アルジェリア人質拘束事件:"じれったい情報収集"は何?! 日本人2人の死亡目撃情報!

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 いろいろな困難な事情が介在していることは分かる。しかし、それにしても "邦人人質の生命" に関わっているその情報の、政府による情報収集進捗の "じれったさ/まどろっこしさ" にはいたたまれないものがある。
 "全力で努力" していてこんな状態であれば、その努力に対してよりも、拙い情報収集体制に目が向いてしまうではないか......。

 それと言うのも、一昨日の "ロイター通信( REUTERS )" の報道 に加えて、今回は、"NHK" が新たな目撃情報を入手しているからである。

 下記引用サイト記事【 引用記事 1 】:警備員 "日本人2人の死亡目撃"/NHK NEWS WEB/2013.01.20 によれば、

 <日本人の死亡情報に関連して、現地で日揮の警備員を務めるアルジェリア人の男性は、NHKに対し、イスラム武装勢力が施設を襲撃し始めた直後に2人の日本人が銃撃で死亡したのを目撃したと話していました/ 現地時間の16日の早朝、銃などで武装したグループが施設に押し入り銃を乱射したため、警備員との間で銃撃戦となり、日本人の男性2人が武装勢力側の銃撃を受けて死亡したのを目撃した> とある。

 確かに、下記引用サイト記事【 引用記事 2 】:"人質23人死亡確認"アルジェリア政府/NHK NEWS WEB/2013.01.20 6時39分 にあるように、アルジェリア政府による "情報の抱え込み(?)" に問題があることは分かる。

 <アルジェリア内務省は、19日午後7時半前(日本時間の20日午前3時半前)、国営通信を通じて声明を出し、これまでに外国人を含む人質23人が死亡したことを確認したと発表/ 内務省は、死亡した人質の国籍についてはほとんど明らかにしていません

 しかし、もとより、アルジェリア政府には国内事情があるようなのだから、日本政府としては "情報開示" を強く要請するのが当然の筋であろう。事は、"邦人人質の生命" に関わっているのである。
 また、この点の早期確認がなければ、今回のアルジェリア国軍による作戦の、その是非を論じる切っ先も鈍ることになるはずだ。
 "おざなりな公式発表" だけにウエイトを置くかのような情報収集体制/外交の努力では、圧倒的に不足しているかに思われてならない......。

【 引用記事 1 】

 警備員 "日本人2人の死亡目撃"/NHK NEWS WEB/2013.01.20 4時28分

 日本人の死亡情報に関連して、現地で日揮の警備員を務めるアルジェリア人の男性は、NHKに対し、イスラム武装勢力が施設を襲撃し始めた直後に2人の日本人が銃撃で死亡したのを目撃したと話していました

 これはアルジェリア東部のイナメナスの天然ガスの関連施設で、日揮の警備員を務めていたアルジェリア人の男性がNHKの取材に明らかにしたものです。
 現場に居合わせたこの男性によりますと、現地時間の16日の早朝、銃などで武装したグループが施設に押し入り銃を乱射したため、警備員との間で銃撃戦となり、日本人の男性2人が武装勢力側の銃撃を受けて死亡したのを目撃したということです。
 近くにはこのほかに、イギリス人1人とフィリピン人1人がいて、合わせて4人の外国人がいずれも銃撃を受けて死亡したということです。


【 引用記事 2 】

 "人質23人死亡確認"アルジェリア政府/NHK NEWS WEB/2013.01.20 6時39分

 北アフリカのアルジェリアにある天然ガスの関連施設で、日本人を含む外国人などがイスラム武装勢力に拘束された事件は、アルジェリア軍が武装勢力を制圧して作戦を終了し、内務省は19日、声明を通じてこれまでに人質23人の死亡が確認されたと発表しました。

 アルジェリア東部のイナメナスで今月16日、天然ガスの関連施設がイスラム武装勢力によって襲撃され、日本のプラント建設大手「日揮」の日本人関係者を含む外国人が拘束された事件で、アルジェリア軍は19日、武装勢力を制圧し、作戦を終了しました。
 アルジェリア内務省は、19日午後7時半前(日本時間の20日午前3時半前)、国営通信を通じて声明を出し、これまでに外国人を含む人質23人が死亡したことを確認したと発表しました。
 内務省は、死亡した人質の国籍についてはほとんど明らかにしていません
 また、声明は、この作戦で武装勢力のメンバー32人を殺害したほか、外国人の人質107人とアルジェリア人685人を解放したとしています。
 さらに声明は、作戦によって武装勢力から機関銃や手投げ弾など大量の重火器を回収したとしています。
 今回の作戦では少なくとも23人の人質が死亡し多くの犠牲を伴いましたが、アルジェリア政府は100人を超える人質と天然ガスの関連施設を守るために必要な作戦だったとして成果を強調しています。

作戦急いだ背景は

 今回の作戦が急がれた背景には、アルジェリア政府を取り巻くいくつかの事情があると指摘されています
 まず、イスラム過激派の徹底した取締りを掲げるブーテフリカ政権としては、事態が長期化すれば国民に対し、弱さを見せることになるという懸念がありました。
 また、ほかのイスラム過激派の活動も活発なことから、同じような事件が繰り返されることを防ぐため圧倒的な軍事力をもって短期間で制圧することで、力を誇示したい思惑もあったものとみられます。
 さらに、事件が長期化して西側諸国が支援を申し出た場合、アルジェリア政府が主導権を維持することが難しくなると懸念したのではないかとも指摘されています。
 こうしたなか、ドバイを拠点に中東の軍事問題を研究するリヤド・カハワジ氏は、NHKのインタビューで、武装グループが人質を連れて施設を離れようとしたことが作戦の引き金になったとの見方を示しました。
 カハワジ氏は「アルジェリア政府にとっての『悪夢のシナリオ』は、人質がいくつかのグループに分けられて別々の場所に連れて行かれ、広大な砂漠地帯で戦力が分散してしまう事態だった。このため、武装グループが施設を離れようとした動きを見せたときには、作戦に踏み出すことを判断せざるをえなかったのではないか」と話しています。


 もちろん、今回の事件では、"イスラム武装勢力" の "非人道性" については徹底的に非難されなければならない。
 ただ、これに抗する側のアルジェリアや、フランスなどの "強硬策" 敢行が、"多大な犠牲者" を生み出す結果となりつつあること、この点を凝視しなければ犠牲者は浮かばれないのではないか...... (2013.01.21)













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