題は、パソコンユーザが、自身の経験を踏まえた抜かりないメンテを実行していれば、まずまず対処可能な範疇の問題だと思えないこともないのだが...... (2013.01.15)
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