日本経済の動向に少なからぬ影響を及ぼす外部要因としては、"米量的緩和政策縮小動向" と "中国経済の下振れリスク" とが、相変わらず指摘され続けている。
なお、現時点では、多少の一服感を見せている前者に対して、後者、"チャイナリスク" がクローズアップされているようだ。
度々、懸念され続けてきたあの "シャドーバンキング" 問題が引き金となって実施されている "金融引き締め策" その他で、"中国経済の減速" とその周辺国(日本)への影響が危ぶまれているのである。
下記引用サイト記事:中国:GDP7.5%増に減速 4〜6月期/毎日jp/2013.07.15 - 12:35 によると、
<中国国家統計局が15日発表した4〜6月期の実質国内総生産(GDP、速報値)は前年同期比7.5%増だった。成長率は1〜3月期の7.7%を下回り、2四半期連続で減速した。第2の経済大国、中国の成長鈍化が日本を含む世界景気の下押しリスクとなるのは必至で、先行き懸念が広がりそうだ> とある。
こうした事態を、中国国内では <中国の経済成長率は比較的大きな下押し圧力に直面> していると重く受けとめられているという。
<中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は15日、中国の経済成長率は比較的大きな下押し圧力に直面しており、中国は安定成長に向けた取り組みの一環として、小規模企業を支援するために金融面でのインセンティブを増やすだろうと述べた。>( 中国の経済成長は下押し圧力にさらされている=人民銀総裁/REUTERS/2013.07.15 - 15:24 )
こうした事態が日本経済に対してどう影響するのか、その点が気になるところだ。
<日銀は国内経済の回復に自信を深めているようだ。ただ、6月11日の前回の金融政策決定会合開催時と比べ、リスクが高まっている分野がある。中国経済の下振れリスクだ。
もし、調整が長期化すれば、日本にとって最大の貿易相手国であるため、日本企業の受ける影響も大きくなる。同時に米量的緩和政策の縮小を予期した欧米マネーの中国からの流出加速が重なれば、想定外の混乱も予想される。「チャイナリスク」が最大の懸念材料として浮上していると指摘したい。...... >( コラム:最大懸念材料に浮上の「中国リスク」、下振れ長期化なら日本企業に打撃 田巻 一彦/REUTERS/2013.07.11 - 19:56 )
現時点で、中国経済が抱える問題は、"シャドーバンキング" 問題への規制としての "金融引き締め策"、"欧米マネーの中国からの流出"、"過剰投資によるストック調整" など一筋縄では行かない "多重構造" と化していると言われている。
決して、早期に解消されるような楽観的情勢にはないようだ......。
中国:GDP7.5%増に減速 4〜6月期/毎日jp/2013.07.15 - 12:35
中国国家統計局が15日発表した4〜6月期の実質国内総生産(GDP、速報値)は前年同期比7.5%増だった。成長率は1〜3月期の7.7%を下回り、2四半期連続で減速した。第2の経済大国、中国の成長鈍化が日本を含む世界景気の下押しリスクとなるのは必至で、先行き懸念が広がりそうだ。
中国で不良債権拡大が懸念されているノンバンクなど「影の銀行(シャドーバンキング)」対策のため、習近平指導部が金融引き締め策を取り、投資などが鈍ったのが要因。輸出悪化や内需不振で製造業の生産活動が低迷していることも景気の足取りを重くしている。(北京・共同)
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
いずれにしても、"外部要因に撹乱され続ける" 状況から免れない日本株、そして日本経済は、今後、益々 "波乱含み" となる推移か...... (2013.07.16)
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