遺伝子の構造は先天的でも、その働きは努力で可変!DNAは運命ではないことが実証!

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 糖尿病やがんなどの病が "遺伝子" によって引き起こされるものだという説は広く信じられているようだ。
 となると、人は生まれた時から "遺伝子" によって "決定づけられている" ということになるのであろうか......。

 下記引用サイト記事:運動で遺伝子の働き変化 信大教授ら解明/信毎web/2013.01.03 は、そうした説に "待った!" をかけている。

遺伝子の働きは人の意思で変えられることを実証した形で、「遺伝子イコール運命」といった固定観念をあらためて突き崩す成果

が達成されたという。

糖尿病やがんなどの原因にもなる臓器の炎症を促進する遺伝子の働きが運動後に抑制されることを確認

できたというのである。

 専門的には、<遺伝子の働きを決める仕組みの一つで、メチル基という物質が遺伝子に付着する「メチル化」と呼ばれる現象に着目>しての実証とある。
 それはともかくとしても、相応の "運動(「インターバル速歩」)" によって、これまで "運命視" されていた遺伝子の影響、働きが "変化する" という点が明らかになったことは喜ばしい科学的成果だ。

 進化を遂げつつある "遺伝子工学" への期待も大きいが、現に成人病などの "遺伝" 可能性に不安を抱き続ける人々にとっては、実に勇気づけられる "朗報!" であるに違いなかろう......。

 運動で遺伝子の働き変化 信大教授ら解明/信毎web/2013.01.03

 適度な運動による健康維持効果には遺伝子の働きの変化が関わっていることが、信大大学院医学系研究科(松本市)の谷口俊一郎教授(61)と橋本繁成助教(42)らの研究で明らかになった。糖尿病やがんなどの原因にもなる臓器の炎症を促進する遺伝子の働きが運動後に抑制されることを確認。生命活動を担う情報が記録されている遺伝子の働きは人の意思で変えられることを実証した形で、「遺伝子イコール運命」といった固定観念をあらためて突き崩す成果と言えそうだ。

 谷口教授らは、遺伝子の働きを決める仕組みの一つで、メチル基という物質が遺伝子に付着する「メチル化」と呼ばれる現象に着目。臓器の炎症は体が有害なストレスや刺激を受けた時に生じるが、この時、炎症を抑える働きをする遺伝子は多くのメチル基が付いて働きが抑えられ、炎症を促進する遺伝子はメチル基が剥がれて働きが活発化していると考えられている。

 信大では、能勢博・同研究科教授が開発したゆっくり歩きと早歩きを交互に繰り返す運動法「インターバル速歩」の効果と遺伝子の関係を調べる「遺伝子解析コンソーシアム」に取り組んでいる。谷口教授らは「適度な運動をすると遺伝子の働きも若返るのではないか」との仮説を立て、コンソーシアムを通じて、インターバル速歩を半年間行った中高年グループの血液を採取して遺伝子の変化を見た

 働きが強くなり過ぎると炎症を起こす原因になるタンパク質「ASC」の遺伝子を調べたところ、インターバル速歩を始める前はメチル化の割合が加齢とともに減り、働きが強まって炎症を起こしやすい状態だった。だが、速歩を始めて半年後にはメチル化の割合が高くなり、健康な若者のレベルに近づいた。橋本助教は「年齢に換算すると25~30年の若返り効果があった」と説明する。

 炎症を促進する働きがある別の遺伝子でも同様の変化が確認でき、運動による効果が多面的に現れることも判明。半年後にメチル化の割合に変化が見られた遺伝子は約30個に上る。肥満やがん、うつに関係する遺伝子も含まれていることから、谷口教授らは今後、個々の遺伝子を一つ一つ調査し、遺伝子の働きの変化がどんな効果をもたらしているのかなどを解き明かしていく考えだ。

 遺伝情報を伝えるDNA(デオキシリボ核酸)の一部である遺伝子の構造は基本的に変わらないが、どの遺伝子がどの程度働くかは環境などの影響で変化することはこれまでの研究でも分かっている。谷口教授は「遺伝子の構造は先天的に決まっていても、その働きは努力で変えることができる。DNAは運命ではない」と話している。


 たとえ<遺伝子の構造は基本的に変わらない>としても、<どの遺伝子がどの程度働くかは環境などの影響で変化すること>、さらに<運動による効果が多面的に現れること>という実証結果は、"成人病撃退策としての運動" の意義をますます強く照らし出していることになる...... (2013.01.04)













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