"糖尿病" の患者にとって適度な "運動" は、"食事療法" に勝るとも劣らない効果があると言われてきた。もちろん、カロリー・コントロールという "食事療法" が基本であることは間違いなさそうだ。
なお、こうした問題は、自身も "糖尿病" を背負っているので決して他人事ではないのである。
ところで、適度な "運動" が、"ダイエット" を促し、減量に伴う "糖尿病" への良い効果をもたらすことは知られている。実際、太り過ぎのままでの "糖尿病" 治療というのはムリな話であり、体重の適正化が出発点となりそうだ。
だが、適度な "運動" の効果は、それ以上のものがありそうなのである。
下記引用サイト記事:糖尿病 運動で死亡のリスク半分以下に/NHK NEWS WEB/2013.02.25 によると、
<糖尿病の患者が、毎日、30分以上の早歩きに相当する運動を行った場合、ほとんど運動しない患者と比べて病気が悪化して死亡するリスクが半分以下になる> という研究結果が発表されたそうである。
もとより、"糖尿病" を軽んじてはいけない理由は、これが "合併症" というかたちで他の成人病( 脳卒中、心筋梗塞、腎臓病 ...... )の原因となり、"死亡リスク" を高めることなのだと言われている。
その "死亡リスク" を、"半分以下" に引き下げる効果が、適度な "運動" の実施にはあるというのだ。
適度な "運動" の具体的な例としては、<時速6キロの早歩きに相当する運動を毎日30分以上>というから、決して苦になる運動ではなさそうだ。
自身の経験に基づくならば、留意点としては二点ありそうだ。
その一点は、単に歩けば良いというものではなさそうであり、やや汗ばむような "早歩き" をする点。ダラダラ歩きをしている人を、結構多く見かけて、よほどアドバイスをすべきかと思ったりもした。
二点目は、"毎日" という点。少なくとも、"二日以上の休止" を置かないことに気をつけたい。身体は、"二日以上の休止" があると元に戻ってしまうらしいのである......。
自分の場合、現在、これまでの "ウォーキング" を "毎日10キロ以上の自転車トレーニング" へと発展させて、既に通算走行一千キロを超えたところ。昨今の体調は悪くない。
いずれにしても、"糖尿病" を気にする方、そしてその "予備軍" の方には、適度な "運動" を是非お勧めしたい......。
糖尿病 運動で死亡のリスク半分以下に/NHK NEWS WEB/2013.02.25
糖尿病の患者が、毎日、30分以上の早歩きに相当する運動を行った場合、ほとんど運動しない患者と比べて病気が悪化して死亡するリスクが半分以下になる、という研究結果を厚生労働省の研究班がまとめました。
【 NEWS 動画より抜粋 】 新潟大学などの厚生労働省の研究班は、全国59の医療機関の糖尿病患者1700人余りを対象に、仕事や日常生活以外での1週間の運動量が多い順に3つのグループに分けて8年間追跡調査しました。
その結果、心筋梗塞など糖尿病の合併症などで死亡するリスクが、運動量が最も多かったグループは、ほとんど運動していない運動量が最も少ないグループの0.47倍と、半分以下になっていました。
また、脳卒中を発症するリスクも、最も運動量が多いグループが最も少ないグループの0.57倍と、4割近く低いという結果になりました。
最も運動量が多いグループは、時速6キロの早歩きに相当する運動を毎日30分以上していた人たちで、運動時間の平均は1時間10分程度だということです。
主任研究者の新潟大学医学部の曽根博仁教授は、「糖尿病治療における運動の効果は今まで考えられていたよりも大きいといえる。臨床の現場では、運動の指導は栄養指導などと比べて専門家も少なく遅れていて、国を挙げて対策に取り組むべきだ」と話しています。運動指導を行う病院
運動の治療効果に着目し、糖尿病の患者1人1人の体力や生活習慣に応じたプログラムを作って実践している病院があります。
福島県郡山市の太田西ノ内病院は糖尿病患者専門の「運動指導室」を設け、週5日、運動プログラムを行っています。
専属トレーナーが4人いて、患者が運動をしても問題がないと診断されると、詳しい体力検査を行います。
筋力や柔軟性をはじめ、どのくらいの歩行速度が適しているのか、心肺機能の程度を調べます。
その結果に基づいて、生活習慣を聞き取ったうえで、その人に合った運動プログラムを組み立てます。......運動指導室の星野武彦室長は、「糖尿病をきっかけに運動を始めて、体力が向上して体調も改善する方がたくさんいるので、運動の効果について改めて知ってほしい」と話しています。
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
コメントする