"アルツハイマー病"と"糖尿病"との関係に熱い視線が!"インスリン"の働き周辺に注目!

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 "糖尿病" が、さまざまな "生活習慣病/成人病" と密接な関係があることは、しばしば指摘されてきた。
 全身に張り巡らされた血管を流れる血液の、その成分としての "血糖" の値に問題が生じるのが "糖尿病" であることを考えれば、その影響力の大きさは了解できそうだ。

 さらに、認知症の代表とも言われる "アルツハイマー病" までが、"糖尿病" との関係を問われつつある気配なのである。
 ただ、まだ、その関係の解明は "プロセスの段階" にあるかのようである。

 下記引用サイト記事:アルツハイマーは「脳の糖尿病」? 新治療法への試みも/朝日新聞/2013.07.28 - 16:06 は、以下のように報じている。

 <代表的な認知症のアルツハイマー病は、インスリンがうまく働かない糖尿病の一種なのではないか――。そんな見方を示す報告が続いている。二つの病気の共通点を手がかりに、アルツハイマー病の新しい治療法をめざす試みもある。/ 「アルツハイマー病患者の脳では、インスリンをつくったり利用したりするしくみが壊れている」/ 最近の研究で、インスリンは脳でも少しつくり出され、神経細胞を守る作用があるとわかってきた。だが患者の脳では、インスリンをつくったり糖を利用したりするのに欠かせない複数の遺伝子の働きが大幅に落ちていた。/ インスリンがうまく使えないことがきっかけになって、神経細胞の障害を招き、発症につながっているらしい。......

 東京大の岩坪威教授(神経病理学)は<「新しい治療を探るうえでも二つの病気の関連の解明は重要だ。糖尿病への適切な対処がアルツハイマー病にどう影響するかも調べる必要がある」>と話しており、今後の臨床研究の展開が待たれる......。

 アルツハイマーは「脳の糖尿病」? 新治療法への試みも/朝日新聞/2013.07.28 - 16:06

 代表的な認知症のアルツハイマー病は、インスリンがうまく働かない糖尿病の一種なのではないか――。そんな見方を示す報告が続いている。二つの病気の共通点を手がかりに、アルツハイマー病の新しい治療法をめざす試みもある。

■インスリンに着目、報告次々

 「アルツハイマー病患者の脳では、インスリンをつくったり利用したりするしくみが壊れている

 九州大の中別府雄作・主幹教授(分子生物学)たちのチームは今年5月、専門誌にそんな報告をした。

 疫学調査を続けている福岡県久山町で亡くなった住民から脳を提供してもらい、脳で働いているすべての遺伝子とアルツハイマー病との関係を調べた。この病気はアミロイドベータAβ)という異常なたんぱく質の蓄積がもとで起こっているとされている

 インスリンは主に膵臓(すいぞう)でつくられ、糖を体の細胞に取り込ませるのに働くホルモンだ。最近の研究で、インスリンは脳でも少しつくり出され、神経細胞を守る作用があるとわかってきた。だが患者の脳では、インスリンをつくったり糖を利用したりするのに欠かせない複数の遺伝子の働きが大幅に落ちていた

 糖尿病は大きく、膵臓の異常でインスリンがつくれずに高血糖となる1型と、インスリンはあっても不十分だったり、細胞の側の問題でうまく利用できなかったりする2型に分かれる。分析した脳には、両方に共通する特徴があった。

 インスリンがうまく使えないことがきっかけになって、神経細胞の障害を招き、発症につながっているらしい。この現象もAβの蓄積がきっかけという。......

 一方、糖尿病がアルツハイマー病を引き起こしやすいこともわかってきた。別の久山町研究によれば、インスリンがあっても糖をうまく処理できない傾向が強い人ほど、アルツハイマー病を発症しやすかった

 大阪大の里直行准教授(老年医学)は、高血糖が続くと脳にAβがたまりやすくなるほか、タウという別のたんぱく質にも異変が起きて神経細胞が壊れやすくなる、とみる。

 Aβは一部が全身に回り、インスリンの効き目をさらに落としている可能性もあるという。糖尿病に招かれたアルツハイマー病が、糖尿病をさらに悪化させるという悪循環だ。

■治療法への応用始まる

 脳に「糖尿病治療」のようなことをしてアルツハイマー病に対処しようという取り組みも始まっている。その例の一つが、糖尿病の治療に使われるインスリン薬をアルツハイマー病や軽度認知障害の人たちに試みる臨床研究だ。 ...... ただ、チームは「効果はあったが、度合いは小さい」という。より長期的な効果などはわかっていない。

 ほかにも、脳でインスリンが効きにくくなっている状態を改善する薬の開発などが考えられている。

 アルツハイマー病の治療をめぐっては、Aβをやっつける薬の臨床試験が続いているものの、これといった決め手はまだない

 東京大の岩坪威教授(神経病理学)は「新しい治療を探るうえでも二つの病気の関連の解明は重要だ。糖尿病への適切な対処がアルツハイマー病にどう影響するかも調べる必要がある」と話す。(編集委員・田村建二)

( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)

 現状、"アルツハイマー病" については、<アミロイドベータAβ)という異常なたんぱく質の蓄積がもとで起こっている> という事実以外の多くは未解明のままのようだ。
 "糖尿病" との類似関係、"インスリン" の働き周辺のメカニズムの解明などが、新たな治療法へとつながって行くことを期待したいものだ...... (2013.07.30)













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