企業にとっても、まだまだ "景気回復" と "アベノミクス" とを実感し信用することが難しいというのが "ホンネ" なのであろうか......。
"円安/株高" 傾向が持て囃され、"景気回復ムード" の中で新年度がスタートしたわけだが、各企業は、今後の景気の展開をどのように見ているのだろうか?
残念ながら、<一般国民の受けとめ方は "想像以上に悲観的!"> というのが、一般庶民が生活感覚によって受けとめた判断であった。( 参照 100円に迫る円安/今年最高値の株価なれど、景気好転「実感できない」との声が81・9%!( 当誌 2013.04.23 ) )
仮にも、"庶民の暮らし" が、"円安/株高" 傾向からの恩恵を受けるとしても、"相応のタイムラグ" を想定すべきだとは言われてきた。
しかし、各企業は、この間の"円安/株高" 傾向から既に "十分な恩恵" を引き出しているはずである。
しかも、"デフレ脱却" 路線に向けての "賃上げ" 要請という政府からの "働きかけ(介入)" まで行われたのだから、やや理解に苦しむ! というのが下記記事である。
下記引用サイト記事:初任給据え置き95・4% アベノミクス効果見えず/【共同通信】/2013.04.22 によれば、
<今年4月入社の新入社員の初任給調査によると、95・4%の企業が、全学歴または一部学歴で初任給を2012年度と同額に据え置いたと回答/ 初任給を引き上げたとする企業は4・2%にとどまり、デフレ脱却に向けた経済政策「アベノミクス」の効果はほとんど見られなかった> とある。
"景気回復!景気回復!" とムードだけは盛り上げて "消費動向" を煽ってはいるものの、<初任給据え置き95・4%> という "実に慎重な判断" からは、企業の "ホンネ" が窺えて、"景気回復" と "アベノミクス" の "期待倒れ" 的側面が透けて見えるようである......。
初任給据え置き95・4% アベノミクス効果見えず/【共同通信】/2013.04.22
民間調査機関の労務行政研究所が22日発表した、今年4月入社の新入社員の初任給調査によると、95・4%の企業が、全学歴または一部学歴で初任給を2012年度と同額に据え置いたと回答した。据え置きは5年連続で90%台となった。
今回、全学歴で初任給を引き上げたとする企業は4・2%にとどまり、デフレ脱却に向けた経済政策「アベノミクス」の効果はほとんど見られなかった。
調査結果によると、大卒初任給の平均額は20万5647円で、前年度比73円の微増だった。短大卒は17万2546円、高卒は16万1084円で、いずれもほぼ横ばいだった。
"景気回復" の起動力が、各企業による "旺盛な経営改革" のあり様に掛かっていることは周知の事実。"アベノミクス" が、"企業の慎重さ/臆病さ" などを取り払うためには、"3本目以降の矢" にこそ意を注ぐべきだということか...... (2013.04.24)
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