わたしの友人に、本人曰く、"骨粗しょう症" のために "身の丈" が10センチも縮んでしまった......、という者がいる。"加齢" に加えて、大酒飲みでロクなモノを食さない、その不摂生がたたったという格好のようだ。
"骨粗しょう症" が見つかったのは、ちょっとした躓きで転び、いとも簡単に "骨折" してしまったことがきっかけだったという。
加齢による "骨粗しょう症" が侮れないないのは、転んだ拍子に "骨折" というケースが少なくないからだと言われている。その結果、"寝たきり" 状態に至れば、まことに不幸なことであるに違いない。
ちなみに、下記の【 関連引用記事 】:骨粗しょう症 原因1 加齢/ii hone.jp では、"加齢" と"骨粗しょう症" との因果関係が以下のように解説されている。
<骨密度は20歳前後でピークに達します。そののち40歳代半ばまではほぼ一定ですが、50歳前後から急速に低下していきます。骨をつくるのに必要なカルシウムは、腸から吸収されて骨に取り込まれますが、年を取ると腸からのカルシウム吸収が悪くなってしまうのも骨密度低下の原因の1つです。>
こうしたリスクに対して、明るいニュースだと目に映るのが、下記の【 引用記事 】:「骨の特効薬」宇宙で効いた 金大グループ開発/北国新聞/2013.01.07 である。
この "宇宙で効いた「骨の特効薬」" の原点は、<宇宙特有の骨量減少を防ぐ>ことに目的があったようだが、原理的には "骨粗しょう症" の症状に対しても同等に効く可能性があると期待されているようだ。
しかも、<現在利用されている骨粗しょう症の治療薬は、あごの骨が壊死(えし)するなど重い副作用が課題となっており>という不安定な状況だそうだから、一刻も早く実用化がなされることを望みたい......。
【 引用記事 】
「骨の特効薬」宇宙で効いた 金大グループ開発/北国新聞/2013.01.07
金大(金沢大学)の研究者が開発した薬剤が、宇宙空間の無重力環境で起きる骨量の低下を抑えることを、同大環日本海域環境研究センターの鈴木信雄准教授らのグループが宇宙実験で確認した<。企業と連携し、今月から地上で動物実験を開始する。宇宙での健康管理上の課題で ある骨量減少の克服につながる可能性があるほか、高齢化で患者が急増している骨粗しょう症の「特効薬」として実用化に期待が掛けられている。
鈴木准教授らのグループは2010年5月、宇宙航空研究開発機構に選定され、国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」で、この薬剤の効果を確かめた。宇宙飛行士の野口 聡一さんが実験を担当。人間の骨のモデルとして金魚のうろこを使用した。
宇宙空間に持ち込んだ金魚のうろこは、骨を壊す「破骨(はこつ)細胞」の働きが活発 化した一方、骨を作る「骨芽(こつが)細胞」の働きが低下。しかし、この薬剤をうろこ に作用させたところ、「破骨(はこつ)細胞」の働きが抑えられ、「骨芽(こつが)細胞」の働きが向上し、宇宙特有の骨量減少を防ぐ可能性が示された。
この薬剤は医薬品に多く用いられるインドール化合物の一種で、骨形成の促進に関わるとされるメラトニンと似た構造や性質を持つ。染井正徳金大名誉教授と鈴木准教授らが2004年に開発し、日本と米国で特許を取得。地上での実験で、女性ホルモンを欠乏させ たり、カルシウム抜きの餌を食べさせたラットに薬剤を与え、骨密度が上昇することが分かっていた。
今月からは実用化へ向け、科学技術振興機構の助成を受けて、動物実験で国内有数の技 術を持つ企業「ハムリー」(つくば市)と共同研究を開始する。骨折させたラットに地上 で薬剤を注射して効果を確かめ、骨が形成される仕組みの解析も進める。
現在利用されている骨粗しょう症の治療薬は、あごの骨が壊死(えし)するなど重い副作用が課題となっており、鈴木准教授は「骨粗しょう症で大腿(だいたい)骨などを折り、それがきっかけで寝たきりになる高齢者が多い。実用化を急ぎたい」と話した。
【 関連引用記事 】
骨粗しょう症 原因1 加齢/ii hone.jp
骨密度は20歳前後でピークに達します。そののち40歳代半ばまではほぼ一定ですが、50歳前後から急速に低下していきます。骨をつくるのに必要なカルシウムは、腸から吸収されて骨に取り込まれますが、年を取ると腸からのカルシウム吸収が悪くなってしまうのも骨密度低下の原因の1つです。
加齢に伴う骨粗しょう症の治療に対しては、カルシウムの吸収を促す薬や骨密度を増やす薬などが用いられます。治療と目的「薬が効く仕組み」へ!
多くの人は加齢とともに、骨密度が減ってしまいます。しかし、バランスのとれた食事や適度な運動を心がけることにより、骨密度の低下を防いだり、低下の速度を遅らせたりすることができます。 治療と目的「食事療法・運動療法」へ!( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
それにしても、"最先端ニーズ(宇宙空間の無重力環境での生活ニーズ)" に関する研究が、高齢化時代に少なからず憂慮されている "骨粗しょう症" の治療薬開発に役立つとは、不思議な脈略だとしか言いようがない...... (2013.01.09)
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