モバイル・コンピューティングのジャンルでは、"Google Glass" や "iWatch" などのいわゆる "ウェアラブルコンピュータ(wearable computer)" の話題が賑わしい。
こうした "ウェアラブルコンピュータ(wearable computer)" へと将来的には合流するものかどうかは分からないが、"ウェアラブル" であることは間違いない、そんな "電子回路/センサー" が開発されたという。
下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】:羽毛より軽いセンサー完成 違和感少ない医療機器に/【共同通信】/2013.07.25 - 00:00/ 【 引用記事 2 】:世界最薄の電子回路 東大などが開発/NHK NEWS WEB/2013.07.25 - 04:12 は、<染谷隆夫東京大教授(電子工学)らのチーム> による興味深い開発成果について次のように報じている。
<薄くて柔らかいフィルム上に電子回路を作り、羽毛より軽い世界最軽量で最薄のセンサーを作った/ 皮膚に貼り付けても違和感の少ない医療機器などに応用を期待できる/ 医療やスポーツの場面で体温や心拍数を計測するセンサーにしたい>(【 引用記事 1 】)
<厚みは食品用ラップの5分の1、重さは、同じ大きさのコピー用紙の30分の1ほど/ 折り曲げたり、丸めたりしても機能に問題はなく、2倍程度までなら、伸ばすこともできる/ 人の体に密着させて付けることができ、医療機器や健康機器などへの応用が期待される>(【 引用記事 2 】)
新しい技術というものは、その雛型がひとつ完成すると、そのあとは堰を切ったように急速な展開が図られるもののようである。
この "ウェアラブル・センサー" の分野から、思いがけない製品が生まれないともかぎらない......。
【 引用記事 1 】
羽毛より軽いセンサー完成 違和感少ない医療機器に/【共同通信】/2013.07.25 - 00:00
薄くて柔らかいフィルム上に電子回路を作り、羽毛より軽い世界最軽量で最薄のセンサーを作ったと、染谷隆夫東京大教授(電子工学)らのチームが25日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
皮膚に貼り付けても違和感の少ない医療機器などに応用を期待できるという。染谷教授は「医療やスポーツの場面で体温や心拍数を計測するセンサーにしたい」と話している。
チームは、薄い高分子フィルムを特殊な溶液に浸して電気を通し、フィルム上に絶縁体の膜を作ることに成功。これを電極と組み合わせて有機半導体の回路を作り、センサーにした。
【 引用記事 2 】
世界最薄の電子回路 東大などが開発/NHK NEWS WEB/2013.07.25 - 04:12
食品用ラップの5分の1の厚みしかない、世界で最も薄い電子回路を、東京大学などのグループが開発し、医療機器などへの応用が期待されています。
この電子回路は、東京大学とオーストリアの大学が共同で開発したシート状のもので、厚みは食品用ラップの5分の1、重さは、同じ大きさのコピー用紙の30分の1ほどしかありません。
折り曲げたり、丸めたりしても機能に問題はなく、2倍程度までなら、伸ばすこともできるということです。
このため、人の体に密着させて付けることができ、医療機器や健康機器などへの応用が期待されるということです。
開発に当たった東京大学の染谷隆夫教授は「心拍数や体温を測るセンサーなど、日常生活を送っていても、付けていることを感じない機器を作ることができる」と話しています。
この研究成果は、25日発行されるイギリスの科学雑誌「ネイチャー」に掲載されます。
"電子回路" 自体の小型化は、既に "先端半導体技術" に基づく "LSI" などで達成されているはずだから、上記記事のポイントは、やはり<人の体に密着させて付けることができるセンサー> ということになりそうか。
そして、"センサーの対象データ" は "心拍数や体温" 以外にも、医療上で患者からのデータとして求められるものは多々想定されるはずであろうから、その分野でのイノベーションが大いに期待されそうだ...... (2013.07.26)
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