"血液のがん" とも言われる "骨髄性白血病" は、<国内で年間1万人以上が発症しているが、骨髄移植しか根本的な治療法はない。遺伝子の働きを調節する遺伝子や、RNAの合成に関わる遺伝子の異常が原因になることが分かっていた。>( 骨髄性白血病の原因、遺伝子の異常特定 京大など/京都新聞/2013.08.19 - 02:10 ) とされている。
こうした "骨髄性白血病" の "発症を抑制している遺伝子(STAG2)" が突きとめられたという。"骨髄移植" しか根本的な治療法がなかった現状にあって、こうした "がん抑制遺伝子" が特定されたことから、<診療や治療薬開発に役立てられる> と大いに期待されている......。
白血病抑える遺伝子発見 診療や薬剤開発期待、京大/【共同通信】/2013.08.19 - 02:00
血液を作る細胞ががん化する「骨髄性白血病」などを抑えている遺伝子を、京都大や東京大などのチームが患者のゲノム(全遺伝情報)を解析して発見し、18日付米科学誌ネイチャージェネティクス電子版に発表。
患者ではこの遺伝子<が変異しているが、体外の細胞実験で遺伝子を正常に働かせると、がん増殖が抑えられた。チームは、通常はがん抑制遺伝子として働いているとしており、診療や治療薬開発に役立てられるという。
チームは、感染症や出血など重い症状が出る骨髄性血液がんの一つ、骨髄異形成症候群の患者29人のがん細胞を解析。約1割の患者でSTAG2という遺伝子に変異が見つかった。
昨日は、"肺がん" の再発に関連している<「ACTN4」という遺伝子> が突きとめられたニュース( 再発しやすい肺がんの発見方法を開発!"ACTN4:遺伝子"が作るたんぱく質の量に着目!( 当誌 2013.08.19 ) )に注目した。
人類にとっての脅威である "がん" の、その "仕組み" が、次第に究明されつつあるようで、暗澹たる時代環境の現代における数少ない "sunnyside!" かと見受けられる...... (2013.08.20)
コメントする