4月2日の東京株式市場では、日経平均は続落( 前日比 131.59円安 の 12,003円)し、ドル円為替相場も円高へと進み 92.79円 となった。
これまでのほぼ一本調子の "円安/株高" 傾向 が "調整局面" を迎えたことは確かなようだが、"一時的なもの" であるか、"今後の基調" となるものなのかは定かではない。
ということで、何が変化をもたらしているのかの観点から、以下二点の記事を引用してみた。
下記引用サイト記事/【 引用記事 1 】:日経平均続落、一時300円超下落も次第に下げ渋る/REUTERS/2013.04.02 では、<米国景気動向/ 事前予想を下回った米ISM製造業景気指数>から "リスクオフムード" に傾いたことが指摘されている。
また、下記引用サイト記事/【 引用記事 2 】:ドル93円後半、弱い中国指標境にリスクオフの円買い/REUTERS/2013.04.01 では、
<キプロス問題を発端として、ユーロ/円も軟調/ キプロス問題が出てから、円への関心が急速に低下し、ドル/円で大きく勝負に行くという感じではない。むしろ、ユーロを気にし始めている/ 投機筋のドル/円のポジションは1月のピーク時に比べ2分の1から3分の1に低下している> としてやはり "キプロス問題" が着目される一方、
<3月の中国PMIが50.9と市場予想(52.0)を下回ると円買いに傾斜> と、中国経済の回復度合いという要因が注目されている。
それにしても、"円相場" が "海外経済" の動向によってナーバスに影響を被っている様子がしっかりと伝わってくる......。
【 引用記事 1 】
日経平均続落、一時300円超下落も次第に下げ渋る/REUTERS/2013.04.02
[東京 2日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は続落。米国景気動向や円高進行への警戒感から先物売りに押され、日経平均は一時は300円を超えて下落した。国内外からの利益確定売りが目立つ一方で、不動産などの個別セクターでは押し目買い意欲が強く、次第に下げ渋る展開となった。
事前予想を下回った米ISM製造業景気指数などを手掛かりに市場はリスクオフに傾き、1ドル93円割れへと円高が進行。日経平均はテクニカル的なサポートラインとして昨年11月から注目されていた25日移動平均線を割り込み、先高期待がしぼむ中で3月7日以来の1万2000円割れとなる場面があった。......
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
【 引用記事 2 】
ドル93円後半、弱い中国指標境にリスクオフの円買い/REUTERS/2013.04.01
[東京 1日 ロイター] 東京外為市場午後3時のドル/円は、前週末3月29日の東京市場午後5時時点に比べて若干ドル安/円高の93円後半。中国の3月PMIが予想を下回ったのを境に、円が全面高となった。クロス円に大口の売りが観測され、ユーロ/円が1円近い下落となったほか、ドル/円も94円を割り込んだ。
新年度入りとなる1日午前の東京市場では、円が全面高となった。3月の中国PMIが50.9と市場予想(52.0)を下回ると円買いに傾斜。メガバンクや欧州系銀行などからクロス円でかなりの円買いが流入したとされ、豪ドル/円は98.15円付近から97円半ばまで下落したほか、ユーロ/円は一時119.89円まで下げ、この日早朝の高値120.88円からの下げ幅は1円に迫った。クロス円の下げ基調を受け、ドル/円も93.78円まで下げた。......
前週、ドルは95円台を試す方向にいったんは向かったものの、95円には達せずに折り返してきたことで、「がっかり感がある」(FX会社)という。リスクオフムードが広がる中、93円半ばまではドル買いスタンスの参加者が多いとされるが、93.50円割れの水準では損失確定のドル売りオーダー(ストップ)が並ぶとされ、ドル安が加速する可能性があるという。
キプロス問題を発端として、ユーロ/円も軟調だが、個人投資家は買い下がりのスタンスを維持しているもよう。
朝方には3月調査の日銀短観が公表され、大企業製造業・業況判断DIはマイナス8とロイター予測のマイナス7をわずかに下回ったが、マーケットの反応は限定的だった。
市場では4月3―4日の日程で開かれる日銀金融政策決定会合が注目の的だが、円安方向への推進力となるようなポジティブ・サプライズが出る可能性は低いとの見方が出ている。
「海外勢は(様々な緩和の手法について)かなり織り込んでいるという印象だ」と野村証券のチーフ為替ストラテジスト、池田雄之輔氏は指摘する。また、投機筋の動向について池田氏は「キプロス問題が出てから、円への関心が急速に低下し、ドル/円で大きく勝負に行くという感じではない。むしろ、ユーロを気にし始めている」とし、投機筋のドル/円のポジションは1月のピーク時に比べ2分の1から3分の1に低下していると分析する。
一方、「ポジションが軽くなっているので、(決定会合でポジティブ・サプライズが出なかったとしても)大幅な円の買い戻しにはなりにくい」と同氏はみている。(ロイターニュース 森 佳子)
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
いずれにしても、これまでのほぼ一本調子の "円安/株高" 傾向 が、程度の差こそあれ "調整局面" を迎えているという事実から目を背けるわけにはいかないようだ...... (2013.04.03)
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