単に懐かしいからではなく、地球上の "絶滅危惧種"を再生/活性化させ保存することは人間にとっての責務ではないかと思う。原因の多くが人間側にあるはずだから......。
<個体生命とてひとたび喪失すれば元に戻ることはない。だが、何千年、何万年継続してきた生物の、とある "種" が "絶滅" するならば、今後、二度とその姿を見ることができなくなる。
しかも、そうした "種の絶滅" の原因が、人間という "種" の繁栄に起因しているとなれば、"絶滅種" への憐憫を禁じえない。まして、その姿かたちは、大体が愛くるしいものが多いためか、心痛む......。
そんな生物の中に、"ゲンゴロウ" という水生昆虫がいる。一時は、どこの水辺にも、あるいは "水たまり" にもいて、水中を上下に泳ぎ回るその動きが絶妙にかわいいため子どもたちから愛されてきた。
かつては、お祭りや縁日の夜店でも金魚以上に人気を集めていたりした......。
その "ゲンゴロウ" が、ついに「絶滅危惧2類」に分類され、絶滅の危険が警告されるに至ったという。......>( ついに"絶滅危惧2類"に分類された"水生昆虫のゲンゴロウ"!三歳時の記憶に今なお......( 当誌 2012.08.29 ) )
下記引用サイト記事:魚人工繁殖:東京海洋大が成功 絶滅危惧種の保存に希望/毎日jp/2013.01.15 によれば、
<東京海洋大の吉崎悟朗教授(魚類発生工学)らは、魚の精子の元になる細胞を凍結保存して別の魚に移植することで、元の魚の精子や卵を作らせる技術を開発/ これらを使って人工繁殖にも成功。この方法で絶滅危惧種の精巣を凍結保存すれば、環境が回復した後に近縁種に精子や卵を作らせ、次世代を生み出すことが可能になる> という。
何と言っても、まるで "マジック" のような "すり替わり!" がスゴイ! 次のとおりである。
<ヤマメの精巣を54日間凍結保存した後、精子の元となる細胞を取り出し、不妊処理したニジマスの雄と雌の稚魚に移植した。その結果、成長したニジマスの雄の精巣ではヤマメの精子が、雌からは卵ができた。これらを人工授精させるとヤマメが生まれた> とある......。
魚人工繁殖:東京海洋大が成功 絶滅危惧種の保存に希望/毎日jp/2013.01.15
東京海洋大の吉崎悟朗教授(魚類発生工学)らは、魚の精子の元になる細胞を凍結保存して別の魚に移植することで、元の魚の精子や卵を作らせる技術を開発したと発表した。これらを使って人工繁殖にも成功。この方法で絶滅危惧種の精巣を凍結保存すれば、環境が回復した後に近縁種に精子や卵を作らせ、次世代を生み出すことが可能になるという。14日付の米科学アカデミー紀要(電子版)に掲載された。
吉崎教授らは06年、サケ・マス類など一部の魚に稚魚のころに、精子の元になる細胞を移植すると、性別に応じて精子や卵が作り出せることを突き止めている。
チームは、ヤマメの精巣を54日間凍結保存した後、精子の元となる細胞を取り出し、不妊処理したニジマスの雄と雌の稚魚に移植した。その結果、成長したニジマスの雄の精巣ではヤマメの精子が、雌からは卵ができた。これらを人工授精させるとヤマメが生まれた。
魚の卵は哺乳類に比べて大きく、凍結保存が難しい。チームは今回開発した技術を利用して、山梨県の西湖で約70年ぶりに見つかったクニマスの精巣の凍結保存を進める。吉崎教授は「世界中の絶滅危惧種の生殖細胞バンクを作り、川が健全な状態になるまで保管して、放流できるようにしたい」と話した。【斎藤有香】
"絶滅危惧種" へのスロープを下る少なくない種類の魚が、この画期的な方法によって "種の保存" が叶うことを祈りたい...... (2013.01.16)
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