"iPS細胞"を使った"加齢黄斑変性"治療の臨床研究が承認される!患者の期待が高まる!

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 身近に、「加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)」という目の病を患った人がいるので、その症状の "辛さ、切なさ" が人一倍想像できる。

 下記サイト記事:iPS細胞:「目の病気」臨床承認 厚労省審査委/毎日jp/2013.06.26 - 21:17 の "図" が、この病の患者さんの "ものの見え方" を示しているが、何とも残酷な症状である。
 "網膜の中心に位置する黄斑" 部分に異常をきたすためにこうした "ものの見え方" となるようであり、現状、効果的な治療法は見つかっていないようである。

 そこで、新しい治療法として期待されているのが、"iPS細胞" を使って、この病んだ "黄斑" 部分の組織を再生させる、というアプローチなのである。
 下記サイト記事によれば、

 <厚生労働省のヒト幹細胞臨床研究に関する審査委員会(委員長・永井良三自治医大学長)は26日、理化学研究所などが申請していた、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を目の病気「加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)」の治療に使う臨床研究の実施計画を承認した。iPS細胞の臨床応用では世界初の承認となる。早ければ来年夏にも患者へ移植される見通し> とある。その手順は、

 <移植する細胞は、患者自身のiPS細胞から作る。患者の上腕部の皮膚(直径約4ミリ)を採取し、皮膚細胞に遺伝子を組み込み、iPS細胞にする。そのiPS細胞から網膜色素上皮細胞を作り、培養して移植用の網膜色素上皮細胞シート(縦1.3ミリ、横3ミリ)を作る。このシートを患者の黄斑の傷んだ部分に移植する。> となるようだ。

 現在、この目の病での<日本の患者は推定約70万人> と見込まれているそうだが、今後の "高齢者人口増加" を踏まえれば、決して減少することはなかろう。
 今回の "臨床研究" において、しっかりと "安全性" が確認されて信頼性の高い治療法となることを期待したい......。

 iPS細胞:「目の病気」臨床承認 厚労省審査委/毎日jp/2013.06.26 - 21:17

 厚生労働省のヒト幹細胞臨床研究に関する審査委員会(委員長・永井良三自治医大学長)は26日、理化学研究所などが申請していた、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を目の病気「加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)」の治療に使う臨床研究の実施計画を承認した。iPS細胞の臨床応用では世界初の承認となる。早ければ来年夏にも患者へ移植される見通し

 審査委は、移植する細胞の染色体が大きく傷ついていないことなどを確認し、がん化のリスクを可能な限り減らすことを条件に審議を終えた。来月予定される厚生科学審議会科学技術部会と厚労相の了承を経て、正式に実施が認められる

 iPS細胞は、山中伸弥・京都大教授が、体細胞に遺伝子を入れる方法で開発した。2006年にマウスでの作製成功を発表、翌年にはヒトでの作製にも成功し、昨年のノーベル医学生理学賞を受賞した。

 臨床研究は、理研発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の高橋政代プロジェクトリーダーらが計画した。網膜の中心にある「黄斑」が傷ついて視野がゆがんだり暗くなったりし、重症の場合は失明に至る「加齢黄斑変性」の患者が対象。網膜の裏側に余分な血管が生える「滲出型(しんしゅつがた)」の患者のうち、既存の薬が効かず、矯正視力が0.3未満の50歳以上の6人を選ぶ。研究では、治療効果ではなく拒絶反応やがん化など、安全性を調べる

 移植する細胞は、患者自身のiPS細胞から作る。患者の上腕部の皮膚(直径約4ミリ)を採取し、皮膚細胞に遺伝子を組み込み、iPS細胞にする。そのiPS細胞から網膜色素上皮細胞を作り、培養して移植用の網膜色素上皮細胞シート(縦1.3ミリ、横3ミリ)を作る。このシートを患者の黄斑の傷んだ部分に移植する。手術は、同センターに隣接する先端医療センター病院で専用の器具を使って実施する。仮にがんになった場合は、レーザーで焼くなどの方法で除去することにしている。

 今年2月28日に理研などが計画を申請した。審議は3回開かれ、iPS細胞を作る際に使う遺伝子などの影響で、移植後に細胞ががん化したり、網膜以外の細胞が交ざる可能性がないかどうかを議論した。【野田武、八田浩輔】

 【ことば】 加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)
 目の奥にある網膜中心部の「黄斑」が年齢とともに異常をきたす病気。視野の真ん中がゆがんだり暗くなったりし、悪化すると失明につながる。日本の患者は推定約70万人。日本人に多いのは、網膜の裏にできる余分な血管からの出血が原因となる「滲出型(しんしゅつがた)」。近年承認された「抗VEGF薬」などが有効だが、症状がよくならない人が2〜3割いる。


 聞くところでは、iPS細胞ではなく、"野放し" にされた "体性幹細胞" 使用の "再生医療" の現場で、 "医療トラブル" が絶えないようである。( 参照 NHK クローズアップ現代『追跡 再生医療トラブル~体性幹細胞治療の闇~』
 厳格な審査に基づいた、上記の記事のような "臨床研究" の意義が、今さらながら顧みられなければならないということになるわけだ...... (2013.06.28)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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このページは、yasuo hiroseが2013年6月27日 00:01に書いたブログ記事です。

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