"がん発症率(罹患[りかん]率)" の高さが人々の不安を掻き立てている。
しばしば耳にするところでは、"二人に一人" だと言う。
◆ 参照 <生涯でがんに罹患(りかん)する確率は、男性53%(2人に1人)、女性41%(2人に1人)と言われています。>( がん保険の選び方 - がんの発症率・生存率 - )
こうした伝聞を裏づけるように、自身の近辺でも "がん" に襲われている人が少なくないのが実情だ。
そんなこともあり、先日、久しく遠ざかっていた "総合健診(人間ドック)" を受けてきた。
久々の検診だったこと、また不摂生な生活、そして加齢といった文脈から、ここしばらく無い "プレッシャー" を感じたものだった。
結論から言って、幸い、既知の持病以外に要注意を指摘されることはなかったものの、"最終結果" のレポートが届くまでの二週間はヒヤヒヤものであった。
それと言うのも、検診直後に結果が出る "胸部エックス線写真" の診断で、"左下肺野に結節影を認めます" と、"認められて" 有難くないものを勝手に "認められてしまった" からなのだ。
ところで、下記引用サイト記事:がん検診2次チェックせず、41人に異常の疑い/横浜/カナロコ/2013.02.05 は、こうした状況に関する "ちょっとした問題" を報じたものだ。
<肺がん検診を受診した患者の胸部エックス線写真を別の医療機関に2次チェックに出していなかった問題>であり、後日行われた(?)<2次チェック>の結果、<41人に異常を疑わせる所見があった>というものらしい。
どうも<胸部エックス線写真>の結果が "スルー"(?) されてしまったかのように理解できる......。
これでは "検診" の意味をなさないから問題だとされるわけであるが、実は、<胸部エックス線写真>による "肺がん" 兆候の発見は、それはそれでかなり難しいもののようでもある。
で、前記の自身の場合に戻るが、自分は、"喫煙期間" の履歴が25年以上もある "愛煙家" であったため、当然のことながら "肺がん" の恐れを考慮せざるを得なかった。そこで、<胸部 CT 検査>も併せて受けたのであり、その結果を待っていたのである。
幸い、 "胸部の異常は認められません" との報告を受けたのだった。
しかし、そうなると、その報告と<胸部エックス線写真>による"左下肺野に結節影を認めます" との "食い違い" が気になってくるわけだ。
そこで、この点を受診した病院側に問いただしたところ、昨今の<胸部エックス線写真>での診断では、"極力、「疑わしきは罰する」という姿勢" を貫いている、という "思わぬ解説" を耳にすることになった。
それと言うのも、<胸部エックス線写真>で、アリアリと "肺がん" と認められる場合にはもはや "手遅れ" 気味なのだそうであり、むしろ "精密検査を促す" ために "多少、神経質に" 診断するのが<胸部エックス線写真>という検査の役割だそうなのである。
したがって、"左下肺野に結節影を認めます" というような "アラーム" などは少なくないらしいのだそうだ。
もう何十年も "喫煙" を続け、心密かに "肺がん" 発症の可能性を懸念されているご同輩は少なくないかと思われる。
意を決して "がん検診" に踏み出す場合には、<胸部エックス線写真>の結果で、一喜一憂をせずに<胸部 CT 検査>をも併せて受けることで "憂い" を拭い去るのが良さそうかと......。
がん検診2次チェックせず、41人に異常の疑い/横浜/カナロコ/2013.02.05
横浜市神奈川区上反町の「川久保診療所」(川久保格院長)が、肺がん検診を受診した患者の胸部エックス線写真を別の医療機関に2次チェックに出していなかった問題で、横浜市は4日、2次チェックを受けていなかった311人(421件)のうち41人に異常を疑わせる所見があった、と発表した。市は精密検査を受けるよう連絡しているが、そのうちの1人はすでに死亡しているという。
市健康福祉局によると、311人のうち写真が残っている309人分をあらためてチェックしたところ、41人で淡い影のようなものが見えるなど、異常を疑わせる所見があった。
41人は2009年10月から12年11月にかけて受診した40~90代の男女。市は40人に精密検査を受けるよう郵送と電話で通知したが、10年5月に受診した90代の男性は11年5月に死亡していた。肺がんにかかっていたかどうかは不明だが、死因は「肺がん以外のがん」(同局)という。
残り268人には、異常が認められなかった旨を郵送で通知する方針。うち7人は死亡しており、遺族に電話で連絡をとるという。
同市の肺がん検診は、1次チェック後に呼吸器専門医らによる2次チェックを実施した上で最終判定を行っている。しかし、同診療所は2次チェックに出さないまま最終判定し、受診者に結果を通知していた。
( がん検診2次チェックせず、41人に異常の疑い/横浜/カナロコ/2013.02.05 )
仮に、"がん発症" という場合でも、まさに "早期発見" の段階であれば、何とでも取り返しの効くのが昨今の "がん治療" のようである。自分の近辺にも、そうしてがんばっている知人が数多くいる...... (2013.02.06)
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