"野鳥のガラス衝突事故" が少なくない昨今であることは知っていた。
< ふだん野鳥はガラスを避けていますが、これは汚れや反射によって「何かがある」と警戒しているためと思われます。そのため、何らかの条件でガラスが見えにくくなると、「何も無い」と勘違いして衝突することがあります。
このガラス衝突事故は、施設によっては「よくある」事故です。ただ「たかが野鳥がぶつかっただけ」と思われるのか、あまり問題にされず、また調査・研究もほとんどありません。
しかし毎年、多くの施設で多数の命を奪っていることは確実です。......>( 野鳥のガラス衝突事故 )
だが、いざ、目の当たりにしてみると、やり切れない気分にさせられる。
と言っても、"衝突事故" を直接目撃したわけではない。偶然、その結果に違いない現場を見つけることになったのだ。しかも、その野鳥、シジュウカラは嘴(くちばし)に、2~3センチほどの幼虫をしっかりと咥えたままであっただけに、その哀れさはひとしおなのであった。
きっと、その幼虫を餌として待つヒナを目当てに、巣に戻ろうと急いでいた、その帰途での出来事だったのだろうと推察された。
いや、ひょっとしたら気を失っているだけなのかも知れないと思い、手持ちのスポーツ飲料のボトルからわずかな水滴を、頭部に垂らしてみたが何の反応もなかった。以前、同じような状況でのスズメが、気を取り戻して慌てて飛び立ったことがあったのだ。
こんな "突発的な命の終わり" を、そのシジュウカラが予期できていたはずはなかろう。"魂" は、しばし "現場に留まる" ( 参照 "臨死体験"!脳内の電気化学プロセスが意識になるという考え方はもはや正確ではない!( 当誌 2013.05.05 ) ) と妙に信じる傾きにある自分は、ひょっとしたら、その近辺にシジュウカラの小さな "魂" が浮遊し、惨めな自分の躯(むくろ)を当惑して見降ろしているのではないか......、と想像してみたりした。
やがて、悲痛な気分から気を取り戻した自分は、コンビニの正面のガラス壁の下で横たわるそのシジュウカラの躯を、そっとつまみ上げ、裏手の植え込みに埋めてやることにしたものだった。
自分が、今日たまたま、このコンビニの正面のひさしを借りたのは、自転車トレーニングの途中で雨宿りをするためであった。
いつもコース途中のベンチで水分補給をしてきたが、今日は雨ゆえにできなかったために、その付近のコンビニのひさしが目についたというわけなのだった。
そんな経緯(いきさつ)で、偶然にも "哀れなシジュウカラ" に遭遇したというのが、奇妙だと言えば奇妙に思えた。
このご時世、野鳥に限らず、人もまた、それも不幸な "突発的な命の終わり" に直面させられることが絶えない。野鳥どころではない、と言うべきなのかもしれない。
ただ、今日の "シジュウカラの死" に、仮にも心を奪われたのは、嘴に幼虫をしっかりと咥えたままで "突発的な命の終わり" に直面していた、その "最期の姿" だったのかもしれない。
哀れなことは哀れであったが、"母性" という "種の使命" を携えて、"三途の川" を飛び渡ったシジュウカラが、その真っ当さゆえに実に愛おしく思えたのだった...... (2013.05.21)
シジュウカラがコンビニのガラス壁で衝突事故!ヒナに持ち帰る虫を咥えたままで哀れ!
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