"生活保護" 制度は、"博愛精神" の問題とは次元を異にした、列記とした "社会政策" 上の重要テーマであり、これを軽んずれば、やがて "国民経済" が疲弊して行くことくらいは "イロハのイ" の常識ではなかろうか。
貧困家庭とともに、そこで犠牲となる "チャイルド・プア" (貧困の子ども)が膨れ上がり、満足に教育が受けられない多数の "チャイルド・プア" が放置され続けるならば、一体、社会の将来はどうなって行くというのであろうか......。
とりあえず、下記引用サイト記事【 引用記事 2 】:生活保護、3月も過去最多 11カ月連続、216万人に/【共同通信】/2013.06.12 - 11:31 で、現状の実態確認をしておくならば、次のとおりとなる。
<厚生労働省は12日、全国で生活保護を受けている人が3月時点で216万1053人(前月比5835人増)となり、11カ月連続で過去最多を更新したと発表した。受給世帯数も157万8628世帯(同3985世帯増)で過去最多>
次に、これこそに今回は注目したいのであるが、下記引用サイト記事【 引用記事 1 】:首都圏スペシャル『逆境を生き抜け-急増"チャイルド・プア" 闘う現場-』(2013年5月31日)/NHK ONLINE @首都圏 では、"チャイルド・プア" と呼ばれる哀れな子どもたちが、驚くべき数に上っているという事実である。
<小中学生で就学援助を受ける数は昨年度156万人と過去最多、約6人に1人の割合です。経済的困難が影響した不登校や進学の難しさなど、状況は厳しさを増しています>
ここでは、<就学援助> という淡々とした用語で記されているのだが、その実態は、<「貧しさから食事もとっていない」「複雑な家庭環境」「いじめなどの心の傷」...> など深刻であり、結局は、"不登校" というケースに至るようだ。
"感性を摩耗させた大人たち" からは、単なる一事実としか目に映らない "不登校" という事実! それが、当事者である子どもたちにとってはどんなに "過酷極まりないもの" であるのか!
その実態と、その現場に手を差し伸べ続けている "ボランティア" の素晴らしさとを密着取材で伝えていたのが、【 引用記事 1 】 の元になる "NHK 報道番組" であった。
<不登校となった生徒が通える特別な「ひまわり教室」。運営する原和夫さん(66)は教員ではなく地元の老舗銭湯の3代目です。職員会議にも出席、学校に来ないなど心配される子どもの家に通って本人や家族に会い、事情を調べ、一緒に問題解決を目指します>
という "原さん" の姿勢と行動には、ただただ頭の下がる思い!にさせられた。子どもたちに寄り添いつつ、そして "揺るがせにできない厳しさ"、肝心な時には「無理しなきゃだめ もがかなきゃだめ」と言い切る、数少ない大人がそこにはいた......
【 引用記事 1 】
首都圏スペシャル 『逆境を生き抜け ― 急増"チャイルド・プア" 闘う現場 ― 』 (2013年5月31日)/NHK ONLINE @首都圏
小中学生で就学援助を受ける数は昨年度156万人と過去最多、約6人に1人の割合です。経済的困難が影響した不登校や進学の難しさなど、状況は厳しさを増しています。
子どもたちをどう支えればいいのか、東京北区の教育現場の取り組みが注目を集めています。
中学校につくられた、不登校となった生徒が通える特別な「ひまわり教室」。運営する原和夫さん(66)は教員ではなく地元の老舗銭湯の3代目です。職員会議にも出席、学校に来ないなど心配される子どもの家に通って本人や家族に会い、事情を調べ、一緒に問題解決を目指します。
「貧しさから食事もとっていない」「複雑な家庭環境」「いじめなどの心の傷」...、原さんが向き合ってきた子どもは、これまで約300人。家庭にまで踏み込みにくい学校と連携し、心を閉ざし生きる希望さえ失う子どもたちに前向きな気持ちを取り戻させてきました。相談に毎日乗り、自宅で夕食をとらせ、家庭環境が厳しい場合は、住まわせたり。親の相談にも乗り、北区の福祉担当と連携をはかることも。
いま、子どもたちの心はどのように蝕まれているのか、どうすれば支えられるのか、取り組みを見つめ考えていきます。
【 引用記事 2 】
生活保護、3月も過去最多 11カ月連続、216万人に/【共同通信】/2013.06.12 - 11:31
厚生労働省は12日、全国で生活保護を受けている人が3月時点で216万1053人(前月比5835人増)となり、11カ月連続で過去最多を更新したと発表した。受給世帯数も157万8628世帯(同3985世帯増)で過去最多。
世帯別では、65歳以上の高齢者世帯が全体の4割を超える70万4442世帯。働ける世代を含む「その他の世帯」が28万8483世帯、傷病者世帯が28万7934世帯と続いた。
厚労省によると、例年3月は期間雇用者の契約切れの時期に重なるため、他の月に比べて受給者が大きく増える傾向にあるという。
"まともに食事がとれない" ほどの "貧しさ" とそこから派生して執拗に襲いかかる "惨めさ"!
これらが、子どもたちをどんなに苦悩させるものか! まして、そこに "生きる指針を与えるはずのまともな大人たち" が少ない/いない! となれば、状況は厳しい。新たな "現代の貧困" が鎌首をもたげている...... (2013.06.14)
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