"膵島細胞を肝臓に移植の糖尿病治療"法で、拒絶反応/副作用なし!の新方法開発成功!

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 膵臓からの "インスリン分泌" の不足や機能不全で発症する "糖尿病" は、膵臓という臓器の中に散在している"膵島細胞" のあり様にかかっていると言われている。
 "膵島細胞" のうちの "β細胞" がインスリンを産生するからだとされている。

 こうした点から、"糖尿病治療" に関する"再生医療" 分野での先端研究では、"膵島細胞""効果的な移植" 方法が模索されている。
 つい先日も次のような記事に注目したばかりだ。

 ◆ 参照 "新型細胞"使い糖尿病改善!膵臓の"膵島細胞"×増殖力持つ"幹細胞"!再生医療分野!( 当誌 2013.05.30 )

 今回、関心を向ける下記引用サイト記事:糖尿病治療:膵臓細胞に薬剤投与 移植で「副作用なし」/毎日jp/2013.06.08 - 09:38 も、多分、同じジャンルの研究成果だと思われる。

 <膵臓の中の膵島細胞肝臓に移植する糖尿病治療で、福岡大(福岡市)と理化学研究所(埼玉県和光市)は、拒絶反応を抑える新たな方法の開発に成功した。移植を受ける患者(レシピエント)の免疫を抑える従来の方法とは異なり、移植する細胞に着目した。福岡大医学部の安波洋一教授(再生・移植医学)は「レシピエントへの副作用がなく、糖尿病治療に画期的な進歩をもたらす」としている。

 <移植で「副作用なし」> という点が画期的だとされる。そして、そのために<移植したばかりの細胞が低酸素状態で、細胞内にカルシウムイオンが流れ込むことで破壊されていることに着目。カルシウムイオンの細胞内への流入をブロックする薬剤を予め("膵島細胞"に)投与> というアプローチが採られたという。

 なお、ひとつ、気になった点は、<膵島細胞肝臓に移植する糖尿病治療> というくだりの<肝臓> という部分であった。"膵臓" ではなかったからだ......。

 調べてみると、以下のような治療状況のあることが分かった。

 <...... 膵島移植は,そのような重症1型糖尿病に対する新しい治療であり,膵臓から分離したβ細胞を含む膵島細胞肝臓の門脈内に注入する組織移植のひとつである。ことに2000年にShapiroら􌛋􌛗により報告されたエドモントン・プロトコールによる劇的な治療成績の改善により,膵島移植は一躍次世代の糖尿病治療法として脚光を浴びている。 ......>( 糖尿病に対する移植治療―膵島移植の現況―/信州大学医学部外科学講座⑴ 三田篤義

 < ......膵島は直径が約 0.1~0.3 mmの球状の塊で、膵外分泌組織の中に点々と散らばっています。塊として散らばっている様子から"膵臓のなかの島"という意味で膵島の名前がついています。膵臓の中には成人一人あたり約100万個の膵島があります。...... 膵島移植とは 、膵臓からのインスリン分泌がなくなってしまったインスリン依存糖尿病(1型糖尿病)に対する治療法の一つで、インスリンを産生するβ細胞を移植して血糖をコントロールすることを目的とし、膵島のみを取り出して、局所麻酔下に肝臓内の血管である門脈に注入する細胞移植です。膵島を外分泌細胞から分けて純粋に取り出す技術がまだ十分でないためもあり、一つの膵臓から集めた膵島を移植しても完全にインスリン注射をしないで済むような状態にはならないことが少なくありません。インスリン注射からの離脱には2回以上の移植が必要になることが多いのが現状です。しかし、移植が成功すると、膵島細胞肝臓内で生着し、血糖値に反応してインスリンを分泌します。そのため、インスリン注射からの離脱ができなくても、注射するインスリン量が少なくて済み、血糖が安定し、低血糖発作が無くなる方が多くいます。移植後に終生免疫抑制剤を服用する必要があることは膵臓移植と膵島移植で同様です。......>( 膵島移植について/JPITA 日本膵・膵島移植研究会/

 これらの情報を踏まえてみると、今回のアプローチにおける<移植で「副作用なし」/ 拒絶反応を抑える> という点が、尚の事、貴重なものだと了解される......。

【 引用記事 1 】

 糖尿病治療:膵臓細胞に薬剤投与 移植で「副作用なし」/毎日jp/2013.06.08 - 09:38

 膵臓の中の膵島細胞肝臓に移植する糖尿病治療で、福岡大(福岡市)と理化学研究所(埼玉県和光市)は、拒絶反応を抑える新たな方法の開発に成功した。移植を受ける患者(レシピエント)の免疫を抑える従来の方法とは異なり、移植する細胞に着目した。福岡大医学部の安波洋一教授(再生・移植医学)は「レシピエントへの副作用がなく、糖尿病治療に画期的な進歩をもたらす」としている。

 研究結果は、7日付の米移植学会誌「アメリカンジャーナル・オブ・トランスプランテーション」電子版に掲載された。

 膵島細胞は血糖値を下げるインスリンを分泌する働きがあり、膵島移植は、体内でインスリンを分泌できない重い糖尿病の治療に有効とされる。だが、移植細胞は24時間以内に約60%が壊れるため、効率アップが課題となっている。

 安波教授らは、移植したばかりの細胞が低酸素状態で、細胞内にカルシウムイオンが流れ込むことで破壊されていることに着目。カルシウムイオンの細胞内への流入をブロックする薬剤を予め加えたマウスの膵島細胞を、糖尿病マウスに移植した結果、血糖値が正常になった。また、同じ薬剤を投与したヒト膵島を糖尿病マウスに移植しても、同様の効果が確認できた。【金秀蓮】


 ただ、<拒絶反応を抑える> とされる効果が、<移植後に終生免疫抑制剤を服用する必要がある> という点までを解消するのかどうか、については、何分にも記事だけでは分からない。
 それにしても、糖尿病患者にとっては大きな福音であろう...... (2013.06.10)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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