"南鳥島沖のレアアース" の報道に関しては、以前にも以下のように取り上げた。
< ...... "レアアース" と言えば、中国が世界産出量の大半を占める鉱物資源であり、日本のハイテク産業も大きく中国資源に依存している。
この 《ハイテク素材に欠かせないレアアース(希土類)を高濃度に含む泥が、日本の排他的経済水域(EEZ)内である南鳥島周辺の海底で大量に見つかった。国内消費量の約200年分が眠る大鉱床だ。資源化できれば、世界産出量の大半を占める中国への依存から脱却し、国内自給の道が開ける可能性がある。》 というのだから、挑戦してみる価値は十分にありそうだ。......>( 続/日本経済の"救世主"! 南鳥島周辺海底で発見の海底資源"レアアース泥"約200年分!( 当誌 2012.10.23 ) )
まさに "日本経済の"救世主"!" だと期待するに足る "お宝" なのである。
しかも、その "お宝" は、その後の現地調査により、さらに "バリュアブル" な中身であることが分かったようだ。
下記引用サイト記事:南鳥島沖のレアアースは高濃度/NHK NEWS WEB/2013.02.27 によれば、次のとおりだという。
<水深5000メートルを超える海底から泥が採取/ レアアースは6000PPMという高い濃度で含まれていることが確認/ ハイブリッド車の製造などに欠かせない「ジスプロシウム」が、中国南部の鉱山のおよそ20倍の濃度/ LED照明などに利用される「ユウロピウム」が35倍、IT機器に必要な「テルビウム」も16倍の濃度で含まれていた>
このレアアース資源については、<5000メートルを超える深海では、世界的にもこれまでに資源開発が行われた実績がない> ため、"採算" がとれるのかどうかが懸念事項であったようだが、"高濃度" での埋蔵らしいという点が明るい材料として歓迎されている気配だ......。
南鳥島沖のレアアースは高濃度/NHK NEWS WEB/2013.02.27
日本の排他的経済水域である南鳥島沖の海底には、去年、大量のレアアースが存在することが明らかになりましたが、その濃度は、元素によっては中国の鉱山の30倍余りに上っていることが、現地調査の結果、分かりました。
【 NEWS 動画より抜粋 】
深い海からの引き上げ技術の確立や、採算がとれるかといった課題がありますが、専門家は「資源として開発できる可能性が高まった」と期待しています。
日本の排他的経済水域である南鳥島沖の海底の泥には、去年、大量のレアアースが存在することが、東京大学の研究で明らかになり、先月には船舶による現地調査が行われました。
調査では、水深5000メートルを超える海底から泥が採取され、分析の結果、レアアースは6000PPMという高い濃度で含まれていることが確認されました。
濃度は海域や深さによって異なっていたということですが、濃度の高い場所では、レアアースの中でも特に重要とされ、ハイブリッド車の製造などに欠かせない「ジスプロシウム」が、中国南部の鉱山のおよそ20倍の濃度で含まれていたということです。
また、この泥の中には、LED照明などに利用される「ユウロピウム」が35倍、IT機器に必要な「テルビウム」も16倍の濃度で含まれていたということです。
泥の分析を行った東京大学の加藤泰浩教授は、「レアアースが高い濃度で含まれる泥が、海底面に近いところで見つかったので、資源として開発できる可能性が高まった」と話しています。
ただ、今回レアアースが見つかった、5000メートルを超える深海では、世界的にもこれまでに資源開発が行われた実績はなく、経済産業省などは今後、引き上げ技術の開発や、採算がとれるかといった課題について、検討を進めることにしています。
"中国産レアアース" の価格が、"尖閣問題" 以降、急激に高騰している事情もあり、"国産レアアース" の確保が大いに期待されるところであろう...... (2013.03.01)
コメントする