いよいよ "円相場は下落" !
<夕方に一時99円03銭近辺と2009年5月8日以来3年11カ月ぶりの安値を付けた>( 外為17時、円、大幅続落し一時99円台 3年11カ月ぶり安値/日本経済新聞/2013.04.08-17:32 )
日経平均も、前週末比358円95銭高の1万3192円59銭という上昇を見せた。
下記引用サイト記事【 引用記事 1 】:東京株、4営業日続伸=円、3年10カ月ぶり98円台下落/時事ドットコム/2013.04.08-12:19 でも、<市場では「欧米の機関投資家が大量に買いを入れている」(銀行系証券)との観測>があり、現状の流れを加速させている。
<日銀の新たな金融緩和策が引き続き好感されており、円の先安観が根強い>と目されている。
"先の事はともかく" とするならば、万事好調の気配で染まっている。
但し、玄人筋は "警戒姿勢" も崩していない......。
下記引用サイト記事【 引用記事 2 】:日銀の緩和策、構造改革が実施されるまでの時間稼ぎ=ムーディーズ/REUTERS/2013.04.08-11:50 では、"クールな見解" と "警告" とを発している。
<緩和策は、信頼に足る構造改革および財政再建計画を日本政府が実施するまでの時間を稼ぎにしかならないとの見解>を示し、<日銀の大胆な緩和にリスクがないとは言えず、成長を促進できなかったり、日本国債市場の不安定化につながったりした場合には、国債利回りの上昇をもたらす可能性もあると警告>している。
とかく、"好調" 時には、水を注すかの論調がパスされてしまいがちであり、その意味では、冷静な見方には多少なりとも耳を傾けておいた方が良さそうか......。
【 引用記事 1 】
東京株、4営業日続伸=円、3年10カ月ぶり98円台下落/時事ドットコム/2013.04.08-12:19
週明け8日午前の東京株式市場は大幅に買いが先行した。日経平均株価は前週末比258円31銭高の1万3091円95銭と4営業日続伸して午前の取引を終えた。日銀の金融緩和強化を受けて、円相場が1ドル=98円台に下落したことを好感した。
市場では「欧米の機関投資家が大量に買いを入れている」(銀行系証券)との観測が出ていた。円安による輸出収益改善への期待感からトヨタ自動車株が昨年来高値を上回ったほか、金融緩和によるカネ余りで株式や不動産に投資資金が流入するとの思惑から、証券株や不動産株が買い進まれた。
東証1部全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)は19.72ポイント高の1085.96。出来高は26億4903万株。売買代金は1兆9091億円だった。
東京外国為替市場の円相場は一時1ドル=98円台後半に下落した。98円台は、2009年6月以来約3年10カ月ぶり。午前11時現在は98円39~40銭と前週末比2円09銭の大幅円安・ドル高。日銀の新たな金融緩和策が引き続き好感されており、円の先安観が根強い。
【 引用記事 2 】
日銀の緩和策、構造改革が実施されるまでの時間稼ぎ=ムーディーズ/REUTERS/2013.04.08-11:50
[東京 8日 ロイター] 米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは8日付のリポートで日銀が4日に発表した大胆な金融緩和策について、格付けにはポジティブだが構造問題の解決にはならないとの見方を示した。
ムーディーズは「この規模の金融緩和はまだ試されておらず、意図されたポジティブなマクロ経済効果を上げるための日銀の政策の有効性およびスケジュールがともに不透明だ」と指摘し、緩和策は、信頼に足る構造改革および財政再建計画を日本政府が実施するまでの時間を稼ぎにしかならないとの見解を示した。
また、日銀の大胆な緩和にリスクがないとは言えず、成長を促進できなかったり、日本国債市場の不安定化につながったりした場合には、国債利回りの上昇をもたらす可能性もあると警告。さらに、日銀の緩和策は日本の銀行の格付けにはポジティブだが、保険会社の格付けにはネガティブだと指摘した。
一寸先は闇! まして、何でもありの現状の国際情勢では、全天候型の慎重なスタンスを解除すべきではなさそうだ...... (2013.04.09)
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