さまざまな分野で、"より効率的・効果的な指導" が求められている時代であろう。
言うまでもなく、ベストな指導は良きトレーナーによる"マンツーマン"(一対一)指導であることは周知の事実だ。
そんなことは分かっているが、問題はその "高コスト" であるに違いない。そこから、自助努力をアシストするような "トレーニングマシン" が手助け役を買って出ることになる。
利用のあり方によっては、"トレーニングマシン" でも思わぬ効果が発揮されることもあろう。
ただ、"マンツーマン"(一対一)指導と、"トレーニングマシン" による訓練との大きな違いは、後者が概して "リアルタイム" の "指導(フィードバック)" を苦手としている点なのかもしれない。
人間の指導者であれば、注意深い観察に基づいて "その場でリアルタイム" の指摘がなされる。( "鉄拳" が浴びせられる "体罰" ばかりはノー・サンキューであるが......)
"トレーニングマシン" でも、経過時間などの数値で警告してくれるわけだが、たとえば "間違ったフォーム" を、その場で指摘してくれるといった高度な指導はほとんど不可能だと考えなければならない。
しかし、科学と技術の進化は、"トレーニングマシン" にも "知恵を授ける" 動きを示している。
下記引用サイト記事:綴りや文法を間違うと振動で教えてくれるペン/WIRED/3013.02.07 は、そんな "好例" を示しているように思われる。
<スペルミスや文字の形の間違いを、その場で書き手に振動で教えるペンが登場/ スペルミスや文字の形の間違いをリアルタイムで見つけて、その間違いを書き手に振動で教えることができるというペン/ 「カリグラフィー(書字)モード」では、書いている文字の形がおかしいとき、「綴りモード」ではスペルや文法の間違いを見つけて、スペルミスは1回、文法の間違いでは2回振動する>
着目したいのは、<このペンを使用すると、間違いがすぐその場でわかり、しかも指導者がいつもそばにいる必要がないので、短時間で書くことを学べるようになる> という点ではないかと思われる。
<間違いがすぐその場でわかり>、その間違いを(振動で)即座に知らせるという仕組みこそは、今後のさまざまな "トレーニングマシン" のあり方を指し示しているはずである......。
綴りや文法を間違うと振動で教えてくれるペン/WIRED/3013.02.07
スペルミスや文字の形の間違いを、その場で書き手に振動で教えるペンが登場した。
TEXT BY PHILIPPA WARR
IMAGE BY LERNSTIFT
TRANSLATION BY MIHO AMANO/GALILEO
ドイツのLernstift社は、スペルミスや文字の形の間違いをリアルタイムで見つけて、その間違いを書き手に振動で教えることができるというペンを開発している。この電子ペンは現段階では試作品だが、それぞれの文字の形に関連した動きを認識するようにプログラムされている。「カリグラフィー(書字)モード」では、書いている文字の形がおかしいときに振動で書き手に伝える。これに対して「綴りモード」ではスペルや文法の間違いを見つけて、スペルミスは1回、文法の間違いでは2回振動する。
このペンを使用すると、間違いがすぐその場でわかり、しかも指導者がいつもそばにいる必要がないので、短時間で書くことを学べるようになる。概念的には、最近登場した振動でコーチするスノーボードとスーツ(日本語版記事)と共通点が多い。これも初心者にその場で正しい姿勢を振動で教える装置だ。
開発元であるLernstift社は、2013年2月中にクラウドファンディング・プロジェクトを始動させ、このアイデアを展開させて市場に出すための資金を集めるとしている。
今後の改良点として、圧力センサーやコンピューターとの接続性の追加のほかに、第三者がアプリを開発してペンの機能を拡張できるように、オープン・プラットフォームの提供も提案されている。
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
聞くところによれば、犬や猫などの記憶は、ほんの10秒位前までなのだそうだが、だから好ましくないアクションへの躾についても、<間違いがすぐその場でわかり>、その間違いを即座に知らせるという仕組みなどを用いなければ無意味だということになりそうだ...... (2013.02.08)
コメントする