現場に訪れたいとの衝動に駆られるのも現代人であれば、自らは動かずして臨場感のみは味わいたいとする "ものぐさ" なのも現代人。
自分のような "ものぐさ" 現代人にとっては、Googleの "ストリートビュー" ほど有難いものはない。
つい先日も、夜な夜な、かつて居住したことがある土地の付近を "ストリートビュー" で散策したりする。それはないのだが、かつての知り合いがその姿や顔を披露してくれたなら、さらに味わいがあるのに......、と手前勝手なことを思いながら......。
「駕籠(かご)に乗る人担ぐ人そのまた草鞋(わらじ)を作る人」ということわざがあるが、"ストリートビュー" を呑気に楽しむ自分のような者がいるかと思えば、<全長1・2メートル、重さ18キロで、背負うと、15個のレンズが内蔵された撮影機>、<トレッカーと呼ばれる機材> を背負って黙々と歩く方もいらっしゃるわけですね。
下記引用サイト記事:都心も軍艦島も撮影・無料公開 ストリートビュー奮戦中/朝日新聞/2013.07.26 - 16:45は、Googleの "ストリートビュー" の "裏方さん" を紹介していて、なるほどと感じ入った。
これまでは、クルマ搭載の "撮影機材" のことしか頭になかったので、この<トレッカーと呼ばれる機材> を背負い込んだスタッフの涙ぐましい姿を見て、思わず "手を合わせて拝んでしまった" ものだ......。
都心も軍艦島も撮影・無料公開 ストリートビュー奮戦中/朝日新聞/2013.07.26 - 16:45
インターネット上の地図を進めば、その場所を歩いているように全方位のパノラマが見られるグーグルの「ストリートビュー」。最近、鳥取砂丘や軍艦島(長崎市)などの観光地や名所が増えています。23日には富士山も公開されました。
車が通れないような道から撮影するのは、トレッカーと呼ばれる機材。全長1・2メートル、重さ18キロで、背負うと、15個のレンズが内蔵された撮影機が頭上に位置します。2・5秒おきに撮影し、ブレを補正しながらパノラマに仕上げるグーグル自慢のハイテク機。これを人がえっちらおっちら担いで撮影します。
撮影は苦労が絶えないようです。富士山はまず7月3日に出発したものの途中で雨が降り始め断念。水滴がついた映像は使えないためです。結局翌週に再挑戦、山頂に到達しました。
このトレッカー、昨年10月に米グランドキャニオンで初めて使われ、日本では今年2月、屋久島撮影でデビューしました。「北は雪が深そう」と南の島を選んだのですが、山小屋に一泊したら周りは何と雪。「凍えるかと思いました」と撮影チームの富永紗くらさんは言います。
海外から反響が大きかったのは軍艦島。ネット上には「どうやったら行けるの?」など英語の書き込みが相次ぎました。撮影に同行した長崎市観光推進課の松本健太郎さんは「今の状態がそのまま記録されている。崩れかけて公開が難しい場所も見てもらえるのは良かった」と話しています。
ストリートビューは当初、撮影位置が2・4メートルと高すぎて塀越しに家の中などが見えてしまい、批判されました。現在はより低い位置から撮影し直したものが公開されています。撮影チームは日本中の「晴れ」の場所を予測しては、日々出動中。今日も晴れた空の下、どこかで撮っているかも知れません。(丹治吉順)
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世界遺産や遺跡などの名所のストリートビューは「ストリートビューギャラリー」に集められている。
http://maps.google.co.jp/help/maps/streetview/gallery/
そのうち、この<トレッカー> は、きっと、"ホンダ ロボット ASIMO" によって "肩代り" される日が来るに違いない! 人の良さそうなメガネの Google スタッフさん、それまでの辛抱だからネ...... (2013.07.28)
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