やはり、中国の "H7N9型鳥インフルエンザ" の感染状況が気になっている。
グローバリズム時代にあっては、"ウイルス"(自然界 & デジタル界)に限らず、さまざまな現象が、"一気に拡延"(パンデミック!)する点が注意深く警戒されなければならない。
しかも、ひとたび "爆発的に拡延" してしまうと対処不能となってしまい、"制御(封じ込め)可能" なタイミングは "発生初期段階" にしか残されていない、という点が重要となる。
だからこそ、中国の "H7N9型鳥インフルエンザ" の感染状況が、"今" 気になるわけだ。流行りのフレーズで言うなら、「警戒するなら、"今でしょ!"」なのである......。
ところが、以下の記事がやや気にかかる......。
<【上海・隅俊之】中国でH7N9型の鳥インフルエンザの感染が相次いでいる問題で、死者4人が出ている上海の一部メディアに対し、中国当局が市民の不安を招くような独自報道を控えるよう通達していることが分かった。複数の中国メディア関係者が5日、明らかにした。
関係者によると、メディアを管轄する宣伝部門の担当者が当局の発表内容を報道するようメディアの幹部に要請。鳥の殺処分を現場で取材した独自記事の掲載などが認められなかった。......市民からは「対応が遅いのでは」という指摘も出ており、メディアの報道が過熱することで政府に批判が向かうことを警戒しているとみられる。......>( 鳥インフルエンザ:中国で感染拡大 上海市、報道抑制を要請 政府批判の高まり警戒?/毎日jp/2013.04.06 )
<市民の不安を招く>との懸念からとは言え、こうした "報道統制" が、<中国では03年に新型肺炎「SARS」が大流行した際、当局による情報の隠蔽(いんぺい)で感染拡大を招いた経緯があり、......>( 同上 )という過去の経緯の繰り返しにならないとも限らないのではなかろうか。
下記引用サイト記事:鳥インフル:ウズラからもウイルス...中国、感染者18人に/毎日jp/2013.04.07-00:40 では、"ニワトリ、ハト" に加えて、<露店街のウズラからウイルスが検出>とあり、不安が高まる状況を伝えられている。
気になるのは、<上海市政府は6日、市内全域で生きた鳥を扱う卸売市場などを閉鎖>とある一方で、<上海市内のペット市場では6日夕になっても一部の店で鳥が売られていた>という点や、<上海市は消毒したと発表したが、ふんのにおいが鼻をついた>という点などである。
さらに、<当局は封じ込めに躍起だが、......>とあるのだが、もちろん、"封じ込め" の対象は、"H7N9型ウイルス" なのであって、決して "関連情報" の公開抑制であってはならないはずだ。この点も、前述の文脈からして気にならざるを得ない......。
鳥インフル:ウズラからもウイルス...中国、感染者18人に/毎日jp/2013.04.07-00:40
【上海・隅俊之】鳥インフルエンザ(H7N9型)の感染拡大を防ぐため、上海市政府は6日、市内全域で生きた鳥を扱う卸売市場などを閉鎖した。だが、浙江省杭州市では露店街でウズラからウイルスが検出され、当局が一帯を閉鎖。江蘇省南京市も鳥類の卸売市場の閉鎖を決めた。ヒトへの感染が世界で初めて明らかになってから7日で1週間。波紋が広がっている。
◇ 中国各地で市場閉鎖
「賠償の話もまだ。いつ再開するかも分からない」。上海市普陀(ふだ)区の松滬(しょうこ)家禽(かきん)卸売市場。仲買人の崖さん(48)がため息をついた。薄暗い場内の鳥かごはすべて空。足元には羽毛が散らばる。
上海市は消毒したと発表したが、ふんのにおいが鼻をついた。ここでは1日1万羽近くが取引される。......
死亡した27歳男性が豚肉売り場で働いていた閔行(びんこう)区の小売市場でも鳥類の売り場が閉鎖された。ここでもニワトリなどからウイルスが出た。だが、消毒したのは鳥類の売り場だけだ。......
杭州市では、感染者が発症前に、露店街でウズラを買っていたことが判明。露店街のウズラからウイルスが検出された。ニワトリ、ハト、ウズラと、市民にとり身近な食材が広範囲に感染していたことになる。
当局は封じ込めに躍起だが、上海市内のペット市場では6日夕になっても一部の店で鳥が売られていた。
中国国家衛生・計画出産委員会は6日、習近平国家主席(共産党総書記)と李克強首相が感染拡大の防止に全力を挙げるよう指示したと発表した。
感染者は上海市と江蘇省、浙江省、安徽省で計18人、うち死者は6人に上っている。
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
国内外を問わず、さまざまな現象が、"一気に拡延"(パンデミック!)するグローバリズム時代にあっては、各国は "連携と協調" のスタンスで事に臨むことが何よりも必須であろう。
現状の国際関係の "不安定さ" が、誰も望まない混乱を産まないことを願いたい...... (2013.04.08)
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