今月2日からの北海道の "暴風雪" では、死者9人という惨事となった。
車が立往生して凍死に至ったり、車が雪に埋まっての排気ガスによる一酸化炭素中毒死だったと報じられている。
このニュースが人々に衝撃を与えているのは、こうした死亡事故が、決して冬の雪山での遭難事故として起きたわけではなく、生活の場である地域が悪天候に襲われた点であろう。車が立往生したり、車が雪に埋まってしまったのは、地域社会で利用されている道路であっただけに、"なぜ?" という疑問を伴った驚きが禁じえない......。
下記引用サイト記事:気象台 ホワイトアウト起きた可能性高い/NHK NEWS WEB/2013.03.04 によれば、
<釧路地方気象台は「夕方から急激に強まった風で運ばれた雪が吹きだまりとなったうえ、目の前が真っ白で何も見えないホワイトアウトと呼ばれる現象が起きた可能性が高い」と分析> されている。
ちなみに、ホワイトアウトと呼ばれる現象とは、以下のごとく "奇異な" 現象だそうだ。
< ホワイトアウト(Whiteout)とは、雪や雲などによって視界が白一色となり、方向・高度・地形の起伏が識別不能となる現象。
ホワイトアウトの状態に陥ると、錯覚を起こしてしまい、雪原と雲が一続きに見える。太陽がどこにあるのか判別できなくなり、天地の識別が困難になる。また、太陽光が遮られ、足元の風紋も見えなくなる場合もある。航空機の場合には墜落の原因ともなり得る。
ホワイトアウトには大きく分けて以下の3つがある。
1. 極地や冬の雪山などで、吹雪や地吹雪によって雪が舞い上がって起こるもの。
2. 風が弱い状態で非常に大量の雪が降っているとき、降っている雪自体が視界を遮り、太陽光のさす角度によって全方向の雪が白色を反射して起こるもの。
3. 雪が全く降っておらず、近くの視界は明瞭な状態で、雪表面や雲の乱反射などが原因で視界が極端に悪くなっておこるもの。
雪が積もっても降ってもいない場合でも、霧で視界が極端に悪くなった状態に、「ホワイトアウト」という表現を用いることもある。>( ウィキペディア/ホワイトアウト )
まさに<極地や冬の雪山など>に匹敵する "悪天候" と"奇異な" 現象とが、日常生活空間を襲ったということになる......。
気象台 ホワイトアウト起きた可能性高い/NHK NEWS WEB/2013.03.04
車が雪に埋まり親子4人が死亡するなど猛吹雪の被害が相次いだ北海道中標津町の当時の状況について、釧路地方気象台は「夕方から急激に強まった風で運ばれた雪が吹きだまりとなったうえ、目の前が真っ白で何も見えないホワイトアウトと呼ばれる現象が起きた可能性が高い」と分析しています。
【 NEWS 動画より抜粋 】 釧路地方気象台の村正裕技術課長は、2日の天候について、「発達した低気圧が西から東に進み、中標津町あたりでは午後5時ごろから急激に天候が変わり、非常に強い北西の風が吹いた」と話しています。
そして、「中標津町は北側が山々に囲まれ南側は牧草地が広がっているので、北西からの吹き下ろしの風は非常に強い」と中標津町の地形の特徴を示したうえで、「風が強まったおととい夕方ごろは降雪量はあまりなかったものの強い風によって運ばれた雪が局地的に吹きだまりとなって積もった可能性が高い」と指摘しています。
そのうえで、「おとといは夕方から夜にかけて徐々に降雪量が増えていき、降ってくる雪と下から巻き上げられた雪で目の前が真っ白で何も見えない、いわゆる『ホワイトアウト』と呼ばれる現象が起きた可能性が高く、場所によっては視界が全くない状態で、短時間の車の移動でも相当な困難だったはずだ」と分析しています。
"地震"/"津波" にせよ、"竜巻" にせよ、そして今回の "暴風雪" にせよ、まるで手加減というものを忘れたかのような勢いで迫ってくる様子が不気味だと言うほかない...... (2013.03.06)
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