米FRBによる、いわゆる "緩和縮小" 検討という事実ほど、この間の "金融/株式市場" を揺さぶっているものはほかにはなさそうだ。
真っ当な "業績相場" から、いわゆる "金融相場" へと環境が変わると、こうも市場は "ナーバス!"(疑心暗鬼) になってしまうものかと痛感させられる。
この間の "相場変動" を見てみると、誰だって "変動(ボラティリティ volatility)の激しさ" に気づかされるはずだ。
しかし、この "激しさ" は、"金融相場" だから......、という点だけではなくて、冒頭の米FRBによる "緩和縮小" 検討、つまり "緩和政策"/"金融相場" の "終了/出口" が見え始めている状況によって増幅させられているわけだ。
なお、市場側は、そうした状況の真偽を、"米FRBのバーナンキ議長" の発言内容から推し量る......、というのが実情のようである。
そして、喫緊の関心事はと言えば、この18―19日の米連邦公開市場委員会(FOMC) 【 注 】後のバーナンキ議長の記者会見での発言だとされている。
【 注 】 <FOMCは、米国の中央銀行にあたるFRB(米連邦準備制度理事会)が開催する委員会で、米国の金融政策の最高意思決定機関。政策金利であるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標、景況判断や今後の政策方針等が決定される。FF金利の変更は、短期金利、為替レート、長期金利などに影響を及ぼすため、極めて注目度が高い。FOMCは12名のメンバーで構成されており、内訳は7名のFRB(米連邦準備制度理事会)理事と、ニューヨーク連銀総裁を含む5名の地区連銀総裁。......>( FOMC(米国)/楽天証券 )
下記引用サイト記事:米FRB議長、19日の会見で緩和縮小間近と示唆へ=報道/REUTERS/2013.06.18 - 07:52 では、"英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)" の見解として次のように伝えている。
<米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長が18─19日の連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、資産買い入れの縮小が近いことを示唆する見込み/ 一方で、縮小開始後の措置については経済動向次第との考えを示す見通し/ 堅調な経済によって近い将来の買い入れ縮小が正当化されるとの強気のメッセージを送りながら、一段の縮小は景気改善の度合いに応じて進め、決して早期の金利上昇を招くものではないとの立場も同時に示す> と。
FRBによる "緩和縮小" に関する予想では、その "開始時期" が注目の的となり、どちらかと言えば "まだ先のこと" とする見方が多い<ように思われる。
それに対して、この記事での"英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)" の見解は、<緩和縮小間近> と見込んでいるように読み取れる。
何とも言えないのではあるが、大方の予想とは異なって "間近!" とするこの予想に、妙に妥当性を感じてしまう......。
米FRB議長、19日の会見で緩和縮小間近と示唆へ=報道/REUTERS/2013.06.18 - 07:52
[東京 18日 ロイター] - 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)電子版は17日、米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長が18─19日の連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、資産買い入れの縮小が近いことを示唆する見込みだと伝えた。一方で、縮小開始後の措置については経済動向次第との考えを示す見通しとした。
FTは、市場ではFRBを量的緩和第3弾(QE3)の縮小に傾かせている景気の改善を認識することにためらいが見られる一方、資産買い入れの縮小はFRBが景気支援に消極的になったことを意味するとの誤った思惑が広がっているもようで、バーナンキ議長は市場との対話において2つの問題に直面していると指摘。
記者会見では、堅調な経済によって近い将来の買い入れ縮小が正当化されるとの強気のメッセージを送りながら、一段の縮小は景気改善の度合いに応じて進め、決して早期の金利上昇を招くものではないとの立場も同時に示すことで、こうした誤解を解消することに努める可能性が高いとした。
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
いずれにしても、一両日中には事態の推移が判明する。いや、ひょっとしたら、"事態判明" 後にも、その解釈を巡って 市場の "ナーバス!"(疑心暗鬼) さは尾を引くことになったりして...... (2013.06.19)
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