スマホ向けには、さまざまなアプリが開発されているが、この "人工知能型のカレンダーアプリ「Tempo」" は "着眼点" が良いと思う。
下記引用サイト記事:人工知能型のカレンダーアプリ「Tempo」/WIRED/2013.02.15 での次の指摘にもあるとおり、"スマホでの行動の出発点" は、"スケジュール表/カレンダー" であることが多いはず!
<スマートフォンでの行動パターンを見ると、まずはカレンダーに行き、それからさまざまなアプリに行く>
この点から、 "人工知能型のカレンダーアプリ「Tempo」" のベンダーは、以下のように考えたのだそうだ。
<われわれは、カレンダーから直接アクションができるようにしたらどうだろう> と。
そしてさらに、<われわれはカレンダーこそ、コンテキストやAIの要素を持ち込む最適な場所だ> と。
実にスッキリとした "着眼と構想"だと言わざるを得ない。
言うまでもなく、"スケジュール表/カレンダー" に取りつかれた多忙な人々にとってこそ必要なのは、手間が省けるスピーディな情報処理であることを思えば、この "人工知能型のカレンダーアプリ「Tempo」" は、多くの共感を呼びそうなアプリだと思えてくる。"無料" である点も、人気に拍車を掛けることになりそうだ......。
人工知能型のカレンダーアプリ「Tempo」/WIRED/2013.02.15
カレンダーに人工知能(AI)の要素を追加した「Tempo」。予定に関係した情報を自動収集し、すべての作業を1カ所でできるようにするiOSアプリだ。
TEXT BY CHRISTINA BONNINGTON
PHOTO BY ALEX WASHBURN/WIRED
TRANSLATION BY RYO OGATA/GALILEO
「Tempo」は、カレンダーに人工知能(AI)の要素を追加し、予定にまつわるすべての作業を1カ所でできるようにするiOSアプリだ。「Siri」を生み出したSRI社からスピンアウトしたTempo社が開発した。
Tempoは、カレンダーに自分で入力した情報(イヴェントの名前、場所など)を表示するだけのものではない。電子メールや連絡先データベースと同期させることで、カレンダーのイヴェントに、より適切な情報を自動収集し、まとめて表示させることができる。タップひとつで適切な電子メールにアクセスしたり、関係者にメールしたり、電話会議に接続したりできるようになるのだ。
たとえば「コーヒーショップでアレックスとミーティング」というイヴェントがあったとする。Tempoは「連絡先」からアレックスの連絡先情報を集め、「いま、ちょっと遅れている」というメッセージを送信するボタンや、アレックスに電子メールを出すボタンなどを準備する。また、関連する電子メールを集めて、タップひとつで参照できるようにする(添付があればすぐにアクセスできるようにする)。
さらに、Tempoはイヴェントの位置情報を集める。目指すコーヒーショップの地図がタップひとつで表示され、車でかかる時間がわかる。周囲の駐車場や経路を調べるボタンがあるほか、コーヒーショップ自体の情報を「Yelp」や「Foursquare」で探すこともできる。これらのことを行うには、通常は複数のアプリを起動したり終了したりしないといけない。しかしTempoの場合、ひとつの場所からそれらにアクセスできるのだ。「カレンダーはシンプルなアプリで、革新的な進化も行われてこなかった。われわれはカレンダーこそ、コンテキストやAIの要素を持ち込む最適な場所だと考えている」と、Tempo社の共同設立者であるラジ・シンはWIREDに語った。「スマートフォンでの行動パターンを見ると、まずはカレンダーに行き、それからさまざまなアプリに行く。われわれは、カレンダーから直接アクションができるようにしたらどうだろうと考えたのだ」......
Tempoは、ほかのアシスタントアプリとは違って、常にバックグラウンドで動いていてバッテリーを消費するということはない。もちろん、予定についてはリマインダーで教えてくれる。こちらで無料でダウンロードできる。
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
"人工知能(AI)" 技術の応用のひとつの勘所は、これをどのような処理対象に適用するかという点だと思われる。
"カレンダー" への適用という選択は、特別に意表を衝くものではないが、実用的観点から好感をもって迎えられるのではなかろうか...... (2013.02.16)
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